2008-10-17

初めてのホームステイ

到着して最初の3週間。
昔から憧れていたホームステイだった。

null

でも現実は、、、

もし、自分1人だったら、また違ったのかもしれないけど、
子供連れでホームステイは難しい。

親子で人の家にお世話になるってことは、
日本でだって気を使う。

ましてや、、生活習慣の違う家庭なら、なおさら。。

まず、食関係。

朝はトーストのみ。
トーストとジャムだけが用意されていて、
紅茶やココアは自分達で飲みたければ作る。

ホストマザーが朝食を食べない人だったので、
何枚も食べるのも気が引けて、
1枚だけ食べて出かけたら、昼前に倒れそうになった。

しかも、息子の飲みたがったココアは、
ホストシスターのお気に入りで、
使うとジロっと見られて使いずらく、
元々少なかったココアがなくなってしまったときは、
悪いことをしたような目で見られて片身が狭かった。

後から思えば、そんなに気を使わずに
堂々としていてよかったのだ。
でも、そのときは、遠慮してしまっていた。

昼食は、ホームステイ費に入っていると
言われていたのだけど、
用意してくれる様子がないので、聞いてみると、
パンだけ出してくれた。
しかたなく、ジャムを塗って持っていった。

でも、朝も、昼も、ジャムだけのパンでは、
育ち盛りの息子のお腹がもつわけがない。

翌週は、何かサンドウィッチを作りたい、と言ったら、
きゅうりとトマトをくれた。

でも、マヨネーズも何もなし。
冷蔵庫にマヨネーズがあったので、
使いたいことを伝えたら、

それはおじいさん達用のスペシャルマヨだから、
使えない、とのこと。
しかたなく、塩コショウ味にした。

朝と昼は、そんな感じでお腹が空き空きだったのだけど、
夕食は、お肉タップリの料理だった。
ロースト肉と野菜とポテト。

食生活が違うので、戸惑ってしまったけれど、
次第に、そのスタイルにカラダが慣れていった。

食後の食器洗いは私が担当した。
やり方を教わると、シンクに熱いお湯をためて、
洗剤を入れ、たわしで汚れを落とすと、もう終わり。

泡がついたままをフキンで拭く。すすぎなし!

これには最初びっくりしたけど慣れてきた。
意外と効率がいい。

汚れがひどいときは、
もう一度お湯を溜めてすすぎをするけど、
そうでもないときは、
ニュージーランド流をその後も採用した。

続いて次に、お風呂関係の戸惑いを書きます。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-17

シャワーの戸惑い

日本人にとって、
お風呂に入れない日々が続くのはツライ。
しかもシャワーも短時間で済ませねばならない、となると。。

ニュージーランドは、
ほとんどの家が夜間電力でお湯を沸かしている。

なので、お湯の量が決まっているので、
誰かが大量に使うとなくなってしまう。

それにみんなが朝シャワーを浴びると、
夜使う分はなくなってしまう。

部屋には、シャワー10分以内と書いてあった。

最初、私達は、バスルームに存在する時間が
10分以内なのか?!と思って、
猛スピードで着替えてシャンプーして、、
なんてやっていた。

でも、要はお湯なのだ。
お湯さえ、そんなに多く使わなければいいのだ。

でもバスルームは洗面所も兼ねているから、
やっぱりそんなに長くは使えない。

最後の一週間、ロシア人の青年もホームステイしていた。
彼がバスルームにいる時間が長くて、
なかなか歯が磨けない、
手を洗えないことがあった。

ホームステイを数名受け入れる家族もあるので、
そういうときは大変だ。

いつか、こういうことがあった。
夜に家族がシャワーを使っていたので、
自分達は朝シャワーに入った。

夏だったので、夕方海に行って、
子供はちょっと泳いでしまったので、
シャワーを浴びたかった。

でも、朝入ったから、もうシャワーは使えない、、
と言われてしまったのだ。。

ニュージーランドの海は、入って出てきても、
さほど塩っぽい感じがしないので、
まぁ、日本の海に入った後よりはマシなのだけど、
それにしても、シャワーが使えないのは、つらかった。

このときは、少しくらい例外で許してくれても、、
と思ったのだけど、

それは、蛇口をひねれば、とめどなくお湯が出てくる
生活をしてきた者の甘えだったな、、と
後から思った。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-17

車を買う

もともと、遠くに行くことが好きなので、
小さな街を徒歩でしか移動できないことが、
1週間で耐えられなくなってきた。

しかも、街の中も、街の外も、
早くいろいろ見て回りたい!
という気持ちが大きくなっていた。

null

予算は3000ドルだったのだけど、
街に2軒ある中古車屋には、4000ドル以上のものしかない。

スーパーや語学学校の掲示板には、
1000ドル前後のものもあったけれど、
長距離ドライブもしたいので、
あまり安いものも心配だった。

オークランドまで行けば比較的安くて種類もあるけれど、
何かあったときに困るし、
オークランドには逆にお店がありすぎて
何処に行っていいのかが、わからなかった。

今、思えば、ニュージーランド情報日本語サイトなどで
チェックすればよかったのかもしれないけれど、
ステイ先では、ほとんどメールチェックもできない状態
だったので、それは無理だった。

結局、街の中の中古車店で、
4500ドルのブルーバードを購入。
(2004年時点でのことです)

3ヶ月以内なら無料で修理してくれる保障つきで安心だった。

それに、帰国時、売るときに、
買い手がみつからなかったときも、
最悪引き取ってもらえる安心感もあった。

保険は、街の中の保険会社に出向き、
一番安い保険に加入。

日本で10年間自分で保険に加入していたこと、
無事故であったこと、を話すと、
保険会社からの英文の無事故証明があれば、
割引ができ、
しかもその証明書は後日でも構わないとのこと。
1年間で120ドルだった。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-17

家を借りる

私が家を借りたのは、1月下旬。
まだ夏のホリデーシーズン中だったので、
空いているフラットが少なかった。

null
最初に借りた家

語学学校でアレンジをしてくれるリーズルに3軒、
見せてもらった。
週150~230ドル(家具・リネン類付き、電気・水道込み)
まで開きがあったけど、
値段の差があるだけあって、
家の中も大きな差があった。

予算は170ドルくらいだったのだけど、
子供が通う学校に歩いていける、
明るくて雰囲気がいい、
そして、大家さんがすぐ横に住んでいるので
何かあっても安心、などの理由で230ドルの家にした。

高いけど、庭はきれいに整えられ、
果物の木がいっぱいあって食べ放題だし、
内装もきれい。

これからの生活がいい方向に向かっていくような
気持ちになれる家だった。

契約は、まだ1人では心配だったので、
学校の先生についてきてもらった。

契約書を記入し、日本の敷金のようなもの
(家賃2週間分)を用意した。
家賃は銀行引き落としで、2週間分を払うことにした。

この銀行の手続きは、自分で行ってみた。
大家さんの口座番号を見せて、
「I'd like to organaize payment for my landlord.」
とかなんとか言ったら、わかってくれた。。ホッ、、、

そして、いよいよ引越しの日!!
2人とも、この日を楽しみしていた。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-17

いよいよ引っ越し

待ちに待った引越しの日。
車に荷物を詰め込み、ステイ先に挨拶をして、
いよいよ入居だ!

null

もともと、トランク1個ずつの荷物しか持っていなかったので、
引越しは楽だった。
大家さんも笑顔で迎えてくれて、
部屋はさらに、きれいに整えられていた。

さっそくスーパーで、
トイレットペーパーや洗剤などの生活用品。

そして、ここ3週間、食べたくても食べられなかったものを
思いつく限り買った!

最初のメニューは大きなステーキ、アボカドの刺身、
そして、ずっと食べたかったご飯!!

