2005-08-26

紅河(中国ーベトナム)

昆明からベトナムとの国境の町「河口」へ向かう寝台列車はかなり旧式だ。朝、目を醒ますともう車窓の景色が変わっている。ヤシの木なのか、熱帯地方特有の格好をした木が覆い茂っている。確かにもう中国とは別の景色が広がっている。



中国側のイミグレーションで出国手続きを済ますと、目の前に流れる紅河に立派な橋がかかってる。最近架け替えたらしく、手前「河口」と書かれたゲートをくぐるとそこはもうベトナムだ。



橋は立て替えただけあって広くて綺麗だ。昆明から直接列車で近くの鉄橋を渡ってハノイまで行く国際列車もあるが、ボクはあえて国境の町で乗り換えて歩いて渡ることにした。歩いて国境を渡るのははボクの旅のこだわりでもある。



ベトナム側の国境の町はラオカイだ。こちらのゲートはベトナム語で書かれていて、中国の雰囲気とは明らかに違う。ゲートをくぐるとそこはまた新しい国。これからどんなことが起こるのか、期待と少しの緊張が心地よい。



ラオカイからハノイへは列車で8時間。ハノイに着く頃にはすっかり陽は暮れている。  
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category国境の旅  time22:02

2005-08-20

クンジュラブ峠(中国ーパキスタン)


パキスタンと中国の国境は夏の間だけ開かれる。パキスタン側の出入国は峠の手前80kmほどの街ススト。スストからクンジュラブ峠までは約3時間、バスは4700mの峠を登りきったところで休憩する。


峠には記念の碑が建てられている。「WELL COME」の看板もあるが、これはパキスタン側を向いて立っていたので「歓迎パキスタン}の意味。中国はこんなことはしない。




遠くに見えるのはパスー氷河。あまりはしゃいで走りまわっていると、すぐ息が切れしてしまう。なんせ酸素は平地の2分の1くらいしかない。


バスは峠で休憩したあと中国側のチェックポイントを通る。中国側のイミグレーションはここからまだ130km行ったところにある国境の街タシュクルガン。お酒のないパキスタンから中国へはいると、旅人はみな久しぶりのビールで乾杯しながら旅の疲れを癒すのだ。
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category国境の旅  time12:21