2008-02-28

若きパティシエ☆食と文化の旅 ~パリを中心に


この2月、Fさんとご友人のSさんは
初めてのヨーロッパの旅を
「大成功」させた☆

Fさんは、このブログに
すでに2回も登場している
最多出演者だ(!)


私が想像する限りFさんは
とても忙しい毎日を送っている人だ

初めてメールをいただいたときから
そのやりとりが
とぎれとぎれだったのを覚えている

途中、体調を崩しても
決してこの旅を断念しなかった

彼女にはそれだけ
強い意志があったのだろう


彼女は気持ちを素直に表現してくれる人だった

「すごく楽しみになってきました」
「菅澤さんのプロフィールとっても素敵でした」
「わくわくするようなプランありがとうございます」
「ホントに想像すると楽しみです」

だから、わたしもヤル気になった☆

「この人のためにいい旅を」という気持ちがないと
なかなかいいものはできないのだ

コミュニケーションというのは
本当に大事である


ご同行のSさんと
何度もプランを練り直した

彼女たちには
不屈の精神みたいなものを感じていた
泥臭くいえば「根性」だ

今回の旅に
しっかりとした目標があったから
私はそれに付き合った

ぼんやりとしたものが
着実に形になる手ごたえが
感じられていった


時間がかかっただけに
申し込みの時点で
提案したホテルが取れなくなる
という事態に陥った

それでも何とか解決策を見つけることができ
彼女たちには強運も味方していた☆


実際に旅に出て
パリからミラノに入ったときには
元気な声で電話を下さった


↑ミラノのドゥオモ前でのおふたり♪


帰国の途
フィレンツェからパリ行きの便が遅れ
日本への便に乗り継ぎができなくなるという
ハプニングが起こった

ケータイの着信ナンバーを頼りに
朝から何度もコールし続け
Fさんにやっとつながったのは
午後のことだった

驚くほど元気そうだった☆

英語が話せるSさんが
航空会社とのやりとりのいっさいを
しっかりと説明してくださった

パリで急遽一泊になってしまったという緊急事態を
むしろ喜んでいらっしゃった

強い!!!☆

逆境さえポジティブに捉えているのには
こちらが驚かされた

「私たちフィレンツェでちょっと最後
けっこう頑張っちゃったので
ゆっくりして帰ります・・・」

Sさんの心なしかかすれて聞こえた声が
私の耳に残った


彼女たちなら大丈夫☆
自らの道を自分で切り拓いていける人たち

一番最初の一番重たい扉は
もう開かれた

出発前、あんなにも抱えていた不安を
自信に変えて日本へ戻った彼女たち

あんなに頑張れたんだから
これからも、きっと大丈夫☆



↑パリの想い出のお菓子♪Fさんご自身による撮影

             →Fさんからのお便りはこちら



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category2ヶ国周遊  time19:05

2008-02-21

イタリアの食を極める☆ローマでリストランテ社員研修


つくばにあるリストランテ代表の鈴木学さんは
今月初めに社員を引き連れて
総勢8名のローマ研修旅行を無事に終えた


鈴木さんから初めてコンタクトがあったのは
11月初めのこと

やはり鈴木さんのときにも
ご挨拶だけしておいて
その後の連絡がとだえていた

もう一度メールが届いたのは
11月も末のこと

旅行会社数社をあたって比較していることを
正直に伝えてくれていた

この段階ではまだ
4泊6日という超短期の旅程ながら
ローマ・ナポリ2都市滞在を考えていらっしゃった

その1週間後
最終的にローマのみの滞在に絞り込んだ


クリスマスディナーで大忙しな時期を迎えながら
手配が進んでいった

フライトは何度も何度も検討し直した
日数が少ないだけに
復路は夜の便となった

大勢なので難しかったが
運よく夜の便が取れた☆

そして座席指定まで
念入りに行ったのを記憶している


それにしても大事なお店を
1週間も閉めるというのは
とっても勇気のいることだろう

そこまでして代表の鈴木さんは
リストランテ「イル・クオーレ」の
今後のあり方を探っていたに違いない

小さなお子さん(3歳)も同行されていて
その意味でもちょっとデリケートなご一行様だった

ワイナリー見学は必須条件
幸い、ローマ近郊の銘酒の産地
フラスカーティのカンティーナ見学を
手配することができた☆

ご満足いただけたようで
とても嬉しい

そして、ほろ酔い気味の
皆様のお元気そうなお顔が拝見できて
とっても嬉しい☆

仲良さそう♪

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↑リストランテ「イル・クオーレ」社員研修旅行
2008/02/03 フラスカーティのワイナリーにて

鈴木学さんは後列の真ん中の方
「あっ、これで顔が割れてしまいますね・・・(笑)
写真はフラスカティでカンティーナ見学のときの
ものです。ちょっと酔っていますが・・・」←鈴木さん談


それにしてもこの若さでレストラン代表とは
すごいと思う☆

その上、社員を引き連れての海外研修だ
タダモノではない!

