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2005-10-12

パタゴニアの羊たち

フェゴ島・フェリー乗り場にて

アルゼンチン・チリ南部のパタゴニア地方では、羊の放牧が盛ん。
ときおり、羊をぎっしり乗せたトラックと出会う。

羊の放牧地でキャンプをさせてもらったこともあった(勝手に)。
朝や夕方になると、テントの横を羊の群れが通り過ぎていく。
「変なヤツラがいるゾ」という目でこっちを見てくる。
「囲まれたらどうしようか・・・。」
少しビクビクしたが、羊たちは人間に悪さをすることはない。
近づこうとすると、いそいそバタバタと逃げて行く。

町へ着くとやはり、レストランで羊を開いて「パリージャ(丸焼き)」にしている
光景をよく見かけた。
もちろん私達も美味しくいただいたが、羊たちの姿をたくさん見て来たので、
少し複雑な気分・・・。
それでも羊は、パタゴニアでの食生活には欠かせない存在なのだ。

もしもパタゴニアで行き倒れて、食べ物に困った時には、
「そのへんの羊を勝手に捕まえて食べても許される」そうだ。
それも羊の毛皮は残しておく、という条件で。(毛皮の方が肉よりも高価らしい)
でも、羊は想像以上に走りが早い。いざという時、捕えられるだろうか・・・。

ガソリンスタンドにて

ガソリンスタンドの庭にテントを張らせてもらったある時、ペットのように1頭だけ
つながれた子羊が居た。
愛らしく甲高い声で「めぇーっ」と鳴きながら、見つめてくる。
その子羊は、辺りのワイルドな男達に、ものすごーく可愛がられていた。
見るからに、「溺愛」状態!
あの子羊が大きくなって可愛くなくなってきたら、一体どうなるのだろう・・・?

パタゴニアの羊たちーっ!また会いたいぞー!(食べたいぞー)

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