2004-12-15

レーニン廟の遺体は蝋人形だという噂 by tetsushi

クレムリンの前にレーニン廟はある。
レーニンはソビエト連邦を建国した人で、死後、神格化され、ここに祭られた。
レーニン廟は、1993年まで、衛兵が警護をするほどの聖地とも言える場所で
あったのたが、1994年以降、衛兵は撤収させられてしまった。
理由は、ソ連が崩壊してレーニンの各付けが下がったことによる。

私が訪れたこの時代、ソ連のモスクワを観光するにあたって、衛兵交代は最も
人気のあるイベントであった。

衛兵は1時間ごとに交代するのだが、クレムリンに向かって左手にある深紅の塔
スパスカヤから現れ、レーニン廟でマジックのように一瞬にして入れ代わる。
この入れ替わりのすばやさは噂で聞いていたので、その瞬間を写真に収めようと
したが、その神業ともいえる動きはカメラで追うことができなかった。
次の交代のチャンスを待って、再度チャレンジしようかとも考えたが、その日の
モスクワの気温はマイナス10度と極寒であり、じっとしたまま1時間も待つの
は苦しみ以外の何物でもないので、結局あきらめたのだった。

モスクワ・赤の広場

レーニン廟には、レーニンの遺体が安置されている。
遺体は消毒保存処理が施してあり、眠っているかのように見える。
死してなお、国のために働いていると思うと気の毒でもある。
それに、ソ連の建国者であった偉大な指導者が、今ではロシアを訪れる観光客の
ための見世物になっていることも、何とも皮肉な結末だとも思える。

さて、このご遺体であるが、当時、実は蝋人形ではないかと言う噂があった。
確かに廟内のレーニンは、その後ロンドンのマダムタッソーで見た吉田茂などの
蝋人形とほとんど同じように思えたが・・・
真相はどうなのか?

モスクワ・赤の広場
category ソビエト連邦  time21:09  authortkawanishi 

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