そういう鈴木さんに
旅行会社各社の中から選抜していただき
大切なご旅行を私の手に委ねていただいたこと
とても嬉しく、誇りに思う


「みなイタリアで何かしらを感じてもらえたと
信じています。」

そのコメントが私のIL CUORE(心)に響いた☆

        →鈴木さんからのお便りはこちら



          * * *




卒業旅行のHさんたち、今日は・・・
フィレンツェからヴェネツィアへ移動
ユーロスター☆ね

ローマからも乗られたはず
2回めだから、きっと大丈夫


月曜からギリシャへ旅立たれたAさんご家族は
無事アテネにご到着されたことが
現地から報告が入った

ええっ!アテネが「大雪」?!
アクロポリスの丘が雪で「凍結」?●◎!α▲λ□φ【Θγ★!?
そんなことって、めったに無い

とにもかくにも
今日はメテオラご出発となった

こんな緊急事態にもお客様のことを第一に考え
臨機応変に対応してくれる
信頼高き現地オペレーターがついていてくれる

誠にありがたきこと☆

担当は私であっても
旅行づくりはたった一人でできるものではない
完全なるチームワークなのだ


           →Aさんからのお便りはこちら




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categoryイタリア  time14:48

2008-02-17

ヴェネツィア☆ある建築家との再会


今回のヴェネィアでの時間は
ほんのわずかだった

舞台衣装の仕事をしているOさん
中世の税金の研究をしているYさん
チェンバロ奏者のYさん
ウォータフロントの研究で留学中の
大学院の後輩にあたるHさん

会いたい人が
ヴェネツィアにはたくさん居るのだけれど

今回の私の時間は
あまりにも限られていた



そんな中、貴重な時間を割いてまで
古い友人のラウラが会いに来てくれた

再会は実に10年ぶりである

ミラノのとある都市建築事務所で
一緒に仕事をした仲間

むしろプライベートで過ごした記憶のほうが
お互いの中に残っている

若くて一番つらい時期を共に乗り越えただけに
精神的なつながりが強い

逆境というのは不思議なもので
ゆるぎない友人関係をつくってくれたのだから
ありがたい



彼女はその後
ご主人とヴェネツィアに移り住み
大学院の博士課程をやりながら
建築の道をひた走った

コンペ(建築設計競技)もいくつか取って
活躍している

神戸の国際コンペでも一等になり
彼女とパートナーによる広場が実現している

そんなわけで何度か日本にも行っているし
日本人の仕事のやり方にもひどく感心している

今年はミラノの大学で
教鞭をとっているそうだ



社会的に認められるようになったことが
とても嬉しいし
友人として誇りに思う

でも私は彼女がただのラウラでもいい

建築家として成功していくから
彼女とつながっていたいと思うわけでもない

ただ彼女が好きなのだ☆



カンポ・サンタ・マルゲリータという
小広場のオープンカフェで
30分ほどすわって話をした後

彼女は駆け足で去っていった

風邪をこじらして寝込んでいるという
最愛の幼子のもとに・・・



↑ラウラと別れてから撮影 by Akiko Sugesawa



  * * *


オペラ鑑賞のSさんと
パリからイタリアへ入ったFさんが
偶然にも同じ日に帰国となった

        →Sさんからのお便りはこちら
        →Fさんからのお便りはこちら


3カ国周遊の卒業旅行のHさんは
パリからバルセロナに移って
ローマに入っている頃

楽しんでいるといいな♪



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categoryイタリア  time16:02

2008-02-12

どうしてもオペラ☆本場イタリアで鑑賞したい


この週末はヴェネツィアへ向かった
Sさんの現地アテンドのためだ

彼女はプロのオペラ歌手を目指している


今回ご友人との旅行にあたって
当初、彼女はラ・フェニーチェ劇場での
オペラ鑑賞を望んでいた

ラ・フェニーチェは世界屈指の劇場
ここが焼失したときは世界中の多くの人が悲しんだ

そして多くの人の力によって
ラ・フェニーチェ(不死鳥)というその名のごとく
再び蘇ったのである


私はヴェネツィアに住んでいたこともあるし →こちら
劇場関係者がなぜか周りに多いし
クラッシック音楽の世界もある程度知っているし

彼女の企画を「ぜひ、やりたい」と思った

ウェブトラベルへの依頼に対して
私はすぐに彼女へメールを送ったが
返事はなかった・・・

それが、ずっと後になって
忘れた頃に返信のメールが届いたのである


この冬のナターレ(クリスマス)は5連休だった
その間に届いていた

よくよく話を聞いてみると
ヴェネツィアのラ・フェニーチェどころか

彼女の今回の旅程では
他の訪問地であるフィレンツェやローマでも
オペラが上演されていないらしいので
「物理的に困難」という

そして、最後の言葉が私の心に引っかかった

「折角声楽の勉強をしていたので
3都市の中であれば他の劇場でもと思ったのですが・・・・。」


そんなにも思い入れがあるのなら
なぜもっと早く
連絡をくれなかったのだろう?