お茶も入れて、「やっぱりご飯だねぇ~~」
なんて言いながら食べた。

人間、食べたい物を食べられるってことに、
幸せを感じるんだなぁ~と実感した。

日本から到着したばかりの頃の息子の手は
アトピー性皮膚炎が悪化していたので、
特に食事面で、自分が良いと思えるものを
作れることは有難いことだった。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-17

生活品購入するには・・・

大きな街にはディスカウントスーパーがあるけれど、
滞在したのは小さな街だったで、
生活用品、例えば鍋を一つ買うにも高い。

家には、家具、家電類は用意されているけれど、
それでも足りないと思えるものはある。

null

でも、買っても日本に持って帰るわけじゃなければ
もったいない。
どうしようかと思っていたところ、中古店を薦められた。

小さな街なのに、ちょっとした中古店がいっぱいある。
こちらではOPショップと言う。

洋服だけ売っている店から、
家電・家具まで売っている店もある。

あと、社会福祉センターのようなものがあって、
そこに、人々が不要になった物を寄付し、
それを来た人に安く買ってもらい、
その収益をセンターの運営に当てている。

どうせなら、そういうところで買ったほうが、
自分も役に立つことができるし、
なにしろ、そっちのほうが安いので、よく行った。

家具、洋服、リネン類、食器、本、など、
あらゆる物がある。

ときどき、すごい掘り出し物などもある。
アンティークな食器とかも。

私はここでミルク鍋を2ドルで購入。
新品なら20ドルはする。

本当にありがたい!

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-17

口座開設

銀行で口座開設した。

日本みたいに普通預金、当座預金、
くらいの区別しかないのかと思ったら、
なんと10種類近くもある。

null
姿も歌声も美しい鳥「TUI」

表になっているパンフレットを見たけど、
本当にややこしい。

ATMでお金をおろすときの手数料、
EFTPOSという日本のデビットカードのような
システムの手数料、
インターネットバンクを使用するときの手数料、
などなど、口座の種類によって全然違う。

自分がどういった使い方をするのか、
どのくらいの残高が常にあるのか、が、
ハッキリしていないと選べない。

私は、口座開設のあとに小切手を発行してもらって
車を買う予定だったので、
小切手の発行をしてもらえる口座にした。

日本にいながらにして口座を維持し続けることもできる。
金利が高いのでお勧めだが、為替の変更も激しいので
見極めも必要。

でも、将来的に日本円に換金するわけでなく、
ニュージーランドで使うためのお金なら、
為替の変動は関係ないし、帰国時に、
残った生活費や車を売ったものを、
定期にして残しておくのも、ひとつの方法だと思う。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-17

パソコン関係

ニュージーランドの大手のプロバイダーは、
テレコムXtraですが、
その他にもIhugやPlanetなどがあります。
(以下、あくまで滞在していた2004年度の情報です)

null
学校まで歩いた道

ADSLに加入するつもりだったのですが、
最初の設定にかかる費用、
月々の料金を考えると、
日本に比べてかなり割高だったので、あきらめました。

結局、Ihugで、月60時間で19.95ドルというものにしました。

申し込みは簡単で、
フリーダイヤル0800-438-448に電話するか、
ネットで登録する。http://www.ihug.co.nz/

電話での質問事項は簡単。
住所、名前、電話、どの契約にするのか、などを答え、
最後にパスワードを聞きます。

そのときに、パスワードを忘れたとき用に
秘密の言葉ということで、
「自分の母親の旧姓」を聞かれます。

これをいきなり聞かれると
「なぜ?」と思うので、
戸惑いがないように書いておきます。

最後に、ダイヤルアップする際のフリーダイヤル
の番号を教えてくれるので、
ダイヤルアップの画面で、
電話番号とパスワードを入れれば、
ネットにつながります。
思ったよりも簡単でした。
(日本ではやったことがなかった私でもできました。)


私は電話で申し込みをしたのですが、
その人がちょうど日本語が話せるという人だったので、
日本語で話したのですが、
よっぽど英語で話したほうがお互い意思の疎通ができそう、、
と思えるくらい実は日本語が話せない人で、大変でした。

こういうレベルでも「私は日本語が話せます!」
って断言してしまうところがすごいと思ったし、

逆に日本人も、もっと自信を持って「英語が話せます!」って
言っていいのかもしれない、、と思いました。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-17

パソコンのこと

夫と離れて暮らしながら連絡を取り合うためには、
パソコンは必要でした。

null

ネットカフェでメール、、ということも考えたけど、
子供といっしょに毎日行くのも大変だし、
デジカメで撮った映像を記録していくにも、
やっぱり必要だったので、
新しいノートブックを買って持ってきた。

テレビ電話をしようと思い、カメラとマイクも購入。
家で何度も練習してから来たけれど、
2004年当時、
ニュージーランドにまだADSLは普及していなかった。

あるけれど、すごく高い。
なので、用意してきたカメラもマイクも使えず、
テレビ電話で連絡をとりあう計画はつぶれてしまった。。

今ならスカイプできただろうに・・・。

それにしても、パソコンは持ってきてよかったと思う。
お気に入りのDVDを見ることで語学の勉強になったし、
ときどき日本語の放送を見て、
日本のテレビを懐かしむこともできた。

DVDはいい勉強になると思う。
最初、何回か英語音声・日本語字幕で見た後、
英語音声・英語字幕で見て、
最後は、英語音声のみで見る。

そうすると、けっこう聞けるようになってくる。
そして、そのフレーズを普段も使ってみたりした。

レンタルビデオ屋の会員になって、
何度かDVDも借りたけど、
アメリカ製のものを借りるとリージョンが違うため、
4回目には、どちらか一方のリージョンしか
使えなくなるので注意が必要です。

でもほとんどのものはイギリス製だったので、
大丈夫でしたが、、。

参考までに、こうなっています。。

リージョン1 - 米国 カナダ
リージョン2 - 日本 欧州 中東 南アフリカ エジプト
リージョン3 - 東アジア 東南アジア 香港
リージョン4 - オーストラリア 中米 カリブ諸国 南米
リージョン5 - 旧ソビエト連邦緒国 北朝鮮 モンゴル
         南アジア アフリカ緒国
リージョン6 - 中国


でも、最近知ったのですが、
DVDのリージョンフリー化をする方法があるようです。
これに関わるサイトはいくつもあるようなので、
参考させてもらうといいと思います。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-17

無言で教えてくれる

自然は偉大だと思います。
無言で、大切な何かを教えてくれる存在。

私たちは、目に見えるもの、
耳に聞こえるものをメッセージとして受け取るけれど、
カラダで感じることのできるメッセージを
もっと意識してもいいのかもしれない。

null

言葉で表現できないくらい素晴らしい景色に出会ったとき、
自然は、確実に私の中に何かを残してくれる、と感じるから。

ニュージーランドに来て、
自然の中に身を置く素晴らしさを感じているとき、
星野道夫さんの言葉を知りました。

*****

子どもの頃に見た風景がずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり勇気をあたえられたりすることがきっとあるような気がする。

*****

「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」

「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いてみせるか、いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」

「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって・・・。その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」

             『旅をする木』星野道夫より

*****

null

苦しいこともあるけれど、
思いきってニュージーランドに来たからこそ、

思わず涙がこぼれそうな景色に出会うことができるのだから、
本当に来てよかった。

そういう景色を子供に見せてあげることができて、
本当によかった。

いつか、彼が大人になって、
誰にも言えないような苦しさに直面したときに、
ここで見た景色を思い出してくれるといいなぁ。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

現地小学校に通う

当時9歳の息子がニュージーランドで現地の小学校に
行くことを決めるには、少し時間が必要だった。

null
子供の通った学校の校庭。芝生の緑がまぶしい。

「おもしろそう」「行ってみたい」という期待と、
「でもどんな毎日になるのか」という不安。

そして、なにより彼が一番心配だったのは、
1人日本に残すことになる父親のことだった。

主人は、当初は反対もしていたけれど、
「寂しくなるけど、遠い国で2人ががんばってくれてると思えば、
自分もがんばろうという気持ちになれるから、いいよ。」
と賛成してくれていた。

