2005-11-20

Vol.8 Honeymoon in Germany 1

結婚式の数日後、新婚旅行に出かけた。
多忙の中スケジュール作成をしたので、中途半端のまま出発。
飛行機内でもう少し綿密に立て直そうと、色々資料を持っていったが、
機内の映画にはまってしまい、結局、そのままスタートすることになった。

10/26(1日目):成田13:00→フランクフルト18:00→ケルン20:30 ケルン泊
10/27(2日目):ケルン→アウグスブルク城→ブレーメン→
         (ハンブルグ)→リューベック  リューベック泊

(1日目)
フランクフルト到着後すぐに電車に乗り、ケルンへ。
ヨーロッパ初の旦那さんは、長時間のフライトと緊張でかなり疲れきっていた。

ケルン到着後、早速トラブル発生。
予約していたホテルがオーバーブッキングで泊まれない。
…いきなりですか?
「駅の反対側に変更してあるから、そっちに行って。伝えてあるから」と言われ、
カバンを引きずりながら、歩いてきた道を折返し、心配そうな旦那さんを横目に
教えてもらったホテルへ向う。
夜のケルンは冷え込んでいて、持っていったコートが役に立つ。
ホテルに着くと、なんと!出来たて?らしいきれいなホテル。
やった!オーバーブッキング最高!
しかし、心の中では、今回の旅行は全部スタンダードホテルを
予約してあるからなぁ・・・。
このホテル見ちゃったら明日からのホテル嫌がるだろうな…と思っていた。

夕飯はホテル内にあるレストラン。
"ドイツ料理は美味しくない"と行く前に聞いていた。
ドイツ料理とは?と想像するのは、ソーセージ、ジャーマンポテト…
ビールとソーセージを楽しみにしていた旦那さんは、
早速注文しようとメニューを見ると、
ソーセージがのっていない。レストランにソーセージはない?
ポテトはどっさり出てくるけど、ソーセージは置いてないと言われた。
仕方なく、ケルンビールを飲みながら、他の美味しい料理を満喫した。


(2日目)
AM08:30 ホテル出発。ケルン大聖堂へ。
 駅前にそびえ立つケルン大聖堂。
 大きすぎて、全体を見渡す事が出来ない。
 中に入ると静粛な趣の中、朝のミサが始まっていた。

AM9:34 ケルン→ブリュール
 アウグストゥスブルク城へ。ケルンから電車で約15分。
 静かな駅を出てすぐ目の前に、アウグストゥスブルク城が見える。
 1時間で見学してまた次に移動する予定で城内に入ると、
 この城はフリー見学ができないらしく、人数が揃ってからガイドつきツアーで
 まわるらしい。
 時間がないから・・・と受付に言うと、じゃあ、途中からだけど、
 前のグループに混ぜてあげるわ!の一言。 
 やった!見れる!と思ったのもつかの間、混ざったグループは
 ドイツ語で、さっぱり?分からない。
 しかも、質疑応答をしながらの城内ツアーはとても長く、
 電車の時間を気にしていた私達は、少し焦っていた。
 予定の電車が来るまであと10分。やっとツアーが終わった。
 荷物を引きずりながら、駅までの約150メートルを猛ダッシュ!
 電車到着の1分前にホームに到着して、何とか間に合った。
 1つ電車を逃すと、次に来るのは一時間後。
 間に合ってよかった。

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 アウグストゥスブルク城

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 この直線距離を猛ダッシュしました・・・


AM10:46 ブリュール→ケルン経由→ブレーメン
 音楽隊で有名なブレーメン。小さな町なのかと思っていたら、
 駅はたくさん人がいた。
 目指すは、ブレーメン音楽隊の像。
 地図を見ながら歩いていくと、ブレーメンの音楽隊までの標識があった。
 地図とはちょっと指す方向が違うけど、近道かも!と思い、
 標識どおりに進んでみる。
 なんだか中心からそれているような・・・?
 聖ペトリ大聖堂の裏で、標識が違うものを指していることに気づく。
 地図を見て市庁舎前のマルクト広場を探すが、分からない・・・。
 当日、マルクト広場ではイベントをやっていて、
 小さな観覧車などの移動遊園地を設置していたからだ。
 私はそれが広場だと気づかず、地図をクルクル回し現在地を確認していた。
 「あっ!」と旦那さんの声に振り向くと、私の後ろに音楽隊の像が!
 先に見つけられたのはちょっと悔しかったが、像に近寄って見ると、
 ロバの足が光っている。
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 ロバの足に触ると幸せになるらしい。早速、順番に触ってみる。
 私は音楽隊の像を見ただけで既に幸せな気分になっていた。
 時間は既に15:00。昼食を食べていなかったので、
 地元のベックス・ビールを堪能できるレストランへ。
 広場前にある「ベックス・ビストロ」。このお店のポテト料理はとても美味しかった。

