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ローマから約100kmのところに、まるで空に浮かんでいるかのような村チヴィタ・ディ・バーニョレージョ Civita di Bagnoregio があります。
この村は2500年以上前に、中部イタリアに住んでいたエトルリア人によって凝灰岩の丘の上に造られた村ですが、長年の風雨による岸壁の浸食により、町の周りが削り取られ崩壊の危機となったことにより住民がどんどん流出、現在は数世帯ほどしか住んでおらず「死にゆく町 Il Paese che Muore 」と呼ばれています。
以前はガイドブックにも載っておらず、ほとんど観光客も訪れることのない秘境でしたが、映画「ピノッキオ」の撮影が行われたことからイタリア人観光客が増え、2012年の邦画「ホタルノヒカリ」や、「天空の城ラピュタ」のモデルになったとも言われていることから日本でも有名になり、多くの観光客が訪れるようになりました。また、「イタリアで最も美しい村」にも登録されています。
(あまり知られていませんが、ピノッキオの物語はフィレンツェ出身のイタリア人の作家、カルロ・コッローディによるもので、1883年にイタリアで児童文学として出版されました。)
村へのアクセスは約300mの1本の橋のみで、自動車での進入はできません。橋の手前にあるチケット売り場で入場料を払って橋を渡るとサンタ・マリア門があり、その門の先をまっすぐ行くと村の中心である広場に出ます。
その広場には、16世紀に再建されたサン・ドナート教会や土産物屋、飲食店などがあります。
村にはエトルリア人が掘ったと言われる洞穴もあり、内部には16世紀に造られたオリーブオイル搾油所があります。また、チヴィタ峡谷のパノラマを見ることもできます。
この村への行き方ですが、公共交通機関で行くのは大変不便なため、ローマ発着の日帰りツアーがおすすめです。
ローマから公共交通機関で行く場合、ローカル列車で約1時間半、最寄りの鉄道駅オルヴィエートまで行き、そこからバスかタクシーで約40分~1時間です。
バス(日祝日は運休)はチヴィタという町で下車、そこからチヴィタ・ディ・バーニョレージョの全景が望める展望台まで約1㎞、徒歩で約10~15分かかります。その展望台の手前の階段を下りて更に坂を下りると、チヴィタ・ディ・バーニョレージョと繋がっている橋に出ます。
バスの本数はあまり多くないので、オルヴィエートに着いてすぐにタイミングよくバスが来るとも限りません。列車とバスの時間的接続がいいかどうか、事前にローカル列車やバスの時刻を調べておく必要があります。
タクシーなら橋の手前までダイレクトに行かれますが、オルヴィエートの町には4台の個人タクシーしかありません。
オルヴィエート駅前のタクシー乗り場に客待ちのタクシーが無い場合は、タクシー乗り場に書かれているタクシードライバーの携帯電話に電話して呼ぶ必要があります。
また、日によっては4台すべてが稼働しているとは限らないため、電話して呼んでも1時間以上待たされる場合もあります。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョは、町の端から端まで歩いても10-15分ぐらいの小さな村ですが、このように交通が不便なことから、ローマから公共交通機関で日帰り観光は時間的に厳しいかと思います。
どうしても公共交通機関で行きたい場合は、オルヴィエートで1泊した方が時間に余裕を持てます。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョ公式サイト(日本語)
https://www.civitadibagnoregio.cloud/
一方ローマ発着の日帰りツアーの利用なら、チヴィタ・ディ・バーニョレージョだけではなく、オルヴィエートやボマルツォ怪物公園といった、近郊の見どころもツアーバスで効率的に訪れることができます。
ボマルツォ怪物公園公式サイト(英語)
https://www.sacrobosco.it/enter.php?lang=eng
日本の清涼飲料水のCMの撮影がされた公園です。
https://www.youtube.com/watch?v=AUTfnhrFSgM
(音声が出ますので注意)
大変ユニークで幻想的な村、チヴィタ・ディ・バーニョレージョに是非訪れてみてください。
2015-09-20
