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2005-03-01
旅人の聖地ジブラルタル海峡 by tetsushi
1990年代の初頭。
私は、早朝にスペイン南端のアルヘシラスへ着いた。
マドリッド発アルヘシラス行きの列車に乗ったのが昨日の何時ごろだったか・・・
はっきりした時間は覚えていないが、とにかく、ぎゅうぎゅう詰めの車内。
今は懐かしい木製のお見合い席では、向かいの客の膝と私の膝の間は、
わずかこぶしふたつ程しか空きがなく、垂直に腰掛けるしかない劣悪な状況で、
席に座ってひとまず落ち着いた途端、約何時間かこの状態が続くんだなぁ~
と、目の前が真っ暗になったのは覚えている。
と、同時に長旅の疲れがどっと出たのか、本当に目の前が真っ暗になった・・・
つまり、眠ってしまった。
よほど疲れていたのだろうな。
この列車の記憶はほとんど残っていない。
アルヘシラスに着いて車掌に起こされたときには、回りには誰もいなかった。
初春のジブラルタル海峡は小雨交じりの天候だったが、海峡の彼方には、
アフリカ大陸の最北端、ヘベルムサ山が黒々と波打っているのが見えた。
話は聞いていたが、スペインから見るアフリカ大陸のあまりの近さに驚いた。
ここからフェリーでモロッコへ渡る人は数多くいるのだが、
確かに、この大陸横断は旅人にとってはなかなか妙味なルートだと思う。
これほど旅情をかきたてる旅は他にはあるまい。
(あるのかもしれないが、その後も旅を続けているが未だ体験したことはない)
今日はあいにくの天候だが、陸路でアフリカへ渡ることが念願だったので、
ジブラルタル海峡の荒波は、私には手招きしているように見えた。
私は、早朝にスペイン南端のアルヘシラスへ着いた。
マドリッド発アルヘシラス行きの列車に乗ったのが昨日の何時ごろだったか・・・
はっきりした時間は覚えていないが、とにかく、ぎゅうぎゅう詰めの車内。
今は懐かしい木製のお見合い席では、向かいの客の膝と私の膝の間は、
わずかこぶしふたつ程しか空きがなく、垂直に腰掛けるしかない劣悪な状況で、
席に座ってひとまず落ち着いた途端、約何時間かこの状態が続くんだなぁ~
と、目の前が真っ暗になったのは覚えている。
と、同時に長旅の疲れがどっと出たのか、本当に目の前が真っ暗になった・・・
つまり、眠ってしまった。
よほど疲れていたのだろうな。
この列車の記憶はほとんど残っていない。
アルヘシラスに着いて車掌に起こされたときには、回りには誰もいなかった。
初春のジブラルタル海峡は小雨交じりの天候だったが、海峡の彼方には、
アフリカ大陸の最北端、ヘベルムサ山が黒々と波打っているのが見えた。
話は聞いていたが、スペインから見るアフリカ大陸のあまりの近さに驚いた。
ここからフェリーでモロッコへ渡る人は数多くいるのだが、
確かに、この大陸横断は旅人にとってはなかなか妙味なルートだと思う。
これほど旅情をかきたてる旅は他にはあるまい。
(あるのかもしれないが、その後も旅を続けているが未だ体験したことはない)
今日はあいにくの天候だが、陸路でアフリカへ渡ることが念願だったので、
ジブラルタル海峡の荒波は、私には手招きしているように見えた。