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2007-06-04

森で楽しむ南米音楽~三木山フォルクローレ音楽祭~

6/3日曜日、三木山フォルクローレ音楽祭に行ってきた。
神戸市の隣、三木市にある三木山森林公園で毎年開かれるこの音楽祭は、今年で10周年。当日は小雨のぱらつく天気だったが、およそ50組のフォルクローレのグループと音楽好きの人たちが、緑豊かな初夏の三木山に集まった。前々から行きたかったが、今回はじめての参加。

出演グループは地元関西を始め、中国、四国、東海、関東、北陸など全国各地から。予想していた通り中高年のグループが多かったが、大学のクラブや若い人達のグループも出演していて、ファン層の広がりを感じさせた。出演者やお客は在日の南米の人達も多いのかと思いきや、私が見た範囲では、ほとんどが日本人だった。

森の文化館・音楽ホール

広い公園内に設けられた
ステージは計3箇所。
メインの「森の文化館・
音楽ホール」はガラス張り。
新緑をバックにした
開放的なステージだ。




フォルクローレというと、あの「コンドルは飛んでいく」があまりにも有名だが、決してそれだけではない。明るい喜びの歌から静かにじっくり聴かせる歌まで、アンデスの人達の生活を歌う様々な曲は、現地はもちろん世界中で聞かれている。南米以外の国で海外公演を行う世界的な人気グループもある。

三木山の音楽祭の出演者は、趣味のグループからプロ級の人まで実に様々だったが、一番驚いたのは、日本では決してメジャーではない音楽・フォルクローレをやっている人が、こんなにもいるという事実。
ホールの周りでは出演前の音合せをするグループの楽器の音色が響き渡り、それだけ聴いていれば、まるでボリビアはラパスの街角にでも迷い込んだかのよう。
そしてお客さんも多く、皆熱心だ。さすがに夏の野外ロックフェスほどではないが、南米という一地域の音楽にこれだけの大勢の人が集まるのは驚きだった。素朴な楽器の音色と歌声が、日本人の心をとらえるのだろうか。

野外ステージ

エントランス広場の
野外ステージ。
演奏しているのは
神戸市の"Klee Blatt"。
一見フォルクローレぽくないが、
奥行きのあるカッコイイ!演奏で会場を沸かせていた。




それにしても、日本人ほど海外の文化に強い関心を示し、行動に移す国民は珍しいのでは。例えば南米で、非日系の地元一般の人達が大勢こぞって出演する、10年続いている日本音楽祭というのは多分ないだろう。南米以外でもきっと同じだと思う。

日本に南米好きな人がこんなにたくさんいることを知って嬉しいのと同時に、もっともっと多くの人に南米に目を向けてもらえればと思った。

来年の三木山フォルクローレ音楽祭は2008年5月25日(日)。

三木山森林公園

広い三木山森林公園。
森では狸も見た!
池や遊具のある広場や
森の中の遊歩道もあり、
子供連れにも最適。
レストランもあり。
入場無料。




【行き方】
車の場合はこちら。電車・バスは、神戸電鉄恵比須駅よりみっきぃバス(6分)で「森林公園」下車。またはJR明石駅から神姫バス36番三木・社行(40分)。あるいは神戸地下鉄・西神中央駅から神姫バス82番三木行(25分)で、いずれも「鶯谷」下車。(本数が少ないので要確認)

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