夫婦で旅をする時に、ホテル選びは私の役割です。
今までに２～３度パッケージツアーを利用しましたが、
印象深いホテルにあたったことがありません。
これはパッケージツアーに利用されるホテルが悪いと
いうことではなく、自分が決めたホテルでないので
あまり興味がないということなのでしょう。
旅の良し悪しの３分の１はホテルだと思っているので
やっぱりこだわりたいですよね。
もし期待はずれのホテルだったとしても、自分で決めた
ホテルなので納得するしかないです。

さて、シンタグマ広場の端にあるペリープテロ（キオスク）で
ホテルで飲む水を買い込み、エルムー通りをガラガラと
キャリーバックを引きながら歩くこと５分。
３本目を右に折れると「ＡＣＨＩＬＬＥＡＳ」と縦に
アルファベットを並べた看板が見えました。



外観は古く年季の入ったアパートみたいですが、中に入ると
モノトーン調のスタイリッシュな内装。

フロントにいた気難しそうな初老の男性は、私たちを見ると、
「Good Morning」と落ち着いた物腰で出迎えてくれ、早朝にも
かかわらず部屋に案内してくれました。
エレベーターのドアはヨーロッパによくある手動式です。



部屋に入るとフローリングにベッドが２つ。とてもシンプル。
でもきちんと掃除が行き届いて快適。
観光中心のアテネでは充分なホテルです。
今回もホテル選びは◎
（でもこの後にちょっとしたトラブルが待っていたのです．．．）

久しぶりにアテネに到着しました。
わくわくしながら飛行機を降りると、そこには他のヨーロッパ先進国と
変わらない洗練された、でも無機質な空港がありました。
ゲートを出ても誰も話しかけてこないし（当たり前）、誰も私たちには
興味なし（これも当たり前）。
数時間前までいたエジプトでは、はらっても、ふりきってもついてくる
人と人の視線にうんざりしていたのに、その人なつっこさが
すでに懐かしくなってしまいました。



気を取り直して、空港バス乗り場へ。
そこに止まっているバスをみてびっくり！
これは長年住み慣れたシドニーで走っていたバスと同じデザイン
の近代的なバスが．．．旅行気分がすっかり薄れたところで、
観念してバスに乗り込みました。



1時間後シンタグマ広場に到着。
シンタグマ駅に降りてみるとそこでもびっくり！
その美しいこと。
ここでやっと思い出しました。
去年オリンピックが開催されたことを。
こうしてかなりボケたギリシャの旅は始まったのでした。