息子は、そういう父親の言葉を聞き、
その後、一生懸命考えて、考えて、
そして、ある日、「ぼく、行ってみるよ」と言ってくれた。

近所のカナダ人家庭に、1年間ほど英語を習いに行っていたので、
ある程度の挨拶と質問、指示などは理解できるようになっていたけれど、

英語の授業の中に入るのは、難しい状態だったので、
新学期の始まる3週間前に行き、
語学学校でフルタイムで勉強することにした。

午前中は、先生とマンツーマン。
午後は他の留学生(大人)に混ざって勉強した。

午後のレベルは高く彼には難しすぎるものだったけど、
学校に行き始めたら同じ状況になるわけだから、
慣れておいたほうがいいと言われ、頑張っていた。

耳がなんとか慣れてきた頃、いよいよ学校初日を迎えた。

2008-10-16

初登校日

ニュージーランドは、5歳の誕生日を迎えた時点で
小学校に入学するので、入学式というものはない。
それぞれが5歳になったら、クラスに仲間入りするだけなのだ。

入学式はないけれど、新学期始まりの会のようなものがある。息子の通った学校では、
小学校から高校までがいっしょになっているため、
この新学期初日も、ホールは大勢の生徒で溢れていた。

null
ホールでは、みんなあぐら座り。

新学期から新しく入る転校生たちとその親たちが、
シーンと静まり返ったホールに入ると、
マオリの歌での歓迎が始まった。

そして、マオリ語と英語の両方で、校長先生からの挨拶。
そして、生徒たちからの歌のプレゼント。

子供達は、静かにしなければならないときは本当に静かにし
そうでないときは、日本ではありえないくらいうるさくなる。
メリハリがあるというか、ハッキリしてるというか。

式が終わると、そのままクラスごと部屋に行き始め、
もう親の引率はいらないと言われた。
その時点でもう息子の顔からは不安の色は消え、
何が起こるのか、わくわく、と言った顔になって、
新しい友達の中に入っていった。

見送る私は、ハラハラ、ドキドキ。。
祈るような気持ちで見送った。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

初日の様子

新学期、初日は、お互いの顔と名前を覚えるため、
いきなり校庭でボールゲーム。

名前を呼びながら相手にボールを投げ、
全員が受け取るまで続けるゲームだ。

null

心配だったので校舎の陰からこっそり見てしまった。
でも楽しそうに笑っていたので、ホっとして、帰ることにした。

ランチを持っていったので、帰宅してきたのは3時半だった。
初日からフルタイムだ。

「楽しかったぁ~~~!!」と顔を輝かせて帰ってきた。

外遊びから始まった初日は、その後もずっと遊びばかりで、
ランチを食べてもまだ遊びで、一日中遊んでいたらしい。

日本からの新しいメンバーに興味津々だったようで、
そんなに寂しい思いはなかったようだ。
だれかしらが話しかけてきてくれたようだった。

ランチのときも、持っていったおにぎりが注目され、

「Is that SUSHI?」
「Is your dad SUSHI MAN?」

などと聞かれ困ったと言っていたが、
そのお陰で、自分のまわりにみんな来てくれて
寂しい思いはせずにすんだようだった。

とりあえず、これから始まる学校生活。
なんとかやっていけそうで、安心した。。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

第一の壁

学校に行き始めて2週間目。
壁にぶつかった。

学校から悲しそうな顔をして帰ってきた。

null
教室の中はこんな感じ

夜寝るときに聞いてみたら、
休み時間に友達と遊ぶとき、
言いたいことが言えなくて悲しい、、
と思っていることを話してくれた。

話しかけられないから、
どんどん無口な自分になっていく。

本当の自分は無口じゃないのに、
楽しいことも言えるのに、それが言えない。

日に日に「無口な自分」が自分に近づいてきて、
それがたまらなくイヤだ。ということだった。

そう。私自身もそうだ。
いろいろ言いたいこともある。なのに言えない。笑うだけ。
そういう自分がすごくイヤになる。

相手の話がわかるときは、まだマシ。
わからない状態の中、その輪の中に存在していることが
耐えられなくなるときだってある。

苦しい。

だから、息子の気持ちは本当によくわかる。
でも彼の境遇は私以上にツライはず。

私以上に言葉が理解できず、話せず、
しかも英語がわかることが大前提で授業が行われている。

私は英語を英語を教わっているけど、
息子は英語で他の教科の勉強をしているのだから。

しかも、子供は大人よりも、
言葉がわからないという境遇を理解することができない。
まわりの理解も少ないわけだ。

週に2回、放課後に語学学校で補修授業を受けることにした。

本来は、学校の宿題を中心にやるのだが、
最初のうちは、日常使う言葉を中心に教わった。

友達同士で使う言葉だ。

遊びに入れてほしいとき、
何かを見せてほしいとき、
イヤだと伝えたいとき、などなど。

子供の世界は厳しい。
イヤだ、といいことを表現できないことは大変なことだ。
特にこちらの子はハッキリ断らなければ
「いいんだ」と解釈してしまうようなので、
断る、ということを日本以上にハッキリ言わなければならない。

これが言えるようになったこと、
断ってもいいんだということが理解できたことで、
少しだけ楽になってきたようだった。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

お友達の家へ

学校に行き始めて2週間目くらいに、
友達の家に誘われた。

学校に迎えに行くと、息子の友達が私に話しかけてきたけど
子供の英語ってわからない!!

null

息子に聞くと、
学校に勤めているお父さんが自分もいっしょに
友達の家に連れて行ってくれて、
帰りも家まで送ってくれる、、ということを言っているんだ
と思う、、と言うので、お願いすることにした。

子供は子供同士の会話がわかるようで感心した。
私はさっぱりわからなかった。がーーーん。。

帰ってくると、
「映画の中の家みたいだった。子供部屋は最高!」
と話し出し、

広い庭と、完璧な子供部屋。
豪華客船みたいな家だった、、と報告してくれました。

遊びは、あんまり言葉が必要ないみたいで、ホっとした。
友達は、そんなに嫌がるようなことをしてこない
大人しい子なので、いっしょにいて安心らしく、
このあとも、しばらく仲良しさんだった。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

中世の仮装

1学期に、中世のことを勉強していた。

学校に教科書はなく、
先生の話を聞いたり、本を読んだり、
映画を見たりして、歴史を学び、考えていく。

その勉強の集大成として、
中世の人間になりきる!という日があった。

null

中世のコスチュームを着てくるのだ。
仮装みたいなもの。

ダンボールやゴミのビニールで手作りしている子もいる、、
と聞いたので、子供もそんなに力も入れず、
家にあるもので作った衣装を着ていった。

ところが!
半分くらいの子はかなりの衣装。

本当に中世の世界から抜け出してきたような
王子様のような子もいたし、
大草原の小さな家のローラのような格好した女の子もいた。

ちゃんと布で作ってある洋服を着ていた!
これにはビックリ。かなり本格的だった。

中には、木製の剣を持っている子もいた。
しかも似合ってる。

親の徹底した協力体制にもびっくりしたけど、
勉強のテーマに合わせた仮装をするという発想がおもしろい。

この後も、コスチュームディは何回かあった。
なんでもいいから、おもしろい帽子をかぶる日。
何か黄色を身に着けてくる日。
何か物語の主人公の格好をしてくる日。などなど。

いつもの授業も、格好が違うだけで楽しくなるし、
とてもいいアイデアだと思った。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

学校への持ち物

日本だと、ランドセルの中には
教科書とノートと筆箱などなど多くの荷物。

でもこちらでは、ランチとおかしとドリンクのみ。

null
市販のアイスの箱をランチボックスにしている子が多かった

教科書はないし、
ノートも筆記用具も学校に置きっぱなしだ。

ドリンクは、ジュースでもなんでもOK。

おやつというのは、
モーニングティタイムに食べるためのもの。

ヨーグルトでも果物でも何でもいい。
お金を持たせて、売店でアイスを買ってもいい。

ランチは、最初の頃、
おにぎりやそぼろ弁当を持っていったのだけど、
まわりが興味津々でいろいろ言われるのがイヤだ、、
と言い出し、
みんなと同じものを持っていきたいと言い出した。

みんなと同じもの、、
それはトーストとジャム。
ときどきトーストとベジマイト。
(味噌みたいな味の栄養たっぷりと言われているペースト)

作るほうにとったら楽でいいけれど、
栄養バランスのことが心配で、
ときどきベーコンエッグサンドにしたりすると、

デラックス過ぎる!なんて文句も出る。

いったい他の子はどんなランチなのか?と聞くと、
本当にトーストや簡単なサンドイッチだけで、
お菓子だけの子もいるらしい。

持ってこない子もいるというから驚きだ。

食べた後のお菓子のゴミは、
そのままポーンと捨てる子が多く、
これも驚いたと言っていた。

日本みたいに生徒が掃除する機会がないから、
意識が足りないのか?

