2008-10-14

文化の違い

異国に行って、何が楽しいって、
1番は市場か、スーパーマーケットなんだけど、、

それと同じくらい好きなことは、
文化や習慣、常識の違いを知ること。

null

今まで自分が当たり前だと思ってきたことが
くつがえされるような出来事は大きな衝撃だけど、
自分の意識の改革にもなる。

もともと、常識なんて、人間が後から作ったものだし、
文化的生活の始まった、
ほんの数百年の歴史のものでしかない。

それぞれの国で、当たり前なことが違う。
いろんな違いを知ると、どれも間違いとか、正しいとか、
そんなことはなく、
自分らしい選択をすることが大切なんだと思う。

要は、なんでも自分で判断するべきってことだ。

ニュージーランドでびっくりした
文化の違いを書いていこうと思います。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

目からウロコ

子がヨットを習い始めた頃、
ボランティアでコーチをやっているラッセルが、
言葉が通じないことを心配して、
私をいっしょにボートに乗せてくれていた。

そうすれば、
私が日本語で息子に指導することができるから。

null
鬼コーチと化す自分を抑えるのが難しい

最初に、簡単にヨットの操縦方法を浜で説明してから、
子供達は各自1人でヨットに乗る。

練習を始めて2回目のとき、
ラッセルは特に何も指導しない。

あれこれ言わない。
ただ、好きに走る姿を見守るだけ。

ヨットには、
風上に向かっているときに方向転換する「タック」と
風下に向かっているときに方向転換する「ジャイブ」がある。

彼らは浜で、「タック」を教わったので、
本来ジャイブするようなところでもタックをしていたので、
そろそろ彼らにそれを教えたほうがいいんじゃないか、
と思って、「ジャイブを教えないの?」と尋ねたら、

「彼らに今必要なのは、ヨットを好きになること。
今はとにかく好きに走らせることをやらせればいい。
好きになったら、自分から知りたいと思うものだよ。」

目からウロコだった。

何でも、好きになって楽しくなれば、
練習を自分からするし、
早く走りたいと思えば、どうしたらいいのか?
という疑問も湧いてくる。その通りだ。

日本にありがちな、叱られて、耐えて、練習する
スタイルを嫌いだったはずの自分の中に、
やっぱりそういうスタイルが心の根底にあることに気づき、
ショックだった。

指導しているお父さん達も、
「楽しい~」っていう気持ちから、
今までずっとやってきたのだろう。
だから、そういう教え方ができるにちがいない。

きっと家庭での接し方も違うんだろうな。。
こういう一つ一つの接し方の違いで、
子供も変わってしまうんだろうな。(反省)

のびのびして、自分らしく生き生きとした子供達が多いのは、
家庭で、押さえつけられることなく、
一歩離れたところから、
余裕を持って見ていてくれる大人がいるから
なのかもしれないなぁ、、と、親として、考えさせられた。

これからは、やりかたを教えるのではなく、
まず、楽しいんだよってことを伝えてあげられるように
していこう、、と思った1日でした。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

決めるだけ

私の夢、、というか、私たち夫婦の夢は、
自分のヨットでニュージーランドをまわりたい、
もし可能なら世界をヨットで旅したい、
ことなのですが、こういう話って、夢物語ですよね。

あるとき、ヨットクラブのパーティーで、

「将来、何をやりたいんだ?」と聞かれ、

「いつか、自分のヨットを持って、世界を旅したい」と言うと、

「いつ?」って聞かれたんです。



「そんなことができたら夢のようだよね~」とか
「何をバカなことを言ってるの!危ないでしょう」とか、
そういうリアクションする人達の中にいた私だったので、
これには驚きました。

さらにその時話していた人は、
「だいたいどのくらいの大きさのヨットを探しているのか?」
とか
「予算は?」
「日本とニュージーランドとどっちで買うつもりなのか?」
など具体的にいろいろ聞いてきたのです。

