2009-06-09

爆裂!ロス・カルカス大阪公演

ボリビアの超人気フォルクローレ・グループ「ロス・カルカス」(Los Kjarkas)が
大阪にやってきた!(6月7日 天満橋 エル・シアター)

「ロス・カルカス」の名前は知らない方でも、
大ヒットした「ランバダ」という曲はご存知のはず。
この元となった曲を作ったのが「ロス・カルカス」なのだ。
(「ランバダ」はロス・カルカスのオリジナル曲。
 フランスのグループに盗用され、それが世界的にヒット。)

18年ぶりの来日とのことで、
会場には往年のファンの方々が大勢詰めかけ、開演前から熱~い雰囲気。
主催者挨拶で、唯一の日本人メンバーでチャランゴ(弦楽器)奏者、
宍戸誠さんのご親戚一同が客席にいらっしゃると紹介され、拍手が起こる。

そしてメンバー登場。
いきなり1曲目から最前列で踊り出す、ラティーノやラティーナ達。
日本人のお客さんは最初は座って聴いていたが、やがてノリのよい曲になると、
我慢できない人達が堰を切ったようにステージ前に躍り出た。
主に40代~60代くらいと思われるお客さん達。
男性も女性も汗をかきながら思い思いのステップを踏む。
ボリビア国旗を掲げながら踊る人も現れて、ホールに熱気がこもる。

ボーカルのエルメールがお客さんに歌詞を合唱させる場面では、
皆、大声でスペイン語の歌詞(それも結構長いフレーズ)をしっかりと合唱。
すごい!

休憩をはさんで第二部、
「ランバダ」の原曲「泣きながら」(Llorando se fue)で盛り上がりはピークに。
「otro!otro!」(もう1回!)というアンコールの掛け声が延々と続いた。
メンバーの顔も皆輝いていたけれど、
同じくらいにお客さんの表情もみんな晴れ晴れとしていたのが印象的だった。

日本では「フォルクローレ=南米先住民族の哀愁の音楽」というイメージが
なぜか定着しているが、 それはほんの一部。
ボリビアやペルーなどには
人気と実力のあるフォルクローレグループがいくつもあり、
ラパスで週末にペーニャ (フォルクローレのライブハウス)に行くと、
老いも若きも一晩中盛り上がり、みんな飲みながら踊っていた。
フォルクローレは決して消え去っていく過去の音楽などではなく、
今を生きる人たちのための元気が出る音楽。
今日のライブはそれを思い出させてくれた。

休日の静かなオフィス街に突如現れたボリビアのペーニャ。
そんな奇跡のような時間。
外に出ると、火照った体にひんやりとした大川の風が気持ちよかった。

来日ツアーは6月半ばまで、神奈川、東京、千葉、愛知と続く。公演日程詳細
ロス・カルカスのふるさとボリビアについてはこちら ボリヴィア共和国大使館

泣きながら Llorando se fue

Wayayay


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