でも、ビーチや街はビックリするくらいきれい。。
なぜ学校だとゴミを捨てるんだろう?
なぜ、誰もいなくなった学校に上着や靴が落ちていて、
そのままになっているんだろう?不思議だった。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

苦しみを見守る

1学期の終わり頃、担任の先生から、
「今週は、ひどく疲れているように見えた。」と言われた。

null

夜、大丈夫なのかどうか、聞いてみた。

すると、

「今までは心が悲しくても顔は笑っていたんだけど、
それも疲れてきたら、
今週からは、心のとおりの顔をすることに決めたんだ・・」
と言う。

そういえば、この前、こんなことを言っていた。

「疲れることある?」と聞くと、
「日々、つらいこともある。」と言うので、

「つらいときは向上しているときで、
今は階段を上っているから疲れるんだよ。
一番つらいときは、一番階段を上る寸前のところだから
疲れるけど、上れるとラクになれるから」と話したら、

「でも、お母さん、本当に階段を上っているときは、
休むことができるけど、僕はいつ休めるの?」
と言われてしまった。

小さいのに、こんなに苦しんで、
しなくてもいい苦しみを与えてしまって、
連れてきてしまって、ごめんね、、という気持ちだった。

でも、きっと、きっと、この苦しみは
何かを彼の中に残すはず。

きっと、いつか、自信となるはず。

もう十分、がんばっている彼に
「がんばれ!」とは言えなかった。

「大丈夫だから」
「ありのままの自分でいいんだよ」

と言うしかできなかった。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

1学期終了

1学期の終わり頃には、クラスの友達の言葉が
ほぼ理解できるようになっていたようだ。

null
よく釣りに行きました。アジがよく釣れます。

語学学校の先生など、
身近な人とは英語だということを意識しないで、
緊張せず話すことができると言っていた。

行動範囲を広げることができたほうがいいと思い、
中古の自転車を買ってあげたら、
この頃には、
自分1人で釣りに行ったりもするようになっていた。

釣ってきた小魚は自分でさばいて、
塩コショウして、素揚げしたりもできるようになった。

よく3ヶ月が一区切り、というけれど、本当だ。

いろいろあったけど、大きな波を乗り越えて、
楽しむ余裕が出てきたように見える。

本当によかった。よくがんばった。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

お泊り遠足

2学期に入ってしばらくして、オークランドへの1泊旅行があった。

null
一緒の車だったお友達

学年の人数は50人弱。
バスをチャーターしていくのかと思ったら、
なんと父兄に車を出してほしいというお願いの手紙が来た。

ボランティアの車10数台が連なって、
途中山道もあるオークランドまで行くのだ。

それも驚いたけど、旅行の日程もすごい。

1日目
10:00 ロッククライミング
12:45 メガゾーンでレーザーストライク
     (たぶんセガワールドみたいなところ)
14:20 10ピンボーリング
17:00 マリン博物館でフィッシュアンドチップスの夕食
18:00 ギャラリー見学
19:00  ハーバークルージング
20:00  Beware Blackbead Stories
21:00  Ship’s Cook Supper
21:45  就寝

翌日
7:15   朝食
8:00   Gear out and Gallery visit
10:00 スケート
13:00 スイミングプール

ものすごくハードスケージュール。

これだけのスケジュールを、
よく車数10台でこなすことができたと思う。

宿泊は、博物館で、
昔の船員たちが寝泊りしていた部屋を
再現してあるコーナーがあって、
そこに寝たとのこと。
(しかも、電動で実際の海の上のように揺れる)

普通は、宿泊できない場所に泊まらせてもらったようだ。
アイディアがいい。

宿泊代、食費すべて込みで100ドル(約7000円)だった。

このお金を自分で稼ぐために、スーパーの前で
フルートを吹いてお金集めをしている子もいた。

みんな、学校でかかる費用や、
自分達が勉強のためにどこかに行く場合、
小さい子でも自分ができる何かをやることで、
お金を寄付してもらったりする。

小冊子や新聞配達のアルバイトも11歳くらいからやっている。みんな、たくましい。

最初、この旅行を不安げにしていた息子も、
楽しんで帰ってくることができた。

ゲームセンターに行ったら、
日本の中古のゲーム機がかなりあって、
最初の選択画面とか日本語だから、
みんなはわからなくて苦労しているのを
通訳してあげたらしい。引っ張りだこだったようだ。

意外な場所で、日本語ができることが重宝がられた。
そんな、こんなで、けっこうみんなの中に入ることができて、
楽しかったようで、何よりでした。

ちなみに、夕食はフィッシュ&チップスのみ。

朝食は牛乳とコーンフレーク。
昼食はマクドナルドのハンバーガー。
なんだか、口内炎できそうなメニューですが、、、

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

誰もいない

街には小さな映画館があり、
いい映画が来ると授業の一環として
クラス単位で見にいくこともありました。

null

昼休み後に映画に行く予定だったとき、
他のクラスの子と遊んでいた息子。部屋に戻ったら、

誰もいない。。。

みんな行ってしまっていたのです。

焦って隣にクラスに事情を言いに行き、
その先生が職員室に行ってくれて、
受け持ちのない先生が車で送ってくれたそうです。

映画館に着いても、担任の先生は、
「あっ、いなかったの?気がつかなかったわぁ~」
みたいなリアクションだったそうで、
日本の学校との違い、と、
自己責任の国であることを実感したようでした。

日本だと、絶対「点呼」とか
「**さんがいませ~ん」となりますよね。

そういう感覚がないんですね。

各自、用事があって休んだり、早退したり、
というのが多いせいもあるかもしれません。

例えば、1週間、2週間学校を休んでも、
「おい、どこに行ってきたんだよ」
という干渉もないようでした。

干渉がなくて楽な面と、こういう大変な面とあるようです。

これは、まだ一学期の頃だったので、
本人も言葉がまだまだ不自由なときだったので、
相当焦ったようでした。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

マオリ文化の授業

ニュージーランドの原住民マオリ族。
この国では、このマオリの文化を大切にしています。

新学期や学期末の会でも
マオリ語と英語の両方で挨拶があるし、
新入生や交換留学生を迎える際もマオリの歌で歓迎します。

null

無料でマオリ語を習うチャンスも多いです。
最近では、日本でも有名な「ハカ」の踊り
(ラグビー試合前にやるあの踊りです)
を習う若者も多いようです。

息子の通うエリアスクールでも、週に1度、
マオリ語のクラス、マオリの踊りのクラスがあります。

マオリ語はハワイの言葉とよく似ていて、
母音、子音が並ぶ発音なので、
西洋人よりも日本人のほうがうまく発音できるようです。

マオリ語が少しわかると、
地名の意味も理解できるようなるので、
街を訪れる前に、どんな場所なのか想像できるのは
楽しい点です。

例えば、温泉地で有名なROTORUAは、
ROTOが湖。RUAが2。
2つの湖という意味。

こんな感じに、
その土地の特徴がそのまま地名になっているのです。

学校には、マオリの子供達だけのクラスもあります。
日常会話も英語になってきている今、
マオリの言葉と文化を伝承していく上で必要なのでしょう。
マオリの子供達だけが通う学校もあります。

こちらに来る前には、
マオリの文化を勉強できるなんて思いもしなかったけれど、
この国独自の文化を学ぶ機会が持てて、
よかったと思っています。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-16

家を借りること

到着して、最初の3週間はホームステイ。
その後は、フラットを借りた。

null

数年前に、日本の某留学代理店に問い合わせをしたところ
「異国から来た親子に簡単に家を貸すなんてありえない」
「だいたい考えが甘すぎる」と言われ、
すっかりヘコんでしまったことがあったのだけど、

お世話になっている語学学校で、紹介してもらって、
簡単に家を借りることができた。

、、というか、数日、1週間単位で
誰でも家を借りることができるんです!!

大都市だったり、夏のトップシーズンだったりすると、
借りることが難しいかもしれないけど、
それ以外は、語学学校やフリーペーパーに
入居者募集の広告が出るので、
そこに連絡すれば借りることができる。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-15

週末の過ごし方

住む場所が変われば、週末の過ごし方も変わってくる。

都会暮らしが好きな人にとっては、
どうしていいかわからなくなるくらい
都会的娯楽のない街だけど、

アウトドア好きにはたまらない!


