2006-09-30

京都駅ビル(能面) by tetsushi

妖艶でありながら、現代においてはどこか怪しげな雰囲気漂う能面であるが、
ここのオープンカフェのインテリアだと考えると、なかなか粋にも見える。

しかしこれは、とある企業の広告である。

京都駅

2006-09-28

京都駅ビル by tetsushi

京都駅ビルは私の好きな場所のひとつだ。
平安京の入り口「羅城門」をイメージした烏丸中央口から入ると、
内部は渓谷のような造りになっている。
左右の階段に挟まれた谷底にいるというイメージだ。
これは「谷の建築」と言われるもので、
狭い空間をより広く見せるのに使われる建築技法だそうだ。
実際、京都駅自体が所有する床面積は全体の約5%なのにもかかわらず、
この技法のお陰か、駅ビルのほとんどが京都駅自体に見えてしまうのである。

私は、ほぼ毎日この景色を目にするが、何度見ても飽きることはない。
この大きな渓谷の中では、デパート、劇場、オープンテラスのカフェなど、
脇役のような存在にしか見えないのも面白い。
これらを結ぶ、数ヶ所の回廊も、隠れるように張り巡らされていて面白い。

圧巻は、おなじみ「大階段」であり、渓谷の崖の西側を壮観に形作っている。
大階段横に沿って走るエスカレーターは、ロープウェイやケーブルカーなどと同じ、
一種のアトラクションだと思うと楽しみも膨らむことだろう。

今以ってなお、見たことのない方は、ぜひ “キョウトキャニオン” へおこしやす。

京都駅
渓谷の東斜面から西側斜面を望む。
※遠くには、天まで続くかと思うほどの大階段の姿が見られる。