2006-04-15

愛しのチリパン

民宿で念願のパンづくりに挑戦
自転車旅行中は南米各国のパンには、
大変お世話になった。
大きな街で、小さな町で、田舎の集落で、
パンをしこたま買い込んでは自転車をこぎ、
そして胃袋を満たした。

ひとことで言うと南米のパンは、シンプルだ。
ヨーロッパ(行った事はないが)のような洗練されたものにはかなわないだろうし、種類もとても少ない。(都会は別だが)

しかし、日本のパンしか知らない私達は、たちまち夢中になった。
特にチリの素朴なパンに!

チリのパンは量り売りで、1kg100円前後。
アルマセン(食料品店)に入ると、
「パン、ウンキロ、ポルファボール(パン1kgお願いします)!」
が私達の決まり文句だった。
袋いっぱいにパンを買うと、まだほんのり温かいパンをまずはついつい味見・・・。

いつも決まった素朴なパンだが、店によって味は微妙に違う。
大きなスーパーでも、小さなアルマセン(食料品店)でも、パンは自家製だ。
よくあるフワッと柔らかいパンとは全く違い、ぎっしり固めで味もいたってシンプル。
これが、食べ応えがあってなかなか美味しい!
お腹をすかせた自転車旅行者にはもってこいの食料だ。

レストランの食事についてくるパンも自家製が多く、
思い出しただけでもよだれが出そうになる美味しいパンが、たくさんある。
(↑特に南部のチロエ島に多いように感じた)
チリの田舎では、家庭や民宿で自分でパンを焼いている人が多く、
旅の途中、忘れられないパンに出会うことも・・・。

アルゼンチンのフランスパンようなのも良いがやはり、
またチリの田舎に行って、あの美味しい素朴なパンを食べたい!
きっと世界中には、もっともっと美味しいパンはいくらでもあるだろうが、
誰に何と言われようとも、思い出のぎっしりつまった「愛するチリパン」の地位は
揺るがない。

しかし数ヶ月のチリでの滞在で、「パン腹」になったのは言うまでもない・・・。

南米旅行のご相談はこちらまで

2006-04-04

アルゼンチンで肉・肉・肉

アルゼンチン北部で

「肉」といえば何と言ってもアルゼンチン!牛が人間の倍以上も居るのだ。
しかも、広~いパンパで自然の草を食べてのびのびと育っているのだから、
美味しいはずだ。

アルゼンチンの食事は、やはり牛肉がメイン。
デカい肉を豪快にアサード(バーベキュー)にして食べる。
メニューには色々な部位のものがあり悩むがどれも美味しい。
「モルチージャ」という血のソーセージが意外に食べやすく、お気に入りに。

スーパーでも格安で大きな肉を買えるので、宿での自炊も豪勢だ。
もちろんアルゼンチンワインと一緒に!

ある時、キャンプ場の近くに肉の量り売りがある食料品店があったので、
自炊パスタに入れようという事になった。
ついでだからパスタ向けに小さく切ってもらおうとしたところ、
「そんな人(そんなに小さく切る人)はいないよ!」と驚かれてしまった。
アルゼンチン人にとって、小さい肉は肉とは言えないのだろう。
日本でメジャーな「薄切り牛肉」なんて、カスなのか。
「しゃぶしゃぶ」を見たらどう思うだろうか・・・?

でも毎日肉というのはちょっと・・・。我々には週に1度くらいがちょうど良い。
アルゼンチン北部からチリへ、バスで峠越えをした時のこと。
標高4,000mの世界へとぐんぐん上り、乗客のみんながぐったりしてきた頃、
峠近くのレストランで昼食が出された。
いきなりの高地で、ミラネサ(牛カツ)とエンパナーダ(揚げミートパイ)。
さすがに胸焼けした。
「肉だしときゃ文句ないだろう」の国なんだと実感。

アルゼンチンでは実際、コレステロールが高くて牛肉を止められている人も多いようだ。そりゃそうだ、あれだけ食べていれば。

何はともあれ、美味しい牛肉を食べたければアルゼンチンへ行くべし!
南米旅行のご相談はこちらまで