こんなムール貝がとれます。
でも、1人25個までという決まりがあります。

家の目の前には、海。
岩場を歩けばムール貝や牡蠣をみつけることができる。

釣りをすればアジや鯛が釣れる。

潮のみちひきを確かめ、土日を海で過ごせば、
夕飯の食材はあっという間に手に入ってしまうのだ。

車を20分も走らせれば、妖精の住んでいそうな森。
以前は金の採掘をしていた山もある。

街の経済を考えればそのまま採掘を続けるべきと
考えたいところですが、
この街の人達は自然を守ることを選んだそうです。

距離にすれば、100メートルもないような
対岸へのフェリーが運航されています。

日本だったら、あっという間に車が通れる橋が
造られるだろうと思いました。

でも、金の眠る山と同じように、自然を守るために、
あえて手をかけない選択をしています。

そんな、この街と自然を愛する人たちの週末の過ごし方は、
まさに自然と一体化していて、
その都度、私たちは驚き、感動してしまいました。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-15

命がけでムール貝

「海でムール貝が取れるんだよ~!」

な~んてかわいく、日本の友人に報告しているが、
実はけっこう大変。ときに命がけ。

干潮の時間を調べて行くようにしているけど、
ビーチごとに干潮の時間は違うので、
本当に正確なものはわからない。

なので、獲っている最中に潮が満ちてくるときだってある。

null

夕方に、思い立って子供と2人でシンプソンビーチに行った。
2つの岩がはっきり見えていることが、
潮が引いている目安。

だけど、その日は波が強かった。
でも、もう口の中はムール貝ガーリックワイン蒸しモード
になっていたので、引き返すわけにはいかない。

今日は息子に見張りを頼み、私が獲りを担当。

「大きな波が来たら、声をかけるんだよぉぉぉ~」
「いいよぉぉぉ~」
と叫びながら、岩を行く。

1つ目の岩場にもムール貝はあるけど、
小さいのばかり。

2つの目の岩場には大きいのがある。
そこに行くには、幅1m弱、深さ80センチくらいの隙間を
クリアせねばならない。

なんとかうまくジャンプして岩場にたどり着き、
さぁ獲ろう!と思ったら、「お母さん、波ぃぃぃ!!」

大波が打ち寄せて足元を取られた。
波の勢いで岩に叩きつけられそうになったが、
うまくかわし、
水の中で流されなんとか1つ目の岩場の端にしがみついた。

一瞬、頭に
「邦人中年女性、ニュージーランドの海岸で岩に激突、即死」
なんていう文字が浮かんだ。
そんなニュースになりたくない!!一心で岩にしがみつく。

セーフ、、、

もうすっかりずぶ濡れになったので、
もう開き直って海の中を歩いてムール貝を獲った。

始めからこうすれば、流されるような事態にもならなかった。
後悔。。次の大波が怖いので、早々に引き上げた。

それにしても、命がけで食べ物を獲るって楽しい。
なぜかわからないけど、とっても楽しかった。

やっぱり人間、スーパーマーケットで買った
ビニールに入った物ばかり食べてちゃダメだなぁ~!
自分の手で、やっとの思いで手に入れた食材を
食べることこそ、究極の喜びだぁ~なんて、満足して帰宅。

そう考えていくと、原始的な生活をしていた時代のほうが
幸せ度は高かったのかな?とか、
私の究極の望みは原始的な暮らしなのか?とか、
いろいろ考えてしまった。

自分で作った野菜もおいしいし、
多少の危険を伴っても自分で獲るのは楽しいし美味しい。

自分で作った服や物を身につけるもの楽しい。

すぐ手に入る時代だけれど、

時間も手もかけて自分が関わっていくことで、
日常の中に、幸せをみつけていくことができるような気がした。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-15

ホットウォータービーチ

コロマンデル半島に、HOT WATER BEACHというところがある。

引き潮のときに行って、
水際の砂を掘ると熱いお湯が出てくる。

それは半端じゃない熱さの温泉!!
踏むと火傷するかと思うくらい熱いので、
人がいるときは、誰かしら叫んでいて楽しい。

null

ここは、コロマンデル半島の一番ともいえる
観光地なので、人が多い。
(と、いっても日本的感覚で行くと普通のレベル)

砂を掘らなければならないので、行くときには、
大きなスコップが必要。
日中なら、駐車場前の売店でレンタルできます。

土日に、干潮時間が昼間や夕方だと混んでいるので、
空いている時間にあえて行くのがお勧めです。

たとえば、朝の5時とか、、

null

大変だけど、誰もいないビーチで黙々と砂を掘り、
自分達専用のお風呂を作り上げ
いい温度調整ができた頃にお湯につかりながら
日の出を見る!!
シャンパンを持っていくのもヨシ。ワインを飲むもヨシ。

夕方遅くに行ったこともありました。
夜にかけて干潮だったので、暗くなり始めると、
せっかくの手作り湯船を手放して帰宅する人がいます。

チャ~ンスとばかりにいい場所に移動。
最後の人も帰り、誰もいなくなったので、
実はそのとき着替えもタオルも持っていかなかったのですが、もう誰もいないならいいや!とトップレスに。
子供もパンツ一丁。

帰りは、急いで上着を着込んで車まで猛ダッシュしました。
こんなことができるのも、ニュージーランドならでは、、

人が少ないからこそできることです。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-15

ヨットでフィッシング

ヨットクラブに所属したものの、語学力のせいもあり、
まわりの人達と、うまくコミュニケーションできなくて、
落ち込んだ週があった。(子供でなく私)

ちょうど、学校に通い始めて2ヶ月目くらい。
なんとか会話できるけど、
込み入った話がまだまだの頃。

しかも、すごく聞き取りにくい発音をする人がいて、
その人の英語がさっぱりわからなかったことがツラかった。

ちょうど、そんな日、私がヨット好きなことを知った友人が、
夕方にご主人がヨットを移動させるついでに
フィッシングに行くから、乗ってみる?と誘ってくれた。

null

小さな船でヨットまで行き、そこからハーバーまで移動。
そして、海からちょっと川に入ったあたりで
鯛釣りを始めた。

ちょうど、潮が満ちて止まった頃、釣れ始めた!!

私と息子は日本から持ってきた、
小さなアジくらいのサイズを釣る用の竿だった。

針だけ大きめのものにしたら、
なんと大きな鯛が引っかかってきた。

でもリールが巻けないくらい強い引きで、
しかも竿は折れるんじゃないかと思うほど、しなっていた。

なんとか、なんとか、持ちこたえて、
引き上げると、30センチ以上もある大きな鯛!!
やった~~!!
今夜は刺身だぁ~~!!

null

私も子供も1匹ずつ、釣ることができた。

帰る頃には、潮が引いていたので、
家の前の海で降りて、
水深40センチくらいの水の中を歩いて帰ってきた。

「船から直接、家まで歩いて帰れる生活って楽しい!」

な~んて、落ち込んでいた自分をすっかり忘れていた。
さりげなく気分転換のチャンスをくれた友人に、
大感謝な午後でした。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-15

カヌー川下り

大家さんにカヌーを借りて、川下りをした。

満ち潮が止まる時間に上流に行き、
引き潮になる時間からカヌーを出した。

何もしなくてもそのまま流れていくから楽。
でも、潮の時間を調べていかないと大変なことになる。
流れに逆らって行くのは、かなり難しい。

null

船底にボルトの跡があり、不思議に思っていたところ、
セイルがあったほうがより速度が出るから、
とセイルをつけたことがあったようだ。

そういうものも手作りしてしまう。
何でも作ってしまう人だ。

子供の砂場、ブランコ、庭の大きな木の伐採、
車庫のフェンス作りなど。

平日帰宅後や土日は、ガレージから、
何かしら音が聞こえる。いつも何か作ってる。

家は海にそそぐ川のすぐ横。

カヌーで川下りをしてくると、家の前に到着。
浅い場所に行き、船台で運ぶ。

こうしたウォータースポーツが本当に簡単に楽しめる。

ご感想・お問合せはこちらまで


2008-10-15

自転車が楽しい

長距離ドライブに出かけると、
よく自転車で旅している人を見かける。

あまりに気持ちよさそうなので、
一度サイクリングに出かけたら、
とっても気持ちがよかった。

同じ道だけど、車で走るときとは、
また違った風景が広がる。

速度が違うと、なぜか風景も変わる。

対岸に渡るフェリーに自転車ごと乗り込み、
ビーチを訪ねる。

null
ときどきは、こんなふうにビーチを走ったり。。。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-15

