2020-02-07

ナスカに新しい観測塔を建てた日本人

ナスカ地上絵に新しい観測塔が完成したという情報をお届けしましたが、
この建設は、実は日本人が中心になって進められたプロジェクトだと知り、驚いています。

埼玉県で精密加工会社を営む田島陽志氏は、大学在学中に訪れたナスカで、
地上絵が気象の変化や観光客の立ち入りなどで
消滅の危機に瀕していることを知ります。
田島氏は地上絵の保護活動を開始。
その計画の一つが、老朽化した従来の観測塔に代わる、
新しい観測塔の建設でした。

田島氏は本業の精密加工会社の関連会社として
その名も「株式会社ミラドール」(スペイン語で展望台の意)を立ち上げ、
地上絵をかたどったクリップを販売するなどして、
地上絵研究や観測塔建設の資金を集め、広報活動を進めてきました。

ペルー政府やペルー日系人団体と共同で出資し、
2019年12月には現地に新しい観測塔が完成。
その贈答式が先日、ペルーの文化大臣、貿易観光大臣、
在ペルー日本大使夫妻などの列席のもと、現地で行われました。

新しい観測塔からは「木」「手」「トカゲ」などの地上絵の一部を
見ることができるそうです。

恥ずかしながら、この素晴らしい活動について全く存じませんでした。
これを機に、ナスカの地上絵に関心を持つ方が増え、
日本とペルーの友好のシンボルとして観測塔が末永く活用されてほしいと思います。

参考 田島製作所
categoryGeneral  time07:12  authorbwt00016 

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