サン・ピエトロ寺院(大聖堂)が、イタリア建築かどうかといえば、
厳密には"NO"なのですが、ローマ市内にあるということで取り上げました。

ヴァチカン宮殿、ヴァチカン美術館、などとともに
「バチカン市国」(英語: Vatican City、仏語: Cité du Vatican)として、
1984年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。


この建築は、イエス・キリストの第一の使徒とされる
サン・ピエトロ(聖ペテロ)に捧げられた聖堂で、カトリックの総本山です。

その頂点に立つローマ教皇は、初代がこのピエトロ（ペテロ）で、
2013年に即位したフランシスコ教皇は、第266代。


サン・ピエトロ寺院の初期建設は、キリスト教が公認されてまもない4世紀ですが、
今日わたしたちがヴァチカンで目にするのは、バロック様式の壮大な建築群です。

ミケランジェロ、ベルニーニ、ラファエロなど、16世紀のそうそうたるメンバーの才能が集結しており、
サン・ピエトロ広場、巨大なクーポラ(円蓋)、システィーナ礼拝堂など、どこを見ても傑作ばかり。


昨年、久々に日本から枢機卿(ローマ教皇に次ぐ高位の聖職者)が選出されたことは、
記憶に新しいところです。

前田万葉氏(大阪大司教)を含む、新しい枢機卿14名の任命式もまた、
この場所で執り行われました。








このサン・ピエトロ寺院は、ローマのヴァチカン市国にあります。

(※ヴァチカン市国は、イタリアの首都・ローマ市内に内包される、世界最小の独立国です)




菅澤 彰子（すげさわ あきこ/ イタリア在住）