森歩き

ラグビーチーム・オールブラックスのマークである、
シルバーファーン。

null

見たところ、やしの木のように見える葉ッパがそれだ。
シルバーファーンのある森は、
まるで南国の森のようにも見える。

一歩中に入ると、神秘的な森が広がっている。
「妖精がいる」と言われても、納得してしまうような雰囲気。

この国のすごいところは、
あちこちの森に歩きやすいように
トレッキングコースが作られていること。

それも、手を加えすぎず、必要最低限。
小川を渡る橋には、ゴムが貼り付けてあり、
滑りにくいようになっている。

最低限だけど、ちゃんと考えられていて感心する。

入り口には、コースのだいたいの所要時間が
書いてあるので、わかりやすい。

子供やお年寄りのことを考えて計算してあるので、
若い人なら、だいたい半分の時間で歩けてしまう。

私の好きだったのは、Kuatunuという街近くにある
Otama Forestだ。たいだい1時間ちょっとで歩ける。

途中、以前、金を掘っていた穴があったり、
クリスタルがあるかもしれない小川がある。

傾斜のきついところ、木をまたぐところ、などがあって、
子供も飽きない。

土日に、サンドウィッチを持ってピクニックに行くのに
最高の場所だ。

森を歩いてしばらくすると、
Tui(トゥイ)という鳥の鳴き声が聞こえてくる。
Tuiは、もともとはしゃがれた鳴き声なのだが、
他の鳥の声をマネして鳴くらしい。

null

その声は、まるでスターウォーズのR2D2みたい!
すごく不思議。

Tuiの鳴き声が、さらにこの森を
神秘的な場所にさせているような気がする。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-15

ヨットクラブ

大学時代、ヨット部に所蔵していました。
もともと何故この街を気に入ったかというと、
それはヨットができる環境があったから。

null
子ども練習用OP

言葉の不安もあったけど、
ニュージーランドでヨットに乗りたい!一心で、
思いきって現地のヨットクラブに入会しました。

家族会員で年間80ドル(6000円くらい)を払うと、
土曜には、子どもがOPという小さな子ども用ヨットを
使ってレッスンを受けることができ、

日曜には、誰かと乗り合わせてメンバーと
レースを楽しむこともできます。

でも、気候の激しいニュージーランド。
なかなか毎週楽しむことはできません。
風が強すぎたり、波がきつすぎて
船を出すのに苦労したりします。

基本的には、2人乗りのヨット。
でも、クラブ内には大型ヨットの所有者も多いので
月に2回レースをやります。

もしクルーとして乗りたければ、
レースに参加もできるようです。

湾内でレースが行われるときには、
ビーチでピクニックしながら眺める人もいます。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-15

ヤングイーグル

驚いたことに、飛行機好きの子供達に
大、大、大チャンスあります!

年間たったの20ドル(2004年度)の会費だけで、
月に2回、セスナの操縦を教われるのです!

null
このセスナで練習させてもらいました

息子は小さい頃から飛行機が大好きで、大阪に住んでいたときには、伊丹空港に何度飛行機の離発着を見にいったかわからないほどでした。

学校の先生がこの団体のことを知っていて、
息子の飛行機好きを知り、連絡を取ってくれました。

でもしばらく連絡がなかったので、
半分あきらめかけていたある日、突然

「今からエアフィールドに来れますか?」という電話。

急いで行ってみると、
「さぁ乗って!」と言われるままに乗り込む息子。

20分くらい空をグルグルして帰ってきたら、なんと

「操縦しちゃった~!」と息子。

事前の講習や説明も何もないまま、いきなりです!

日本だったら、事前に操縦のしかたの講習会とか、
安全に関する誓約書の記入とか、
面倒なことがありそうですが、
さすがにおおらかなニュージーランド。ダイナミックです。

こんな機会があるなんて、本当に素晴らしい国だと思います。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

文化の違い

異国に行って、何が楽しいって、
1番は市場か、スーパーマーケットなんだけど、、

それと同じくらい好きなことは、
文化や習慣、常識の違いを知ること。

null

今まで自分が当たり前だと思ってきたことが
くつがえされるような出来事は大きな衝撃だけど、
自分の意識の改革にもなる。

もともと、常識なんて、人間が後から作ったものだし、
文化的生活の始まった、
ほんの数百年の歴史のものでしかない。

それぞれの国で、当たり前なことが違う。
いろんな違いを知ると、どれも間違いとか、正しいとか、
そんなことはなく、
自分らしい選択をすることが大切なんだと思う。

要は、なんでも自分で判断するべきってことだ。

ニュージーランドでびっくりした
文化の違いを書いていこうと思います。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

目からウロコ

子がヨットを習い始めた頃、
ボランティアでコーチをやっているラッセルが、
言葉が通じないことを心配して、
私をいっしょにボートに乗せてくれていた。

そうすれば、
私が日本語で息子に指導することができるから。

null
鬼コーチと化す自分を抑えるのが難しい

最初に、簡単にヨットの操縦方法を浜で説明してから、
子供達は各自1人でヨットに乗る。

練習を始めて2回目のとき、
ラッセルは特に何も指導しない。

あれこれ言わない。
ただ、好きに走る姿を見守るだけ。

ヨットには、
風上に向かっているときに方向転換する「タック」と
風下に向かっているときに方向転換する「ジャイブ」がある。

彼らは浜で、「タック」を教わったので、
本来ジャイブするようなところでもタックをしていたので、
そろそろ彼らにそれを教えたほうがいいんじゃないか、
と思って、「ジャイブを教えないの?」と尋ねたら、

「彼らに今必要なのは、ヨットを好きになること。
今はとにかく好きに走らせることをやらせればいい。
好きになったら、自分から知りたいと思うものだよ。」

目からウロコだった。

何でも、好きになって楽しくなれば、
練習を自分からするし、
早く走りたいと思えば、どうしたらいいのか?
という疑問も湧いてくる。その通りだ。

日本にありがちな、叱られて、耐えて、練習する
スタイルを嫌いだったはずの自分の中に、
やっぱりそういうスタイルが心の根底にあることに気づき、
ショックだった。

指導しているお父さん達も、
「楽しい~」っていう気持ちから、
今までずっとやってきたのだろう。
だから、そういう教え方ができるにちがいない。

きっと家庭での接し方も違うんだろうな。。
こういう一つ一つの接し方の違いで、
子供も変わってしまうんだろうな。(反省)

のびのびして、自分らしく生き生きとした子供達が多いのは、
家庭で、押さえつけられることなく、
一歩離れたところから、
余裕を持って見ていてくれる大人がいるから
なのかもしれないなぁ、、と、親として、考えさせられた。

これからは、やりかたを教えるのではなく、
まず、楽しいんだよってことを伝えてあげられるように
していこう、、と思った1日でした。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

決めるだけ

私の夢、、というか、私たち夫婦の夢は、
自分のヨットでニュージーランドをまわりたい、
もし可能なら世界をヨットで旅したい、
ことなのですが、こういう話って、夢物語ですよね。

あるとき、ヨットクラブのパーティーで、

「将来、何をやりたいんだ?」と聞かれ、

「いつか、自分のヨットを持って、世界を旅したい」と言うと、

「いつ?」って聞かれたんです。



「そんなことができたら夢のようだよね~」とか
「何をバカなことを言ってるの!危ないでしょう」とか、
そういうリアクションする人達の中にいた私だったので、
これには驚きました。

さらにその時話していた人は、
「だいたいどのくらいの大きさのヨットを探しているのか?」
とか
「予算は?」
「日本とニュージーランドとどっちで買うつもりなのか?」
など具体的にいろいろ聞いてきたのです。