天空の町 チヴィタ・ディ・バーニョレージョ
ローマから約100kmのところに、まるで空に浮かんでいるかのような村チヴィタ・ディ・バーニョレージョ Civita di Bagnoregio があります。
この村は2500年以上前に、中部イタリアに住んでいたエトルリア人によって凝灰岩の丘の上に造られた村ですが、長年の風雨による岸壁の浸食により、町の周りが削り取られ崩壊の危機となったことにより住民がどんどん流出、現在は数世帯ほどしか住んでおらず「死にゆく町 Il Paese che Muore 」と呼ばれています。
以前はガイドブックにも載っておらず、ほとんど観光客も訪れることのない秘境でしたが、映画「ピノッキオ」の撮影が行われたことからイタリア人観光客が増え、2012年の邦画「ホタルノヒカリ」や、「天空の城ラピュタ」のモデルになったとも言われていることから日本でも有名になり、多くの観光客が訪れるようになりました。また、「イタリアで最も美しい村」にも登録されています。
(あまり知られていませんが、ピノッキオの物語はフィレンツェ出身のイタリア人の作家、カルロ・コッローディによるもので、1883年にイタリアで児童文学として出版されました。)
村へのアクセスは約300mの1本の橋のみで、自動車での進入はできません。橋の手前にあるチケット売り場で入場料を払って橋を渡るとサンタ・マリア門があり、その門の先をまっすぐ行くと村の中心である広場に出ます。
その広場には、16世紀に再建されたサン・ドナート教会や土産物屋、飲食店などがあります。
村にはエトルリア人が掘ったと言われる洞穴もあり、内部には16世紀に造られたオリーブオイル搾油所があります。また、チヴィタ峡谷のパノラマを見ることもできます。
この村への行き方ですが、公共交通機関で行くのは大変不便なため、ローマ発着の日帰りツアーがおすすめです。
ローマから公共交通機関で行く場合、ローカル列車で約1時間半、最寄りの鉄道駅オルヴィエートまで行き、そこからバスかタクシーで約40分~1時間です。
バス(日祝日は運休)はチヴィタという町で下車、そこからチヴィタ・ディ・バーニョレージョの全景が望める展望台まで約1㎞、徒歩で約10~15分かかります。その展望台の手前の階段を下りて更に坂を下りると、チヴィタ・ディ・バーニョレージョと繋がっている橋に出ます。
バスの本数はあまり多くないので、オルヴィエートに着いてすぐにタイミングよくバスが来るとも限りません。列車とバスの時間的接続がいいかどうか、事前にローカル列車やバスの時刻を調べておく必要があります。
タクシーなら橋の手前までダイレクトに行かれますが、オルヴィエートの町には4台の個人タクシーしかありません。
オルヴィエート駅前のタクシー乗り場に客待ちのタクシーが無い場合は、タクシー乗り場に書かれているタクシードライバーの携帯電話に電話して呼ぶ必要があります。
また、日によっては4台すべてが稼働しているとは限らないため、電話して呼んでも1時間以上待たされる場合もあります。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョは、町の端から端まで歩いても10-15分ぐらいの小さな村ですが、このように交通が不便なことから、ローマから公共交通機関で日帰り観光は時間的に厳しいかと思います。
どうしても公共交通機関で行きたい場合は、オルヴィエートで1泊した方が時間に余裕を持てます。
チヴィタ・ディ・バーニョレージョ公式サイト(日本語)
https://www.civitadibagnoregio.cloud/
一方ローマ発着の日帰りツアーの利用なら、チヴィタ・ディ・バーニョレージョだけではなく、オルヴィエートやボマルツォ怪物公園といった、近郊の見どころもツアーバスで効率的に訪れることができます。
ボマルツォ怪物公園公式サイト(英語)
https://www.sacrobosco.it/enter.php?lang=eng
日本の清涼飲料水のCMの撮影がされた公園です。
https://www.youtube.com/watch?v=AUTfnhrFSgM
(音声が出ますので注意)
大変ユニークで幻想的な村、チヴィタ・ディ・バーニョレージョに是非訪れてみてください。
イタリア旅行お役立ち情報
16:15
yamagishi
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