2006-09-19

イタリア・スーパーマーケット利用術!

青空市場や八百屋、肉屋、魚屋、パン屋を一軒づつまわり、
新鮮な食材をその日の晩ごはんに必要なだけ毎日買う、
といった買い物方法はもはやここイタリアでも徐々に
「旧きよき時代の習慣」といったものになってきました。
近頃では週に1度、マイカーで郊外の
大型ショッピングセンターへ出かけ、1週間分の食材を
求めるため巨大なカートをがんがん押しながら
トマトソースを10瓶、牛乳を2ダース、乾燥パスタを
ダンボール1箱分まとめて、といった合理的な買い物の
スタイルが主流になりつつあります。

小規模のスーパーマーケットは今やどの街にもあります。
そして駅付近や町の中心のそれは、外国から来た
留学生や旅行者にとって魅力的でありがたい存在です。
ちなみにローマならテルミニ駅地下、ミラノも中央駅に、
そしてヴェネチアならローマ広場から徒歩3分の所
にスーパーマーケットがあります。

「生野菜が恋しいな~」
「毎朝何か果物が食べたいんだけど」
「一日中歩いて観光したから、もうくたくた・・
ホテルの部屋でリラックスして軽いものを食べたい」
「一人旅だから毎晩レストラン、は億劫」
「バッグパッカーとしては節約したい」

そんな気分になったら、ぜひ一度スーパーマーケットへ。
実際今まで何度かお客様をお連れしましたが、
皆さんまるで子供のように(失礼♪)目を輝かしつつ
好奇心いっぱいに商品を観察しながら買い物と
ささやかなイタリア日常生活体験を楽しまれていました。

そこで、今日は野菜や果物、生ハムやチーズといった
軽食の買い物に役立つ<実技>をご紹介します。

まず野菜、果物の購入ですが、

1)売り場付近にある透明のビニール袋と手袋を取り、
(素手で食材に触るのはタブーです!ご注意を。)
2)積まれている野菜や果物からほしいだけの量を袋に入れ、

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3)商品プレートの四角内に書かれている番号を見ておいて、



3)袋ごとはかり(写真参照)にかけその番号を押す。
(上記写真の桃の場合、45番) 
4)計量されると料金シールが出てくるので袋に貼り付ける。

次にいわゆるデリカテッセンでの購入。
ここには各地名産のハムやチーズ、
ちょっとしたおつまみや惣菜になりそうな、たこのボイル
いわしやアーティチョークの酢漬、ライスサラダ、
茄子やピーマンのグリル、といったものがあります。



購入方法は、いたって簡単。

1)売り場の番号チケットをひいて順番を待ち、
(写真参照)




2)自分の番が回ってきたらどの品物をどれだけほしい
かを伝える。ハム100g、グリル200g、チーズ半分
といったように必要な分だけ購入できます。

価格は通常、キログラム単位で表示されています。
最後にレジへ行きすべての精算を終えます。

時間と更なる好奇心のある方は、
日本では馴染みの薄いアフリカ産や地中海産の
魚介類の並ぶ魚屋や、たくさん種類のある
パスタコーナーなどをぜひ覗いてみてください。

さてさて、試食が楽しみですね♪




はじめまして。こんにちは。
美味しそう!そして楽しそうですね。
イタリアの食材、さぞかし美味しいのでしょうね。

でも「素手で食材に触るのはタブー」というのにはちょっと驚きです!。
日本のスーパーでもおばちゃん達、「あれでもないこれでもない」と野菜や果物をさわり倒して買いますよね(もちろん私も)。

私はイタリアにはまだ行ったことがないのですが、イタリアの人って意外と神経質なのでしょうか・・・?
categoryイタリア個人旅行講座  time20:00  authortaniguchi 

Comments

深山 順子 さんのコメント:

はじめまして。こんにちは。
美味しそう!そして楽しそうですね。
イタリアの食材、さぞかし美味しいのでしょうね。

でも「素手で食材に触るのはタブー」というのにはちょっと驚きです!。
日本のスーパーでもおばちゃん達、「あれでもないこれでもない」と野菜や果物をさわり倒して買いますよね(もちろん私も)。

私はイタリアにはまだ行ったことがないのですが、イタリアの人って意外と神経質なのでしょうか・・・?
2006-09-20 time11:31

谷口 洋子 さんのコメント:

はじめまして♪
そうなんです、<素手>はタブーなんです!
こちらでは結構、不快係数の高いアクションだと思います。
私的目撃証言ですが、イタリアのおばちゃん達は
野菜や果物をさわり倒しこそしませんが
食材がパッキングされてないことをいいことに、
ぶどうやさくらんぼなどばんばん<味見>して
から買ってますよ。唖然としてしまう私は
まだまだおばちゃん道を極めるには
時間がかかりそうです。
2006-09-20 time17:50

深山 順子 さんのコメント:

