2019-08-16

イタリアの名産品を味わう旅

パスタやピザだけがイタリア食文化ではありません。ワイン、チーズ、生ハム、チョコレート、トリュフなども、イタリアの食文化を代表する名産品です。食欲の秋にイタリアに行くなら、是非イタリアの名産品も味わってみてはいかがでしょうか。

イタリアで一番有名なチョコレート生産地といえば、中部イタリアのペルージャ。ここにはイタリア土産の定番BACI(バチ)のチョコレートメーカー「ペルジーナ」があり、毎年10月にチョコレート祭り「エウロ・チョコレート」が開催されます。

チョコレート祭り公式サイト(イタリア語)2019年は10/18~27に開催されます。
https://www.eurochocolate.net/programma-eurochocolate-2019/

このチョコレート祭りは「エウロ・チョコレート」の名前の通り、イタリア国内のみならずヨーロッパ中のチョコレートメーカーが参加。屋台で各社のチョコレートを試食しながら、気に入ったらチョコレートがあればお土産に。

北イタリアのピエモンテ州の州都トリノから列車で1時間ちょっとのところにあるアルバという町では、毎年10月末から11月に白トリュフ祭りが開催されています。このお祭りは、2019年で89回目と歴史あるもの。

白トリュフ祭り公式サイト(英語)
2019年は10/5~11/24の土日に開催
https://www.fieradeltartufo.org/en/

トリュフには白と黒がありますが、イタリア全土で1年中取れる黒トリュフに比べ、白トリュフは秋のみこの地域でしか採れない貴重なものです。

生のトリュフは大変高価なうえ日本に持って帰れませんが、トリュフの入ったオリーブオイルやトリュフペーストなら、お手頃価格で買えて日本への持ち帰りも容易です。白トリュフ祭りをご覧になったあとは、スライスした白トリュフ入りパスタのランチを是非。

ピエモンテ州はトリュフだけではなく、世界的に有名なバローロやバルバレスコといったワインの産地としても知られています。

上記のアルバを拠点にランゲ、ロエロ、モンフェラートと呼ばれる地域に渡って見事なぶどう畑のパノラマが広がり、「ピエモンテ州のブドウ畑の景観」として世界遺産に指定されています。ワイン好きなら、トリュフ祭りとピエモンテ州のワイナリー訪問の両方を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ピエモンテ州以外にもフィレンツェ近郊にあるキャンティ地方、ナポリ近郊のタウラージもワインの産地として有名で、ミラノ近郊にはスパークリングワインの産地フランチャコルタ地区もあります。いずれも、それぞれの都市から日帰りでワイナリー訪問ツアーがあります。

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ミラノから列車で約1時間ちょっとのところにある町パルマは、ハードタイプの高級チーズ「パルミジャーノ・レッジャーノ」や生ハムの産地として有名です。

パルマ産の生ハムは、世界三大ハムのひとつです。生産地域や原料、製造法などがパルマハム協会により細かく決められており、規定に満たないハムはパルマ産と名乗ることができません。

パルミジャーノ・レッジャーノは1日1回しか作ることができず、最低でも1年間、長いもので3年以上の熟成が必要など生ハム同様、原産地や製造方法、熟成方法など厳しい規定を満たした製品だけが「パルミジャーノ・レッジャーノ」と名乗ることができます。ミラノ発着の生ハム工場見学ツアーがありますので、ご興味のある方はミラノ観光のついでにいかがでしょうか。

生ハムは豚肉で作るのが一般的ですがフィレンツェが州都のトスカーナでは、イノシシの肉を使った生ハムやサラミもあります。

日本でもおなじみとなったモッツァレッラチーズの名産地は、ナポリが州都のカンパーニア州。普通の牛の乳から作られるモッツァレッラチーズもありますが、本来は水牛の乳から作るもの。イタリアでも水牛の乳から作られたものには、わざわざMozzarella di Bufala(水牛のモッツァレッラ)と書かれており、普通の牛乳から作られるものとは区別されています。

モッツァレッラ工場見学と、本格的な水牛の乳を使用したモッツァレッラ作り体験ができる、ナポリ発着の日帰りツアーがあります。日本でイタリアから空輸されたものや日本のチーズメーカーが作るものとは違った、本格的でできたてのフレッシュなモッツァレッラチーズを味わえるツアーです。

イタリア料理好きな方、グルメ目的でイタリアを訪れたい方、ただ食べるだけではなく、もう一歩深くイタリアの食文化に触れる旅はいかがでしょうか。
category料理教室  time08:40  authorbwt10901 

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