さらに
「誰か売りたい人がいるかどうか聞いてあげようか?」
みたいに、どんどん発展していってしまうのです。

この国の人はみんなやりたいことをやっていく人達だから、
聞き手も、目の前の人の夢を叶えてあげる
手伝いをしようという気持ちを持っていることに感動。

こちらではパーティーがよくあるけれど、
そういうときは絶好のチャンス。

話している相手が知りたいことを自分が知らない場合は、
知っていそうな人を呼んで紹介してくれたりもしました。

そうやって人脈がどんどん広がって、
情報交換して、
頭の中にあることを実現していくんだと思います。

世界をヨットで旅した友人のご主人に
「どうして、そんなことができたの?」と聞いたら、

「何でもそうだけど、
頭の中にあるときは難しく思えるけど、
実際にやろうと決心して前に進むと、
あとは目の前に現れる困難を乗り越えるだけ。
夢は実現しようと思った瞬間から簡単に近づいてくるよ。」

この言葉に感動しました。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

裸足

数年前のアカデミー賞授賞式で、
「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督
(ニュージーランド出身)が司会のビリー・クリスタルから、
「監督、今日は靴を履いています」と言われた。

ニュージーランドに来たことのある人には、
このギャグが理解できるはず。

null
学校に裸足で来る子もいる

ニュージーランド人では裸足の人をよく見かけます。

学校にも、裸足で来る子がいる。
子供に聞くと、夏には3分の1くらいの子が裸足で来る。
靴で来ても裸足になる。

学校で息子が鬼ごっこに「入れて!」と言ったら、
友達に「裸足になれよ」と言われたらしい。

なぜか尋ねると「そのほうが走りやすいだろ」
と言われたそうだ。

学校で持久走大会があったとき、
わざわざ

「**日には靴を履かせて通学させてください」

という旨のお知らせを持ち帰ってきた。
日本じゃ、ありえないです。。

スーパーマーケットでも裸足の人をけっこう見かける。
来たばかりの頃、裸足で歩くことがおもしろく思えて、
息子は「スーパーで裸足」に挑戦!!

でも冷蔵コーナーの床は冷たく、
この1回きりの挑戦に終わりました。

ビーチで裸足は気持ちがいい。

ビーチごとに砂の色も違うし、細かさも違うので、
裸足で歩くと足の裏でその違いを感じることができる。

なぜ、ここまで裸足でいるのか。。
マオリの人達の習慣なのか、
なんなのかわからないけれど、

裸足で歩けるくらい、
道がきれいだということ、危なくないこと、
も大きいな理由の一つだと思う。

道やビーチに、ガラス破片や缶などのゴミがない。
唯一怖いのは、
海で溺れて波打ち際に打ち上げられたハチ
(私はこれにやられた!)を踏むことくらいだ。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

種を食べる

パッションフルーツというのは、
トロピカルフルーツという言葉同様、
南の国のフルーツの総称だとばかり思っていた。

ニュージーランドにはさまざまな種類の果物がある。

友人宅で、
初めてパッションフルーツを食べさせてもらった。
中はドロッとした液体と種が混ざってる。。

「どうやって食べる?」
「そのまま飲むんだよ」
「えっ?この大量の種も飲むの?」
「そう、飲む!」

でも、抵抗がある~~。

パッションフルーツの種は私にとってはかなり大きい。
スイカの種よりちょっと小さいくらいのサイズ。

一口、口にしたけど、どうしても噛まずにいられない。

ガリッガリ噛んでから飲み込んだ。そうすると、

「噛んじゃダメ!」
「えぇ~~~でもぉ~~」

そのフルーツの中のソースと種をいっしょに飲むときの、
ノドの感覚を楽しむように言われたけど、

できない!!なんか怖~い!!

どうしても違和感があった。

そういえば、彼らはぶどうの種も食べるし、
スイカの種も食べる。種は果肉の一部という考え方??

翌日、友人の中国人にその話をしたら、
彼らもまた、
ぶどうの種やスイカの種は食べるのが普通らしい。

「いちごの種やキウイの種も食べるでしょ?それと同じ」

と言われたけど、、だって、大きさが違う。

種を食べないのは日本人だけなのかな????

2008-10-14

ハウスシッター

ハウスシッターを頼まれた。

こちらでは、しばらく留守をするときに、
風を通すなど家の面倒を見るだけでなく、
そのまま泊まってもらうことがあるようだ。

今回も、とにかくカラダだけ来て!ということで、
行くと、冷蔵庫の中の食べていいもの、困るもの、
洗面や寝室の使い方の説明をしてくれた。

「家の面倒を見てほしいというよりも、
あなたに朝の眺めの素晴らしさを体験してほしいから
1週間家に住んで!」と72歳のアリソン。。


海から上がった蒸気が雲になっている瞬間

最初の朝、丘の上にあるその家から海を眺めたら、
なんだか自分が大きなものに抱きかかえられているような、
暖かな幸せを感じてしまった。
彼女が見せたかった理由がよくわかった。

ピンクとオレンジの幻想的な空に日が昇り、
その光が海に映って刻々と変化する様子に圧倒された。

そのときは冬だったので、
冷えこんだ朝は海から蒸気が上がる、
そしてそれが雲になって、上昇していく様子が家から見えた。

夜は、天の川がくっきり見えて、星で空が明るいと感じるくらい。

森を歩いて森の命を肌で感じたり、
日々違う顔を持つ海や空を感じながら生活していると、
自分が本当にちっぽけな存在で、
でも大きな大きな命の上に自分が存在していることを感じる。

こんなことを思うきっかけをもらえたことに感謝して、
部屋や台所を大掃除しながら、
ふと「あっ、もしかして、うまくのせられてしまってる?!」

まぁ、でも、大感謝な出来事でした。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-14

キウイハズバンド

ニュージーランドの国鳥キウイは、
メスが卵を産み、
オスが卵を温めて雛にかえすそうだ。

妻に尽くし、家庭を大事にするニュージーランドの男性は、
この国鳥キウイに習って
「キウイハズバンド」と言われている。

本当に男性はよく働く。

null

あるとき、ヨットクラブで子供達が海に出ている間、
お母さんたちといっしょに、ゆっくりとイスに座り、
お茶を飲んでいた。

子供達が帰ってきて、船台を出したり、
ヨットを運んだりし始めたので、ちょっと私はそわそわ。。

お父さん達が必死に働いていてくれる。

でもお母さん連中は、一向に立つ気配がない。

「え~?いいのぉ~?」と思ったが、
ちょっとみんなの動向を伺うことにした。

結局、最後までお母さんメンバー誰1人手伝わず、
男性に任せきりだった。
しかもコーヒーのおかわりを尋ねてきてくれた男性もいた。

ある家庭にお邪魔したときも、
ご主人もいっしょに食事の準備をし、
片付けは全部やってくれた。

それが終わると、食後のデザートとして
果物もむいてきてくれた。ビックリ!!

男性が家事を手伝ってくれるのは、この国では当たり前だ。

こんな話も聞いた。

出産後、赤ちゃんの夜鳴きのときは、
泣いている赤ちゃんを抱き上げて、
お母さんのところまで連れていき、
おっぱいを飲ませ終わったらゲップを出して寝かせる。
これを全部父親がやるそうだ。

母親はベッドで横になっているだけでいい。

あぁ、なんと、いいのでしょう。。
そんなことがありえることが信じられない!?

