2014-03-08

メディチ家のヴィラと庭園~第3回 ペトライア荘 La Villa Medicea La Petraia


ユネスコ世界遺産、メディチ家のヴィラ(別荘)と庭園の連載、
3回目がWEBにアップされましたので、ぜひご覧ください。

ペトライア荘 La Villa Medicea La Petraia


このメディチの別荘は、
もちろん素晴らしい風景に出会える素敵な場所なのですが、
「ここに誰が住んだか」を見ていくと、とっても興味深いんです。

イタリアの首都が、一時フィレンツェであったことは、ご存知でしょうか?
メディチ家はヨーロッパでどうやって政治力をあげていった?!


さて話は少し変わりますが、折りしも、イタリアの首相が代わりました。
イタリア史上最年少39歳のマッテオ・レンツィ Matteo Renzi氏の就任です。

この若さで、
フィレンツェ県知事→フィレンツェ市長→民主党書記長→共和国首相
という、ものすごい経歴の持ち主です。

今からちょうど2年前の冬にフィレレンツェへハネムーンでいらっしゃったSさんに、
「この方、もしかしたら将来、イタリアの首相になるかもしれませんよ」
と話していたことを、つい昨日のことのように思い出します。

ちょうどSさんのご主人がレンツィ氏と同い年で、
当時37歳でしたので、たいへん興味を示されていました。

イタリア最大の中道左派政党である
民主党の書記長(=党首)選挙に最初に出馬した時でしたので、
そのころ、連日、テレビや新聞などのメディアをにぎわせていたのですね。
ただ、その時はベテランのベルサーニ氏に負けちゃったんですけれども・・・


それから2年後、本当にこの元フィレンツェ市長が、
イタリア共和国の首相となりました。

実際にはレンツィ氏がローマの首相官邸を拠点に活動するわけですが、
私はこのメディチ家のペトライア荘の記事を書いた直後でしたので、
何かこう、またフィレンツェが首都になったような錯覚に陥っています。


イタリアは、日本でいうと幕末の時代に国を統一した、
そんなに古くない、むしろ新しい国なんですね。
数字で見ると、たった150年という歴史でしかないんです。

そういったことと照らし合わせながら、
この記事を読んでいただいても面白いのではないかと思います。

初めての方は、バックナンバーと併せてどうぞ。
「連載*メディチ家のヴィラと庭園」バックナンバーはこちらから。


菅澤 彰子(すげさわ・あきこ/ イタリア在住)


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categoryイタリア  time00:02