2006-06-21

ベルリンの塔 by tetsushi

ドイツ, ベルリン
シュプレー川に浮かぶボーデ博物館 その背後にテレビ塔が聳える

ベルリンのテレビ塔は、アレクサンダー広場にそびえたつ。
高さ365mで東京タワーより高い。
別名を「アスパラガス」とも呼ばれており、こういう形のテレビ塔なるものは、
社会主義国家独特の建築で、国家シンボルや国威発揚の為、各国に建てられた。

ドイツ統一前までは、様々なプロパガンダを発信してきたと思われるが、
私が初めてこの虚栄の大型建築物を見た時には、
国が衰退してしまった直後だったせいか、
情報を発信するテレビ塔の役割は一旦休業しているかのように、
それに代わって、ベルリン周辺に哀愁というものを漂わせ(発信させ)ていた。

でもテレビ塔は、そんな逆境にもめげなかった。
あたたかいベルリン市民の手によって、統一後も、とても活躍しているのであった。

今、ワールドカップを盛り上げるために、地上200mの球状の展望台部分が、
ピンクのサッカーボールに装飾されている。

1974年の前回西ドイツ大会では、東側から睨みを利かせ、虚飾に満ちた、
東ドイツの象徴であったテレビ塔も、当時の脇役から今回は主役となって、
世界中の人々を迎えようとしている。

ドイツ, ベルリン
1990年 テレビ塔から見た旧東ベルリン地区 
※社会主義国家の典型的な集合住宅が並ぶ。
category ドイツ(ベルリン)  time19:33  authortkawanishi 

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