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2005-12-12

上海の喫茶店で、清の時代を垣間見る by tetsushi

上海

中国で西洋風味のコーヒーに出逢うことはそう簡単ではない。
ホテルのカフェや外国フランチャイズチェーン系のカフェは別だが・・・
しかし最近、上海の「新天地」辺りには、お洒落で気軽に入ることの
できるカフェが増えてきたと聞く。
うまいコーヒーを飲みたければ、「新天地」へ行けばよいだろう。

コーヒーに満たされたら、次は中国式の喫茶店(茶館)へ行こう。

上海にある老舗の茶館へ行った。
お茶の添え物は、緑茶餅、干杏子、高野豆腐、ウズラの燻製卵だった。
出された時には「うっ!うずら!?」と思ったが、驚きは良い方にはずれ、
歩きっぱなしで減っていた私の小腹を満たし、なかなか美味しかった。
ジャスミンティーは、お湯を注ぐと花が咲いたように立派に膨れあがる。
お湯は何杯でも注ぎ足してくれるし、店内は結構広いので、周りを気に
せず何時間でものんびりできる茶館は、居心地ではカフェに勝る。
上海では、このような伝統的な茶館もまだまだ人気があるようだ。

日本では、京町家を改造し、新旧織り交ぜたスタイルのカフェはよく見
かけるが、上海の茶館のように150年以上も前からずっと変わること
無く営業され続けている喫茶店は日本のどこかに残っているのだろうか?

清の時代から時が止まってしまったかのような店内でぼーっと考えていた。

上海
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