2009-12-17
カファジャテ渓谷へドライブ!
ブエノスアイレスから国内線で北へ約2時間、サルタ市へやってきました。
ボリビア国境に近いアルゼンチン北部は、
ヨーロッパ文化の影響の強い他の地域とは違い、独特の文化を持ちます。
人種もヨーロッパ系ばかりではなくインディヘナの人々の姿が多く、
流れてくる音楽もタンゴではなくフォルクローレです。
サルタの街自体は2度目ですが、今回は前回あまり味わえなかった、
アンデス山脈の麓に広がる大自然を、
じっくりと堪能するのを楽しみにやってきました。
翌日、街でレンタカーを借り、周辺の渓谷を3日間のドライブで巡ります。
南米で1年超の自転車旅をしていた私ですが、
今年3月に初めての自家用車を持った初心者ドライバー!
田舎の道は日本より簡単だし、どうにかなるだろうと思ったのですが、
いきなりアルゼンチンで運転とは、我ながら大きく出たものです。
しかしサルタ市街を抜けるまでは、冷や汗の連続でした。
慣れない道と左ハンドル。
地元ドライバーの運転はアグレッシブで、
もたつくと後ろからクラクションを鳴らされることも数回。
分岐のロータリーでは行きたい方向の出口が分からず、グルグルと1周半。
それでも何とか目指す道に入り、
街を抜ければ車も減り、気持ちのよい田舎の景色が広がります。
ドライブ1日目はサルタからRuta68を南下、
目指すは有名なワインの産地、カファジャテです。
しばらくすると茶色い山々が現れ、
「ケブラーダ・デ・カファジャテ」(カファジャテ渓谷)に入っていきます。
延々と続く渇いた風景。
風は涼しく乾燥しているのですが日差しが強く、
日が昇るにつれてどんどん暑くなります。
奇岩「ガルガンダ・デル・ディアブロ」(悪魔の喉笛)
こちらはまた別の岩。
中でギターを演奏している人がおり、音が岩に反射するらしく、
まるでコンサートホールのような余韻のある残響を残します。
車のクーラーの効きが悪く、結局窓全開で走りましたが、
日中気温はぐんぐん上がり、ダッシュボードの温度計は36℃を示しました。
まるで温泉につかっているような感じでした。
まとまった緑があるのは水があるところだけ。
生き物は水が無いと生きられないという、当たり前のことを思い出します。
貴重な木陰。
カファジャテの手前にある、エル・カステージョ(城)と呼ばれる奇岩。
熱い中200km走り、午後2時頃にようやくカファジャテの町に到着しました。