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2004-01-01

大個人旅行時代の幕開け by tetsushi

ある秋の夜に「ミッドナイトエキスプレス」を読んだ。
読み進むに連れ、他の多くの読者と同様に、私はすっかり旅行人となった。
早速、年明けには就職先を蹴って、あてなき流離の旅へと出かけた。

「旅行人」と言えば、その頃に創刊されたミニコミの名でもある。
黄色をイメージカラーとする、○○○○き方よりも更にディープな情報が掲載され、
個人旅行の黎明期の一助となる雑誌として、慎ましやかに発刊されていた。

数年後「高校生でも行けるインド」と題されたコラムを読んだ。
内容はうろ覚えだが、確か筆者の先生がインドフリークで「若いうちに行け~」と
授業中生徒に説いていたそうで、触発された筆者は、春休みだか夏休みに
1ヶ月ほどインドへ放浪の旅に出たと言うような話だった。
私は、高校生でもインドへ行ける「大個人旅行時代」が到来したのだと思った。

このように個人旅行が、旅の一スタイルとしてある程度認知されるまでは、
旅先に何があり、旅先で何が起こるのか、口コミに頼るしかなかったが、
そんな 情報の“不足” も、その頃の旅の最大の魅力でもあった。

時代と共に、私の旅も大きく変遷を経たが、求めるものは今も昔も変わらない。

旅 サハラ
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