さらに
「誰か売りたい人がいるかどうか聞いてあげようか?」
みたいに、どんどん発展していってしまうのです。

この国の人はみんなやりたいことをやっていく人達だから、
聞き手も、目の前の人の夢を叶えてあげる
手伝いをしようという気持ちを持っていることに感動。

こちらではパーティーがよくあるけれど、
そういうときは絶好のチャンス。

話している相手が知りたいことを自分が知らない場合は、
知っていそうな人を呼んで紹介してくれたりもしました。

そうやって人脈がどんどん広がって、
情報交換して、
頭の中にあることを実現していくんだと思います。

世界をヨットで旅した友人のご主人に
「どうして、そんなことができたの?」と聞いたら、

「何でもそうだけど、
頭の中にあるときは難しく思えるけど、
実際にやろうと決心して前に進むと、
あとは目の前に現れる困難を乗り越えるだけ。
夢は実現しようと思った瞬間から簡単に近づいてくるよ。」

この言葉に感動しました。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

裸足

数年前のアカデミー賞授賞式で、
「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督
(ニュージーランド出身)が司会のビリー・クリスタルから、
「監督、今日は靴を履いています」と言われた。

ニュージーランドに来たことのある人には、
このギャグが理解できるはず。

null
学校に裸足で来る子もいる

ニュージーランド人では裸足の人をよく見かけます。

学校にも、裸足で来る子がいる。
子供に聞くと、夏には3分の1くらいの子が裸足で来る。
靴で来ても裸足になる。

学校で息子が鬼ごっこに「入れて!」と言ったら、
友達に「裸足になれよ」と言われたらしい。

なぜか尋ねると「そのほうが走りやすいだろ」
と言われたそうだ。

学校で持久走大会があったとき、
わざわざ

「**日には靴を履かせて通学させてください」

という旨のお知らせを持ち帰ってきた。
日本じゃ、ありえないです。。

スーパーマーケットでも裸足の人をけっこう見かける。
来たばかりの頃、裸足で歩くことがおもしろく思えて、
息子は「スーパーで裸足」に挑戦!!

でも冷蔵コーナーの床は冷たく、
この1回きりの挑戦に終わりました。

ビーチで裸足は気持ちがいい。

ビーチごとに砂の色も違うし、細かさも違うので、
裸足で歩くと足の裏でその違いを感じることができる。

なぜ、ここまで裸足でいるのか。。
マオリの人達の習慣なのか、
なんなのかわからないけれど、

裸足で歩けるくらい、
道がきれいだということ、危なくないこと、
も大きいな理由の一つだと思う。

道やビーチに、ガラス破片や缶などのゴミがない。
唯一怖いのは、
海で溺れて波打ち際に打ち上げられたハチ
(私はこれにやられた!)を踏むことくらいだ。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

種を食べる

パッションフルーツというのは、
トロピカルフルーツという言葉同様、
南の国のフルーツの総称だとばかり思っていた。

ニュージーランドにはさまざまな種類の果物がある。

友人宅で、
初めてパッションフルーツを食べさせてもらった。
中はドロッとした液体と種が混ざってる。。

「どうやって食べる?」
「そのまま飲むんだよ」
「えっ?この大量の種も飲むの?」
「そう、飲む!」

でも、抵抗がある~~。

パッションフルーツの種は私にとってはかなり大きい。
スイカの種よりちょっと小さいくらいのサイズ。

一口、口にしたけど、どうしても噛まずにいられない。

ガリッガリ噛んでから飲み込んだ。そうすると、

「噛んじゃダメ!」
「えぇ~~~でもぉ~~」

そのフルーツの中のソースと種をいっしょに飲むときの、
ノドの感覚を楽しむように言われたけど、

できない!!なんか怖~い!!

どうしても違和感があった。

そういえば、彼らはぶどうの種も食べるし、
スイカの種も食べる。種は果肉の一部という考え方??