ええ~っ「ばんばん味見」ですか!
イタリアのおばちゃん達、かなりのウワテですね!
さわるのはダメで食べるのはOK?
「食べるからさわっちゃダメ」なのかも・・・。

イタリアの食情報、また楽しみにしてまーす!
そしていつかイタリアのおばちゃん達に会いに行きたいです。
2006-09-21 time13:44

taniguchi-perugia さんのコメント:

ぜひぜひ、いつか
<スーパー探検&おばちゃん観察>
の旅に(?)いらしてくださいね!
2006-09-21 time23:41

杉田 聡 さんのコメント:

面白い記事を読ませていただきました。とても参考になります。それにしても、なぜ今までイタリアではスーパーマーケットが発達しなかったのでしょう? ローマだって、テルミニ駅地価以外に(これも小さなスーパー)、ほとんど(まったく?)目にすることがありません。この辺の事情をぜひ教えてください。なにか法律・条例上の規制でもあるのでしょうか?
2007-03-21 time18:05

taniguchi-perugia さんのコメント:

杉田様、はじめまして。
書き込みありがとうございました!

>それにしても、なぜ今までイタリアでは
>スーパーマーケットが発達しなかった
>のでしょう? 

これは私の個人的見解ですが、
今でこそ押し寄せる大量生産・販売の波、
スーパーの進出、ここ数年巷を賑わせている
様々な病原菌の影響などから店じまいを余儀なく
された店も少なくありませんが、かつては
代々脈々と看板を継いできたパン屋、肉屋、
八百屋とその主人、同じく代々その店に
我が家の台所を委ねてきた客、この双方間に
信頼感・安堵感、馴染み感、時代と共有する
家族の歴史、といったヒューマニティが
あったと思います。

「いつものパンを今日は二斤ちょうだい」
「昨日の肉、柔らかくて本当に美味しかったわ」
「明日お客様をお招きするの。一番上質の
 生ハムはどれ?」

毎日買い物の度にこんな会話を重ねれば、
自然に親しみと信頼感が生まれますよね。
そんな母と店主との会話を幼い頃から見守って
きた娘が次世代となりその習慣を継ぐ。
これは食文化のみならず、です。

私の住む街には青空市場のたつ広場が
沢山ありますが、いつでもどの市も
スーパーに引けをとらず大盛況です。
食品の鮮度の良さはもちろんですが、
昔懐かしい「対話のある買い物」を求める人の
集まるそんな青空市場、時代を経てもやはり
イタリア人の大切な文化のひとつなのだと
実感します。

都市部に大型スーパーがオープンしないのは、
駐車場スペースが確保できない(水やパスタ
をまとめ買いするためにはマイカーでの来店が
必須です)、非常に高い家賃、といった理由が
あげられます。また基本的に街の最中心部は
居住地というより商業地であるため、大型
スーパーの需要が高くないとも言えるでしょう。
2007-04-02 time03:28

杉田 聡 さんのコメント:

 谷口様

 さっそく興味深いコメントを下さり、ありがとうございました。なるほど、と感心することしきりです。
 今回のコメントを拝見すると、イタリアでも郊外ではスーパーないし大型スーパーが開店しているように読めますが、実際そうなのでしょうか?
都市部にしかいったことがないため、郊外のことはよくわかっていませんでした。
 また日本では、大型店規制のための法律がかつてありましたが、イタリアではどうなのでしょうか? アメリカやイギリス等では、法律はなくても、行政側による土地使用区分等に関わる規制権限が大きく、長年にわたって業者と行政との間の駆け引きが続いてきたと聞きますが、イタリアではどうなのでしょうか?
 ふだんなかなかイタリアの細かな事情について知る機会がないため、もしご存知でしたらお教えいただけますと幸いです。
 どうぞよろしくお願いいたします。
2007-04-03 time14:40

杉田 聡 さんのコメント:

 追伸

 一つ書き忘れました。各地に小規模のスーパーがあるとのことですが(06年9月19日づけ)、大規模のスーパーはあるのでしょうか? ローマテルミニ駅の地下のスーパーは、日本で言えば小~中規模のスーパーと感じられましたが。
2007-04-03 time14:42

yoko-perugia さんのコメント:

杉田様

お返事ありがとうございます。

そうですね。
ローマテルミニ駅地下のスーパーは日本でいえば
<コンビ二あるいは小規模スーパー>、といった
ところでしょうか。

一方、大規模スーパー、むしろ
<ショッピングセンター>と形容した方が
良いほどの規模を誇るスーパーは今や全国的、
無数にあります。
実際我が家から車で5分のところには
IPERCOOPと呼ばれるウンブリア州1の
床面積の大型店があります。創業オープンは、
’98~’00年頃だった記憶があります。
ここは、月に1度だけ日曜営業日があるのですが
(それも日本の感覚からすると不思議でしょう?ショッピングセンターが日祝休業なんて!と。
カトリック国の習慣がまだここに健在です)、
駐車場を見つけるのが困難なほど終日満員です。

かつて日本に存在した、
いわゆる「大店法」規制はイタリアにも
あるのかどうか。一度お調べしてみますね。
2007-04-03 time15:24