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2008-07-26

Vol.20 北京1泊2日の旅

6月末、オリンピックを目前に控えた北京は、前回北京を訪れた時よりも
はるかに街がきれいになっていた。
空港も広くなり、オリンピックに向けて準備は整いつつあるものの、
空港から市内への交通手段は進歩していない。
タクシーで行くかバスで行くか?
行き先の表示も微妙に分からない為、慣れていないとバスにも乗れない。
しかも、切符売り場も曖昧で、旅行者が使うカートに切符を乗せ、タスキをかけた
女性から切符を買うのだ。
バス関係者に聞かなければ分からない。英語もあまり通じない。
唯一の救いが、旦那が中国語を少し話せることだった。

予約していたホテルが故宮の近くだったので、北京駅行きのバスに乗る。
空港を出発してから約1時間、北京駅に到着。
天気が曇っているせいなのか?大気汚染のせいなのか?
町中が霞んでいる状況だ。
北京駅からホテルまでは、地図上では1ブロック進み、左折して2ブロック進む。
が、この1ブロックが長い。
バスを降りてからホテルまで30分かかってしまった。

ラッフルズ北京。
高級ホテルだけあって、部屋の雰囲気、設備はいい。
が、窓の外は中国らしい風景。
となりのビルは工事中で、窓の景観はよくない。

1泊2日の北京旅行なので、ホテルでくつろがず、
早速観光へ向かう。

北京市内最大のチベット仏教の寺、雍和宮(ようわきゅう)。
世界的に有名な万福閣にある弥勒仏はさすがに圧巻だった。

日本の寺は瓦色で地味な感じがするが、
中国は色鮮やかな装飾が施されている。

beijing1
孔子像

雍和宮(ようわきゅう)を出て、道路の反対側にわたり、孔子廟へ向かう。
広大な敷地に孔子を祭る孔子廟はある。

敷地内を色々周り、歩きつかれたところで、
少し早いが夕飯を食べに行くことにした。

が、レストラン情報など全く探さずに中国に来た私たちは、
成田空港でクレジット会社が発行している
ポケットガイドの中から選ぶことにした。

どうしても、北京ダックが食べたいという旦那の願望に、
早速地下鉄を乗り継ぎ、店へ向かう。

地下鉄東四十条駅から徒歩5分にある店
ベイジンダードンカオヤ-北京大董烤鴨店。
低脂肪ダックがウリの北京ダック店。
予約が必要らしいが、とりあえず、直接行ってみた。
早い時間に行ったのが功を奏し、予約でいっぱいのお店だったが、入ることができた。

広い店内にお客は私達二人。
店員の視線を感じつつ、5cmくらいの分厚いメニューを渡される。

商品カタログのようなメニューだが、あまりの量の多さに、
どれを選んでいいか分からない。
結局、北京ダックと蟹スープとチャーハンを頼んでみた。

北京ダックはいつ来るのか?
徐々にお客で満席になる店内で、
落ち着かずに待っていると、店員さんが質問をしてきた。
さっぱり分からず、紙に書いてもらったが、漢字さえも読めない。
ジェスチャーでも分からず、格闘すること10分、
彼が言いたかったのは、北京ダックをどれにするか選んでほしい、ということだったらしい。
北京ダックを選ぶ?
どこを基準に選ぶのかまったく分からない。
皮のテカリ具合で選ぶのか?
肉厚がいいのか?
どうせ見ても分からないので、店員さんに選んでもらった。

待つこと数分、北京ダック登場。
テーブル脇で北京ダック1匹をカットしていくパフォーマンスにクギ付け。
パンに包み、一口。
すごく美味しい!
二人で1匹を食べるのは容易ではない。
皮だけでは飽きるので、肉も一緒に添えてもらった。
ひたすら食べ続けたが、かなりの量の多さに食べきれず、
半分くらい残してしまった。
歩き疲れ、食べ疲れ、こうして北京の1日は終わった。

翌朝、楽しみにしていたラッフルズホテルの朝食。
中国といえば、お粥だが、私はお粥には目もくれず、
いろんな種類をたくさん食べた。
何を食べても美味しい。

朝食後、故宮へ向かう。
日曜日ということもあって、天安門広場はかなりの観光客でごったがえしていた。
故宮も混んでいるのだろうと思ったら、意外にも空いていた。

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休憩中、故宮内で卓球をする警官

太和殿、中和殿、保和殿と続き、
北の神武門に行くまで、かなりの距離があった。
広すぎる。
ただゴールに向かって突き進むかのように歩き続けた。

来た道を戻り、ホテルに向かう気力も薄れたが、
とりあえず、適当に歩くことにした。
他の観光地に行くには時間がなさ過ぎる。
1泊2日とはいっても、滞在時間は約24時間。
国内旅行をしているような感覚だ。

故宮から王府井大街を歩く。
店の前で立ち止まるな!の旦那の指示に従い、
素通りを試みるが、店員と目が合った瞬間、腕を捕まれ、
買わせようと強引に腕を引っ張られた。
日本ではありえない状況。
驚いて、相手の勢いで買ってしまう人も少なくないだろう。
が、私は絶対買うものか!と日本語で対抗。
最終的には怒鳴って腕を振り払ったが、腕が赤くなるほどの力だった。

北京市内なら歩いて観光!と思ったが、
あらためて北京、いや中国は広いのだと感じた。

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authormitamura  linkLink  comment0 
categoryPhoto Library  time00:55

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