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2005-10-01

母子ヨーロッパ鉄道旅行~in Germany(6日目)

6日目は、Kasselへ。
グリム兄弟は、1805年から約30年間このカッセルに住み、童話おばさんと呼ばれるドロテア・フィーマンさんなどから民話を集めたとされています。ドイツ国内に伝わる民話を集めたものがグリム童話なのです。

彼らは、童話は歴史の産物、資料と考え、口で伝えられたもの、歴史的なものを大切にし、改作を嫌がったといわれています。なので、残酷な童話も多いのですが、それはきっと当時の人々が貧しく、苦しい生活を送っていたからかもしれません。苦しいことも辛いこともあるけれど、それを乗り越えれば幸せになれるという人々の希望が詰まっていたのでしょう。

この日は、水の芸術を見るためにヴィルヘルムスヘーエ宮殿公園へ。



1時間半かけて森の中を登ってゆく。鳥のさえずりと木漏れ日、緑が素晴らしい。



頂上からはカッセルの街並みが一望できる。素晴らしい眺めだった。
5月から9月の毎週水曜日と日曜日の14:30開始される水の芸術。その時間に合わせて、多くの観光客、学生達が集まっていた。一見、古代の遺跡のような建造物も、水が流れ出すと生き生きし始める。



頂上のヘラクレスの足元を流れ出した水は、階段を流れ落ち、川となり滝となり、最後は大噴水となってお城の池に流れ込むのです。人々は水の流れと共に、下山します。



水の勢いが下に行くほど強くなり、最後の噴水はかなりの迫力でした。



森の中で、絵を描いている日本人男性に会いました。
Tさんは72歳。こうして絵を描きながら毎年ドイツを1人で旅しているとのこと。
片言の英語とドイツ語で、どんどん友人を作り、最近は、観光地を訪ねるというよりも、過去に知り合った友人を訪ねる旅へと変化しているようでした。
いっしょに山を登りながら、今まで歩いたドイツ各地の話しを、絵を見せてもらいながら聞きました。Tさんは40代で高校に通い始め、今もなお、勉強し続けている。私も、Tさんのように、何歳になっても、好奇心を失わない人でありたいと思いました。


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