2006-09-27

紅葉シーズンを前に


今年も紅葉の便りがチラホラ届き始めた。今年はどんな色づきを見せてくれるのかその時が待ち遠しい。
上の写真(2003年10月撮影)が、紅葉シーズンの訪れを知らせる「竜頭の滝」。この先の湯の湖の標高が約1500m、日光市内のそれが約500mと、その標高差ゆえ紅葉も場所により10月上旬から11月中旬まで楽しめる。時期に合わせていく場所も選んでみよう。

独断と偏見によるおすすめ箇所・・・
◆中禅寺湖スカイライン第1駐車場からの眺め
いろは坂を登りきり、中禅寺湖入り口の大鳥居を左折し立木観音方向へ向かう。大駐車場を右手にそのまま進むと中禅寺湖スカイライン。小ぶりないろは坂のような上り道を進んでいくと、このまま進むのがためらわれる頃第1駐車場に到着。紅葉シーズンに必ずNHKで映し出されるのがここからの眺め!目の前には雄大な男体山の姿も・・・



◆更に進んで、第2駐車場からの眺め
写真の左手の山の谷間には、赤・黄・緑のコントラストが美しい景色が広がる。遠くに見える足尾の山々は、昔の銅山の関係でほとんどがハゲ山のままだが、多くの人たちの努力で植樹が続けられている。その対照的な景色もなんともいえない。

★チェックポイント★
紅葉の美しさを引き出す、太陽の角度が最適な朝8時半から9時にはこの場所に到着するように出発しよう。光の加減で印象がかなり変わる。ちなみに、バスは通っていないので車を利用のこと。

◆旧イタリア大使館別荘
前述の「中禅寺湖スカイライン」の入り口手前に旧別荘への入り口がある。近くに小さな駐車場もあるが、満車の場合が多いので、もう少し手前、立木観音の大駐車場に車を止めて歩いても行ける。中禅寺湖脇の小道から紅葉に浸りながらの散策開始。旧別荘内では椅子に腰を下ろしてゆっくりとその眺めを楽しむもよし、現在公園として整備されているところの散策もよし。時間を忘れてのんびりしよう。手前には真っ赤に色づいた蔦、奥に見えるのが八丁出島。写真の更に右手には男体山が望める。

◆黄葉も乙なもの
戦場ヶ原の三本松駐車場を少し過ぎ、光徳牧場方向に右折する。この辺は「紅葉」ではなく「黄葉」。一面黄色に色づいた葉が、風に吹かれて舞い上がる様が太陽の光をいっぱいに受けると、キラキラと黄金に輝いて見える。混雑も少なめなので、静かに楽しみたい方にはおすすめ!

★チェックポイント★
この時期の日光は大混雑。土・日の渋滞は覚悟の上で。おすすめは、平日しかも竜頭の滝であれば朝7時頃の到着を目指したい。早めに行って、昼頃には降りてくるのが渋滞を避けるコツ。帰りが夕方になる場合は、国道119号ではなく(途中で鬼怒川方面からの車が合流するため更に渋滞)、早めに日光宇都宮道(有料だが、清滝から宇都宮まで400円と以前の半額となりお財布もやや楽に)へ入った方が無難か・・・。

後はお天気次第。今年も目にも鮮やかな木々の色づきを期待しつつ・・・

2006-09-14

スマートな旅人たち

私が最初に旅行業界(海外旅行)に足を踏み入れたのが約20年前・・・。
その後「国際化」(すでに死語?)が大きく語られ、
海外旅行の果たす役割が大きく期待され(ると勝手に思い込んでいた)、
自分にできることは何か、
海外旅行で日本人はどう変わるのかと期待に胸を膨らませていたが、
今感じるのは、何も変わっていないということ。
何万人が海外に出かけ、
旅行会社の売上高が何億円になり、
一人当たりの消費額がいくらで
・・・と数字だけが取りざたされる。

まだまだ島国根性の日本人が多い中、
旅行中にスマートな日本人を見かけるとうれしくなる。
一人でもこんな人たちが増えてくれれば・・・
旅行業に身を置くひとりとしての、ささやかな願い。

◆リムジンバスの荷物の受け取りで◆
空港に到着して、バスに預けた大きな荷物を受け取る。この時係員は1人、荷物を待っていた客は5~6名。係員が荷物を取り出し終えないうちから、半券を見せて自分の荷物をもらい、我先にと空港内へ消えた夫婦。その姿に朝からいやなものを見てしまったとがっかりし、隣にいた男性を見ていると、係員がすべての荷物を出し終わるのを待って、しかもきちんと順番を待って自分の荷物を受け取っていた。たったこれだけのことなのに。自分の顔がほころぶのが分かった。