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2005-05-17

ブラジル♪魅惑の歌声~カエターノ・ヴェローゾ!!

異国の香り~アメリカン・ソングス
5月15日、大阪フェスティバルホール。
カエターノ・ヴェローゾの来日公演に行ってきた。
60年代から活躍し、ブラジル音楽界の頂点を極め続けている大物アーティストの8年ぶりの来日だ。
ブラジル音楽ファン暦5年ほどの私は、
もちろん初の生カエターノ体験。

南米旅行中、ブラジルのリオデジャネイロに到着した日のTVニュースで、
前夜に行われたリオでの彼のライブの模様が10秒?ほど流れていたのを目にし、
悲鳴をあげたのはちょうど1年ほど前だ。
ブラジルで彼のライブを観るなんて夢物語だもの、
前もってライブ情報を調べたりしていなかった。
「日程の合う誰かのライブがあれば行けばいい」くらいにしか考えていなかった。
まだポスターの貼ってある劇場の前を通っては、
「あのカエターノがここで歌ったんだ・・・」
と感傷にふけったり悔しがったりしたものだ。

そして今、日本は大阪の地で、夢と感動のカエターノ体験が実現するのだ。
晴れの日曜日、気分はもうウキウキ。
地に足がつかない感じだが、何とか遅れずに会場に。
1階席は、音楽を愛する大人のファン達で満員だ。
私も含め、皆これからはじまる夢物語への期待に胸ふくらませ、
会場は何だかウキウキした雰囲気。
こんなにたくさんの人に愛されているカエターノ!

ついにカエターノ達が登場し、ゆっくりとていねいに静かに、
研ぎ澄まされた大人の演奏と歌がはじまった。
まぎれもなくカエターノのあの声が歌っている!(当り前)
前半は最新アルバムから、アメリカンスタンダードの英語の曲が多いが、
CDの100倍甘くダイナミックに、カエターノ節1000%!で聴かせる。
カエターノの音楽は本当に、美しく甘く、アヴァンギャルドでクラシカルで、
ロックで神聖で・・・。

往年の名曲の弾き語りで涙し、やがて絶頂のときがやってきた。
映画「ブエノスアイレス」の印象的なイグアスの滝のシーンで使われていた
私のお気に入りの曲「Cucurrucucu Paloma」。
まるで・・・・・・天国にいるようだった。
大げさに言うと、「魂が、体から離れて飛んでいきそう(アブナイ)」な体験。
鼻血が出そうで発狂しそうでたまらない!観客達を前に、
落ち着いた最高の歌と演奏を披露する、しなやかなカエターノ。
60歳を超えているなんて信じがたい官能の歌声。
本当にセクシーだった。
(べつにセクシーな衣装を着たりしてるわけでもない。あくまで自然体!)
とにかく、たまらない!

そんなこんなで皆を夢中にさせたまま、貴重な貴重な公演は終ってしまった。
私は骨を抜かれたように、とろとろになったまま家路についた。
ああぁ、もう一度体験したいー!

♪ブラジルのお気に入り音楽♪

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