« || 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 || »

2008-10-14

ハウスシッター

ハウスシッターを頼まれた。

こちらでは、しばらく留守をするときに、
風を通すなど家の面倒を見るだけでなく、
そのまま泊まってもらうことがあるようだ。

今回も、とにかくカラダだけ来て!ということで、
行くと、冷蔵庫の中の食べていいもの、困るもの、
洗面や寝室の使い方の説明をしてくれた。

「家の面倒を見てほしいというよりも、
あなたに朝の眺めの素晴らしさを体験してほしいから
1週間家に住んで!」と72歳のアリソン。。


海から上がった蒸気が雲になっている瞬間

最初の朝、丘の上にあるその家から海を眺めたら、
なんだか自分が大きなものに抱きかかえられているような、
暖かな幸せを感じてしまった。
彼女が見せたかった理由がよくわかった。

ピンクとオレンジの幻想的な空に日が昇り、
その光が海に映って刻々と変化する様子に圧倒された。

そのときは冬だったので、
冷えこんだ朝は海から蒸気が上がる、
そしてそれが雲になって、上昇していく様子が家から見えた。

夜は、天の川がくっきり見えて、星で空が明るいと感じるくらい。

森を歩いて森の命を肌で感じたり、
日々違う顔を持つ海や空を感じながら生活していると、
自分が本当にちっぽけな存在で、
でも大きな大きな命の上に自分が存在していることを感じる。

こんなことを思うきっかけをもらえたことに感謝して、
部屋や台所を大掃除しながら、
ふと「あっ、もしかして、うまくのせられてしまってる?!」

まぁ、でも、大感謝な出来事でした。

ご感想・お問合せはこちらまで

« || 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 || »