翌日、友人の中国人にその話をしたら、
彼らもまた、
ぶどうの種やスイカの種は食べるのが普通らしい。

「いちごの種やキウイの種も食べるでしょ?それと同じ」

と言われたけど、、だって、大きさが違う。

種を食べないのは日本人だけなのかな????

2008-10-14

ハウスシッター

ハウスシッターを頼まれた。

こちらでは、しばらく留守をするときに、
風を通すなど家の面倒を見るだけでなく、
そのまま泊まってもらうことがあるようだ。

今回も、とにかくカラダだけ来て!ということで、
行くと、冷蔵庫の中の食べていいもの、困るもの、
洗面や寝室の使い方の説明をしてくれた。

「家の面倒を見てほしいというよりも、
あなたに朝の眺めの素晴らしさを体験してほしいから
1週間家に住んで!」と72歳のアリソン。。


海から上がった蒸気が雲になっている瞬間

最初の朝、丘の上にあるその家から海を眺めたら、
なんだか自分が大きなものに抱きかかえられているような、
暖かな幸せを感じてしまった。
彼女が見せたかった理由がよくわかった。

ピンクとオレンジの幻想的な空に日が昇り、
その光が海に映って刻々と変化する様子に圧倒された。

そのときは冬だったので、
冷えこんだ朝は海から蒸気が上がる、
そしてそれが雲になって、上昇していく様子が家から見えた。

夜は、天の川がくっきり見えて、星で空が明るいと感じるくらい。

森を歩いて森の命を肌で感じたり、
日々違う顔を持つ海や空を感じながら生活していると、
自分が本当にちっぽけな存在で、
でも大きな大きな命の上に自分が存在していることを感じる。

こんなことを思うきっかけをもらえたことに感謝して、
部屋や台所を大掃除しながら、
ふと「あっ、もしかして、うまくのせられてしまってる?!」

まぁ、でも、大感謝な出来事でした。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

キウイハズバンド

ニュージーランドの国鳥キウイは、
メスが卵を産み、
オスが卵を温めて雛にかえすそうだ。

妻に尽くし、家庭を大事にするニュージーランドの男性は、
この国鳥キウイに習って
「キウイハズバンド」と言われている。

本当に男性はよく働く。

null

あるとき、ヨットクラブで子供達が海に出ている間、
お母さんたちといっしょに、ゆっくりとイスに座り、
お茶を飲んでいた。

子供達が帰ってきて、船台を出したり、
ヨットを運んだりし始めたので、ちょっと私はそわそわ。。

お父さん達が必死に働いていてくれる。

でもお母さん連中は、一向に立つ気配がない。

「え~?いいのぉ~?」と思ったが、
ちょっとみんなの動向を伺うことにした。

結局、最後までお母さんメンバー誰1人手伝わず、
男性に任せきりだった。
しかもコーヒーのおかわりを尋ねてきてくれた男性もいた。

ある家庭にお邪魔したときも、
ご主人もいっしょに食事の準備をし、
片付けは全部やってくれた。

それが終わると、食後のデザートとして
果物もむいてきてくれた。ビックリ!!

男性が家事を手伝ってくれるのは、この国では当たり前だ。

こんな話も聞いた。

出産後、赤ちゃんの夜鳴きのときは、
泣いている赤ちゃんを抱き上げて、
お母さんのところまで連れていき、
おっぱいを飲ませ終わったらゲップを出して寝かせる。
これを全部父親がやるそうだ。

母親はベッドで横になっているだけでいい。

あぁ、なんと、いいのでしょう。。
そんなことがありえることが信じられない!?

もちろん、日本でも昔ながらの男性優位の家庭と、
かかあ殿下の家庭もあるように、
ニュージーでもいろんな家庭があるだろうけど、
それにしても、男性はよく気がつくし、よく働くと思います。

ご感想・お問合せはこちらまで