もちろん、日本でも昔ながらの男性優位の家庭と、
かかあ殿下の家庭もあるように、
ニュージーでもいろんな家庭があるだろうけど、
それにしても、男性はよく気がつくし、よく働くと思います。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-13

アフタースクール

ニュージーランドの学校は4学期制。

10週間授業のあとに2週間休みを3回繰り返し、
4学期が終わると、長い夏休みに入る。

null

日本だと、例えばサッカーをやっている子は
一年中サッカーだけど、
こちらは、学期ごとに違うスポーツをやる。

1学期はサッカー、2学期はラグビー、
3学期はクリケット、4学期は水泳といった感じ。

授業が終わったあと、学校で3時半~4時半、
または4時半~5時半にこういったスポーツ教室の
ようなものがある。

どれも、先生方やボランティアの親による指導である。

学校では、上記のサッカー、クリケット、ネットボール、
水泳、体操、音楽(ドラムやフルートなど)、
その他の場所では、乗馬、バレー、タップダンス、
テニス、ラグビー、自転車競技(オフロードのコースがある)、
シースカウト、絵画などなど。

小さな街なのに、たくさんの種類がある。
以上は、私の知っている限りのものであって、
もっと知られざる教室もあるはず。

しかもどれも信じられないくらい、
わずかな金額で習うことができるのも感心する点。

いろんなことにチャンレジできる環境が整っているのだ。
これは素晴らしいことだと思う。

これは大人に関しても同じことで、
とにかくいろんな種類のコミュニティがあり、
新しく越してきても、
自分と同じ趣味を持つ人達に会うことができるのだ。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-13

シースカウト

息子は、サッカー少年でもラグビー少年でもなく、
そういう肌が直接触れて争うスポーツが苦手。

せっかく本場ニュージーランドに来たんだから、
ラグビーでもやればいいのに、、とも思ったが、
本人がやりたくないのだから、しょうがない。

null

最初の1学期は、学校に慣れることで精一杯だったので、
何もやらず、午後はいっしょに釣りをしたり、のんびりして過ごすことが多かった。

でも、2学期になって、どこかに所属することは
友達作りにもなるし、1週間にメリハリがついて
いいのではないか、、ということで、
思いきって、学校の事務所に行って、
どういったものがあるのか、どうしたらいいのかを
相談してみた。

学校の事務員の人は
子供のことをちゃんと覚えていてくれて、
「彼ならこういうのがいいんじゃないか、、」
といくつかの候補と連絡先を紙に書いてくれた。

その中で、子供が興味を持ったのが
「シー・スカウト」だった。

日本のボーイスカウトと同じスカウトだけど、
海関係のもの中心だから、シー・スカウト。

オークランドなどにはエア・スカウトなんていうのもある。

毎週木曜日、夜6時半から8時半まで2時間。
その日ごとにいろんなことをやる。

夏は明るい時間帯だけど、冬は真っ暗。
入会したのは秋だったので、いつも暗い中での活動だった。

やることは、日本じゃ考えられないくらいワイルドだった。

ある日は、懐中電灯も持たず真っ暗な中、
小さな森に登り、そこで鬼ごっこをしたらしい。

考えられない!岩山なのに!

昼間でも足元を気をつけるような場所で、
しかも夜、鬼ごっこをやるとは。。

ある日は、夜暗い中、
ヨットハーバー内でカヤックをやったらしい。

夜の海って怖いと思うけど、
いつもやれないことをやるのは楽しかったようだ。

雨の日などは、スカウト専用の小屋の中で、
椅子を並べ、その上で鬼ごっこ。
落ちたら危ない!と思うけど、
落ちて危なさを知る訓練ってことなのか?!

とにかく、普通の日本の親だったら、
「危ないから」という理由でやらせないようなことばかりを
やらせてもらった。

でも、こういうことって大切だと思った。
危ないからこそ、やらせるべき。
どうしたら本当に危ないのかを知るには、
危ない経験をしなければ理解できないから。

親として、いろいろ考えさせられた。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-13

ワイルドなキャンプ

シー・スカウトで2泊のキャンプがあった。
行く前は不安そうだったけど、
「話したいことがいっぱい!」と、うれしい顔で帰ってきた。

null

子供達をボランティアで面倒みてくれている
メンバーのお父さんが、七面鳥を撃ってきてくれて、

みんなで羽をむしって、皮をはいで、さばいて、
それで焚き火で焼いて食べたら、

「信じられないくらいおいしいかったんだよ!!」

と興奮気味に報告してくれた。

そのあと、焚き火をどんどん大きくしていって、
キャンプファイヤーくらい大きくしたその火に向かって、
丘の上から、みんなで大きな石を転がして
火に直撃させたり、なんだかめちゃくちゃやったようだ。

翌日は、まるで天国か?!
と思うようなきれいな場所をみんなで歩いたらしい。

羊のいる緑色の牧場の中を歩いていたら、
目を疑うほどきれいだったと話してくれた。

よっぽどきれいだったんだと思う。
今までそんな表現で報告するなんてことがなかったから。。

そのあと、中学生くらいの男の子が木にぶらさがっていて、
危ないなぁ~と思っていたら、
本当に落ちて、意識を失ったらしい。

しばらくして起き上がった彼に、
無言でタオルをポーンと投げる大人。

それを同じく無言で拾い、自分で鼻血を拭く子。

そして、まったく慌てずに、
冷静に車でその子を運んで行ったことに、
息子はひどく驚いていた。

結局、大したこともなかったようだが、
もし日本だったら大人も子供も大騒ぎだろう。

なんとワイルド。
どうりで、みんなささいなことに動じないわけだ。

鳥をさばいたり、火を起こしたり、
ワイルド・ピッグを追い掛け回したり、
どれも危ないけど、
気をつけてやれば楽しいことばかり。

もし自分が人の家の子を預かるとしたら、
心配で停めてしまうかもしれない。
こうしてやらせてくれるってありがたい。

木から落ちて怪我をした子がいた、というのも、
そこにいた全員にとっていい教訓となっただろうと思う。

みんな、そうやって、やっていいこと、
悪いことを覚えていくのだろう。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-13

教会主催のキャンプ

1学期が終わった最初のホリデーに、
教会主催の日帰りキャンプがあった。

山を一つ借りて、
そこを全部子供の遊び場にしてしまうのだ。

他の予定があったので、
1日しか行かれなかったのだけど、びっくり、びっくり。

null
こんな山ごと遊び場に。

本当に山ひとつ全部使って、楽しい遊び場になっていた。

まず、入り口付近にクラフト作りコーナー、
その先に、大きな木で組み立てた昔の兵器
(石を投げる機械のようなもの)、
ウォールクライミング、
フライングフォックス(しかも長い)、
ウォータースライダー、
沼でカヌー体験、
沼の中を歩く軍人訓練のようなコース、
森の中の基地作り、などなど。

中でも一番驚いたのは、沼の中を歩くもの。
12歳くらいの子たちが首まで浸かって移動する。

途中トンネルもあり、頭まで浸からねばならない。

最後コースを全部終えると、
あまりの大変さにやり遂げた達成感があるらしく、
全員で、牛のための飲み水を貯めてある穴に入って
水のかけ合いをしていた!

森の中の基地作りも楽しそうだった。
もう出来上がった状態の森に入ったのだけど、
つり橋や小屋が作ってあって、
大人でもわくわくしてしまう作りになっていた。

このキャンプ、日帰りで3日間。
参加者は小学生で、お手伝いの中学生、高校生、
そして、ボランティアの大人たち。

働く人はみんな、ボランティアなのだ。
なので、参加費はほんのわずかな金額だったはず。
教会が主催して毎年やっている。
素晴らしいことだと思った。

ここまでのことを利益なしに、
ボランティアでやるなんて、
本当に子供達にいい経験をさせてあげたい、という
純粋な心がなければできないことだ。

きっと、その大人たちも子供の頃、
いっぱい楽しい思い出をもらったから、
自然にそういうことができるのかもしれない。。

生き生きとした子供を育てるには、
生き生きとした大人がいなければ、、と思った。

最後に、もう一つ。
沼からあがって水浴びをしていた子達のカラダは
まだ泥だらけ。

その子たちが、わざと抱きつこうとするんだけど、
いやがらずに抱きつかせてあげる。

そういう大人がいることにもびっくりした。

ご感想・お問合せはこちらまで

2008-10-13

子どもの遊び【ビックリ】

フェリー乗り場周辺は、飛び込みにちょうどいい場所。
でも飛び込み禁止の看板が。
でもそんなのお構いなしで地元の子は飛び込みを楽しむ。

null

夏といえども、水は冷たいのに、
元気な子達は次々に飛び込んで
、回転したりしながら飛び込んだりし始めた。

だんだんつまらなくなったきたようで、今度は、
みんなで海を少し泳いで、
係留してあった小さな船に乗って騒いでる。
まったく、無邪気というか、悪ノリしすぎというか、、

波のいいビーチでは、ボディボードに興じている子もいる。
おけいこ事などやらなくても十分遊べるものがまわりにある。

近くの街で自転車耐久レースみたいなものが
開催されることもあって、そういうときは、
自転車の練習のため走りこんでいる子供も見る。

なんていうか、アウトドアスポーツのメッカならではの環境。
みんな、好きでやっている感じ。

怒られながら、怒鳴られながら、というのではなく、
のびのびと、やりたくて一生懸命やっている子ばかり。
見てきて気持ちがいい。

ご感想・お問合せはこちらまで