2010-02-08

イタリア発、イタリア初!

2009年もイタリアの方々(ほうぼう)を歩いた。
時には親愛なるお客様と。時には放浪の如く一人で。
そして時には共にリラックスできる大切な人達と。

カーニバルのヴィアレッジョに始まり、春のマレンマ、
晩夏のサルデーニャ島、アマルフィ海岸と
チレントの青の洞窟、初秋のローマとフィレンツェ、
秋たけなわのモンターレ、トリュフの季節のサン・ミニアート、
海辺の温泉、そして1年の締めくくりは真冬のコルトーナで。
各地の美しさ、そして美味しさをしっかり撮り収めたのに、
何の前触れも無く(!)その全てが消去されてしまい
大きく落胆、そのせいにする私も実に大人気ないが、
ず~っとブログから遠ざかっていた(ホント)・・。

話題はポンと飛んで、
今日はイタリアで今のところ「唯一」の
個性的なお店を紹介しよう。
唯一というのはとりあえず、昨年12月に発売された
旅行月刊誌「I VIAGGI DEL Sole」のトスカーナ特集に
記載されていたデータを信頼して。
私としては、今後こんなお店がイタリア中に
どんどん広がってゆけばいいなぁと、大きく期待している。

ミラノに本拠地を置く大規模スーパーマーケットチェーン、
「エッセルンガ(Esselunga)」と対照をなす、その名も
「エッフェコルタ(Effecorta)」。
イタリア語でEffeはF、つまりフードを表し
cortaはショート、すなわち流通距離をあらわしていて
この名前に込められた店のコンセプトが良く解る。

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坪数50平米足らずの店内には、
100を超える品が文字通り所狭しと並ぶ。
まず食品は、近郊農家から直行してきた卵、野菜、
チーズにはじまり、さすがイタリアとうならされる数十種類の
パスタ、さすがトスカーナとうなずかせる数々の豆類、
小麦粉、玄米パン。
さらに山すそで採れたハーブ、野いちごやベリー類の
ジャムや素朴なドルチェまで、多彩な品揃えに
いつもついついあれこれたくさん購入してしまう・・・。

地元産のワインやオリーブオイル、ハチミツ、
そして先のパスタなどは何と全て<量り売りシステム>。

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適当な大きさの袋や瓶を選び、希望のものをその場で
抽入してもらういわゆる<ガソリンスタンド方式>。
今日はアカシアの花を渡っていた蜂の蜜を150グラム購入。

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同様に環境に優しい洗剤やシャンプー、石鹸もこの方式で、
自宅で洗った容器を持参すれば必要な量だけ買うことができ、
家庭レベルでのリサイクルがとてもはかどっている。

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地域に存在する良心的な小規模生産者と、
ショートな流通によるコスト削減(即ち価格削減)、
そして何よりフレッシュで生産者の顔が見えるかのような
良品質の品を手に入れることが出来る消費者とを繋ぐ
このエッフェコルタ、これからもこのお店を応援してゆきたい。

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な、なんとドッグフードまであるのだ!

今年も1年(早2月ですが・・)、ブログタイトル通り
四季折々の良さを五感で楽しみながら過ごそう!

♪ エッフェコルタ
♪ 国鉄ルッカ駅より車で約15分
♪ www.effecorta.it