2006-07-07

セコイア&キングスキャニオン国立公園・2日目

セコイア国立公園内のジャイアント・フォレストには、園内最大の木、シャーマン将軍の木がある。樹齢は2300~2700年と言われている。昨日のグラント将軍の木とは比べ物にならないくらいに圧倒された。大きさが想像以上。



首が痛くなるほど見上げて、やっと木のてっぺんが見えた。



まわりにあるセコイアの森の「主」といった印象、この森を守り続けている威厳を感じた。

この木を出発点として、いくつかのトレイルがある。この時期、まだ雪が多く、限られた場所にしか行くことができなかったが、コースには柵がなく、セコイアの近くまで行けるところもあったので、直接木に触れることができた。



表面は意外にも、とてもやわらかく、ふかふかだった。



そのやわらかな表皮の下には、山火事にも耐えられる強い幹がある。
セコイアも、セコイアの種も、火に強い。火に助けられて、ここまで大きくなってきたのだ。
種は、種として成長するのに2年。そのまま20~30年間木の上で待ち続け、やっと下に落ちる。でもそのままでは発芽しない。乾燥して種が出てくる。なので、山火事で焼けることでやっと芽を出すことができるのだ。
なんと気の遠くなるような話!



セコイア自体も、森の中で他の木に太陽をさえぎられてしまうため、山火事でまわりの木が焼ける中、木の内側の強い幹に守られ、自分だけ生き残り、太陽の光を独り占めして大きくなる。山火事があってこそ、ここまで大きくなった木なのだ。
植物の知恵は素晴らしい!

トレッキングコースを歩いてみたけれど、雪が多く先に進めなくなってきた。メジャーな場所はすべて道が整備されていて、柵がもうけられている。もっと自然な森に入りたかったので、ビレッジでスキーをレンタルし、午後はスキートレッキングをすることにした。雪が解け始めていたため、レンタルはこの日が最終日。ラッキーだった。



North Grove Loop Trailというコースに向かった。いくつかあるスキートレイルのうち、セコイアの森の中にあるトレイルはここだけ。山火事で焼け、再生途中のセコイアがあちらこちらにあった。こんなに焼けているのに生きているなんて・・強さを感じた。
まさか、セコイアを見ながらスキーができるなんて、出発前には思わなかった。大きな木に囲まれていると、まるで太古の森に迷い込んだ気分だった。



こんなに大きな松ぼっくりを発見!!シュガーパインコーンです。
頭の上に落ちてきたら大変!と、これが落ちてる場所は急いで通過しました!


アメリカ旅行のお問合せはこちらまで もらもらさん、ありがとう!

そうなんですよ。巨大な象の下にいる、見えないくらいちっぽけな自分。

ヨセミテでも感じたことなのですが、自分(人間)は本当に小さな存在で、地球という生き物の一部なんだ、、って思いました。

3日目には、ヨセミテ国立公園に行ったですが、こちらも素晴らしかった。
お話の続きはまだまだあります!
categoryアメリカ 国立公園の旅  time12:28  authorshibuya 

Comments

渥美 寿美 さんのコメント:

うり坊さん、お帰りなさい。

1枚目のお写真なんて、
ゾウの(足の)前に佇むアリのようにも見え、(@@)
何だか、気分はコロボックルになったようです。

作りモノではない存在感って言うのかな?
うり坊さんのブログを読んでいると、
私達って、地球に住まわせてもらっている小っぽけな存在の一つに過ぎないことを改めて思い返さずにはいられません。

それにしてもこのセコイアと言う生物。
火をも恐れない生き延びる力は、
もはや植物の域を超えていますね。
本当に驚きです。

まだお話の続きはあるのでしょうか?
楽しみ~♪
2006-05-07 time23:48

渋谷 明子 さんのコメント:

もらもらさん、ありがとう!

そうなんですよ。巨大な象の下にいる、見えないくらいちっぽけな自分。

ヨセミテでも感じたことなのですが、自分(人間)は本当に小さな存在で、地球という生き物の一部なんだ、、って思いました。

3日目には、ヨセミテ国立公園に行ったですが、こちらも素晴らしかった。
お話の続きはまだまだあります!
2006-05-08 time10:21

ゆきんこ さんのコメント:

おかえりなさ~い!
行く前にメルマガネタを提供してもらって、私もいきたくなってしまいました!
これですね!シャーマン将軍の木!

メルマガで読んで知識はあったものの、ほんと大きい!小人になった感じですね・・・

続きも楽しみにしてま~す!
2006-05-08 time11:46

渋谷 明子 さんのコメント:

ゆきんこさん、ただいま~!

ニュージーランドのカウリも大好きで、カウリの森に行ったときは圧倒されたけど、セコイアは遥か想像を超える大きさでした。

「これはいったい何??」という感じ。
木ではなく、別の生き物だと思えました。

是非、いつか行ってみてくださいね!
2006-05-08 time16:03