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2009-03-17

春、日曜の昼食

サマータイムの始まりまであと2週間、
復活祭までひと月をきったイタリアでは
野の花や木蓮がみずみずしく咲き始め、
例年より少し早い春の訪れを感じさせます。

この週末も雲ひとつない青い空が広がりました。
布団に風をとおし洗濯物を干し終え、
さてほっくりと春眠に浸るのもいいけれど
やっぱり今日は久しぶりに美味しいものを食べに行こう!と、
家を出発しました。

向かうはルッカの北約50キロにあるガルファニャーナ。
セルキオ川に沿うようにエミリア・ロマーニャとの州境へ
向かって伸びる渓谷です。
豊かな湧き水、汚れない空気、豊沃な大地。
自然からの貴重な恵みを受けて育つ新鮮な野菜や果実、
そしてそれを食す動物たち。

そんなガルファニャーナ産の食材に、
3つのスローフード・プレシーディオ※があります。
知人お薦めのレストランでその中のふたつを
味わうチャンスに恵まれました。
(*良質で、その土地の環境に適した動植物種又は
その土地の伝統的製法によって加工され、小さな又は
限られた生産者が、現在消滅の危機にあるものを地理的にも
歴史的にも特定の地域で作る農作物を守ろうという趣旨で
生まれた<味の箱舟>プロジェクト。とりわけその中でも
力を入れるべき食品をプレシーディオと認定)

まずは、ふたつオーダーしたアンティパストのうちのひとつ、
バッツォーネ(Bazzone)の生ハム。

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パルマやサン・ダニエーレ、ノルチャ産より背が低い品種の
豚から作られ、イタリア語で低いという意の単語<Basso>、
この地方の方言で<Bazzo>に由来してその名を持つこの
生ハム、熟成期間が浅く私にとってちょうど良い塩加減。
赤ワインと一緒にとても美味しくいただきました。

次はいたって普通のこのパンですが・・・

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実はじゃがいも入りです。
パーネ・ディ・パターテと呼ばれ、かつて小麦が不足していた
時代にじゃがいもを混ぜたものが長く生産されました
(日本ではさしずめ芋粥ですね)。
飽食の現在、本来の目的はもちろん消滅しましたが
伝統として当時とほぼ変わらない小麦とじゃがいも7:3の
比率で作られ続けています。
お味の方は、拍子抜けするほどじゃがいもの味を感じず(笑)。

この日はほかに、
黒トリュフとチーズのパイ包みと鴨のポロ葱ソース和え、

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食後酒白パッシートとその名のとおり絶品だった
「パッショーネ・ディ・チョッコラート(チョコレートの情熱)」
というデザートをいただきました♪

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おなかいっぱいの後は、
新鮮な空気と柔らかな初春の陽射しの中を散歩。

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のら猫、ほのぼの・・・

さあ、新しい1週間、元気に発進!

♪ リストランテ ヴィッラ・デッレ・ローゼ ♪
♪ Piazza Tellini, 2 Villa Collemandia ♪ 
♪ TEL 0583-689922 火曜定休 ♪
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