2005-09-06

チャルテンTrecking

フィッツ・ロイ

アルゼンチン・ペリトモレノ氷河近郊の町カラファテから北へ220km、湖を2つ越えたところに、チャルテンの村がある。片道約4時間、バスに揺られる。

夏(12~3月)のチャルテンは、トレッキングの拠点として大人気だ。美しい風景の中で、キャンプやトレッキングを楽しむことができる。また、体力や日程に応じて、コースを選ぶことができるのも魅力だ。

有名なフィッツ・ロイは、遠くからでも拝めるスポットはあるが、最も近づける場所、ロス・トレス湖の畔まで行くコースにチャレンジした。

しかし・・・このコースが非常にハードだった。最初の3時間は周りの様々な景色を堪能しながら、急なアップダウンも少なく山歩きを楽しんだ。その後の2時間が、一気にキツイ登りになる。最後は、山登りというよりも、崖登り。炎天下の中、汗だくになってようやく、青い湖に着いた。(コース案内には村から4時間と書かれていた・・・)

もう一つのスポット、セロ・トーレを眺めるトーレ湖までのコースは、最後まで比較的平坦で、村から片道3時間ほど。今度は「この湖近くのキャンプ場に泊まって、トーレの朝焼けを見よう!」と企んだ。氷河から流れ出る、豊富な水量の川がそばにあり、キャンプには最高の立地だ。昼は暑いが、夜はやはり冷えた。

夜明け前、待ちきれずに外へ出た。朝日に照らされる直前のセロ・トーレが、輝く大きな満月とともにそこに居た(あまりの美しさに、写真を撮り忘れた・・・)。かと思うと、みるみるうちにセロ・トーレが赤く染まっていく。まだ誰もいない寒い湖の畔で、一刻々々と色を変えていく光景を、見つめ続けた。

朝日に染まるセロ・トーレ

みるみるうちに朝日は昇りきった

日本でトレッキングといえば、「ひたすら山の頂上を目指す」イメージがあったが、このチャルテンでは、景色を楽しみながら歩けるなだらかなコースが多く、楽しかった。(フィッツ・ロイやセロ・トーレの頂上には行けるわけないが)

それにしても、南米や欧米の若者たちはすごい体力だ。ジーパンに普通のスニーカー姿で、スタスタと駆け抜けていく。息切れする様子もない。なぜだろう・・・

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2005-09-03

ペリトモレノ氷河



アルゼンチン南部・パタゴニア地方の町、カラファテの近郊に、ペリトモレノ氷河はある。

ちょっとスケールが分かりにくい写真だが、実際はメチャクチャ巨大だ。この山の間の奥の方で、どんどん新しい氷河が作られて、こちら側・アルヘンティーノ湖に押し出されてくる。

その不思議な表面は、デコボコした白いじゅうたんのよう。



遊覧船からは、その白い壁の高さを実感できる。晴れの夏の日は半袖になるほど暑いが、氷河に近づく船の上は、やはり風が冷たくて、寒い。船では、「氷河の氷で作ったウイスキー」という粋なものが味わえた。

私達が行った夏(2月)は、崩落シーズンで、頻繁に、「ドドーン!」「ズシーン!」というすごい地響きとともに、氷河の一部が手前の湖へと崩れ落ちていく。「こわっ!」

ペリトモレノ氷河の壮大さには、口をあんぐりするばかりだった。
安全に鑑賞できるようになっているから良いが、そうでなかったら、これは恐ろしい!「もしも、あのデコボコの間にはまったら・・・」「あれが倒れて覆いかぶさってきたら・・・」と想像してしまった。


*遊覧船の他、氷河の上を歩く「氷河トレッキングツアー」、また、ペリトモレノ氷河のさらに北にある「ウプサラ氷河」へ船で行くツアーもあります。

アルヘンティーノ湖

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