でもそうだな・・・
旅行する人の立場にしてみたら
少しでも早く具体的なプランと
予算の目安が欲しいのだろう

挨拶だけする私のような人は
きっとこの業界では珍しい


年末の12月27日のことだった

翌日に7往復くらいの
メールのやりとりがあり

私はヴェネツィア近郊の劇場で
ヴェルディ G.Verdi のアイーダ Aida上演を
見つけることができた

残席はごくわずかだったが
幸い「0」ではなかった

12月28日16:31、イタリア時間
彼女へ旅行の提案を完了した

それを彼女は受け入れてくれた


そして、この日曜

彼女は伝統あるロヴィーゴの劇場で
オペラ鑑賞を果たしたのである

1948年10月18日には
かのマリア・カラス Maria Callasもまた
この劇場でアイーダを演じた

Sさんにもきっといつか
そんな日が来るのかも知れない☆


↑今回Sさんが鑑賞したオペラ
ロヴィーゴの劇場、アイーダ公演のパンフレット
Teatro Sociale di Rovigo 2008/02/10 16:00開演

ロヴィーゴの劇場は歴史が古く
192年目のシーズンだというから驚く

ロヴィーゴの音楽院には
世界中から音楽家の卵たちが集まっている


        →Sさんからのお便りはこちら


続き・・・

翌朝、トスカーナへの帰り道でのこと
ボローニャの駅のあたりで
ケータイが鳴った

パリにいたはずのFさんからだった

「ミラノに着きましたのでご挨拶を・・・」
元気そうな声が聞こえる

素敵なお客さまばかりで
涙が出そうになった☆


          →Fさんからのお便りはこちら




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categoryイタリア  time19:06

2008-02-08

新規ブログ第一号☆トスカーナ発信!


ウェブトラベル本部のIさんから
ちょうど私の誕生日に合わせて
思いがけないプレゼントが届いた

ブログ開設の知らせだ

もちろんIさんは私の誕生日など
知るはずもない(笑)

でも、こういうことには
「きっと引力が働いている」
などと思ってしまう☆


始めようか、始めまいか、
そんな話をしながらもう何ヶ月が経とうか

そうこうするうちに
毎月100を超える旅の提案をしながら
私には何となく見えてきたものがある

人生はよく旅にたとえられるけれど
「旅もまたその人の生き方をよく映し出している」
と、つくづく思う

私の企画を受け入れてくれて旅する人には
面白い人たちが多い

この人たちには応援したくなる
そういうものが必ず何かしらあるのだ

それが皆がみんな違う
だ・か・ら、オーダーメイドなのだ☆


さて、このブログを通じて何を書こうか?
実はこの私にもまだよくわかっていない

きっと、旅行づくりの話
たぶん、その間に考えたこと

つくることは思考そのものだから
未完成の旅の話もきっと面白い


旅行を依頼する人は
その思いを伝えてくれるけれど

それに応える側としては
行き場の無い思いを抱えているいう事実は
けっこう知られていないと思う

それとも、そんな思いを抱えて
旅をつくっているのは私だけ?!

だったら、なおさらいい
世にも珍しいブログになること
マチガイナシなのだ☆


【極める人のヨーロッパ☆】には
いったい何が書かれるのか?

旅を「極める人」の話か
「極める人」が旅する話か
はたまた、その道を「極める人」の話か

旅にまつわる話にはちがいないだろうが
ひとつ確かなのは
【旅する人のヨーロッパ☆】ではない
ということだ


いまや国際的に
その道を極めている人びとにもまた

日本を出るきっかけとなった
最初の旅が必ずやあったはずだ

そう思いを馳せれば
この仕事がまた
よりいっそう楽しくなってくる

「あ!今日はFさんがパリへ飛んでるな」
ふとそう思って窓の外に目をやると
空がとっても青かった☆


↑トスカーナの我がオフィスの窓から
 2008/02/07 朝の08:03撮影 by Akiko Sugesawa




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categoryイタリア  time06:43

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