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駅から中心地まで行く途中にある風車

PM16:15 ブレーメン→ ハンブルグ
 明日のコペンハーゲン移動に向けて、少しでも移動しておこうと、
 ホテルはハンブルグを予約していた。
 駅ではスリが多いのでご注意を。と事前に情報を入手していたので、
 気を張ってホテルまで歩いた。
 ドイツ最大の港町とだけあって、駅は人々でごったがえす。
 見る人すべてが、スリに見えてしまう。
 駅から徒歩5分の場所にホテルを予約していたので早歩きで向かう。
 しかし、そのホテルが最悪だった。
 ツインというものの、ベッドの位置は部屋の角に頭をくっつけた様な90度に
 配置してあり、部屋自体が汚く、部屋の鍵は1つで、
 補助ロックもない。そして、エレベーターのすぐ横。
 昨日のホテルと一変、かなりひどかった。
 まぁ、仕方ないかなぁ・・・と思っていると、旦那さんから一言。
 「別のホテルを予約しなおそう!ここはちょっと・・・」と。
 やはり・・・そうくると思った。以前中国に留学していた事のある旦那さんは、
 当時の部屋みたいで、嫌だという。
 今からどこに?ハンブルグはスリがいるんだぞ!
 もう18:00過ぎていて、外は真っ暗なんだぞ!
 歩いて部屋を探すなんて寒いし嫌だ!
 という私の声も届かず、旦那さんはガイドブックに乗っているホテルを探し出した。
 そして、数分後、「ここに電話して!」と指定されたのは、
 明日コペンハーゲンに行く前に寄る予定の町、「リューベック」にあるホテルだった。
 はっ?リューベックは明日なんだけど・・・。
 と思ったが、明日も今夜も一緒だなぁ、とりあえず電話してみるか・・・。
 英語通じるのかなぁ?と思いつつ、勢いでかけてみる。
 すると、なんとか予約ができた。一番伝えられなかったのが、
 私の苗字「MITAMURA」
 結婚してまだ苗字に慣れていない私は、つい旧姓を名乗ってしまう。
 しかも、「MITAMURA」をスペルで言うのは長すぎる。
 MとRこれが、一番伝わらないアルファベット。
 やっと伝わり?振り向くと旦那さんはもう出る準備をしていた。
 駅で時刻を調べるには危ないと、私はトーマスクックで時間を調べる。
 丁度いい時間があったので、そのままホテルを出て駅へ行き、
 リューベックへ向かう。 
 ハンブルグからリューベックまでは約1時間。
 21:00にはホテルに到着できる。
 多少の不安はあったものの、リューベックのホテルへ向かう。
 旦那さんの指定したホテルは「ラディソンSASセナトア・ホテル」SAS系列ホテルだ。
 真っ暗なリューベック駅から歩くこと約10分、ホテルに到着。
 高そうな、キレイなホテルだった。
 早速チェックインすると、電話に出てくれた女性が、
 「さっきはごめんなさいね、よく聞き手取れなくて」と笑いながら言ってきた。
 チェックインのサインをしようと、用紙を見ると、
 「MITAMURA」ではなく「MITENURE」になっていた。 
 となりで、旦那さんは「英語がよく通じてるよねぇ、ミテヌレだって!」と大爆笑。
 母音の発音もできてないなんて・・・若干へこんだが、
 泊まれるなら何だっていいさ!と開き直る。
 SASホテルはとてもきれいなホテル。部屋も広く、すごくよかった。
 すっかり安心しきった私達は、今日のハードな一日の締めくくりとして
 ホテル内のレストラン「NAUTILO」でワインを飲みながら
 美味しい食事を堪能した。

 次回3日目へとつづく。
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2005-11-09

Vol.7 アンコールワットまでの道のり

数年前、アンコールワットへ行った時の話。
妹と一緒にタイ・カンボジアを周る予定で計画していたのに、
妹が急遽どうしても行かれなくなりキャンセルになってしまった!
アジアを1人で旅したことがない…。
タイには友達夫婦が住んでいるので、ケアしてもらえるが、
カンボジアのアンコールワットは1人で大丈夫???
前日、緊張していたのか?友達と飲みまくり、酔っ払い、
家に着いた瞬間寝てしまった!
ハッと気づいたときには、もう既に朝。
時計を見ると飛行機出発時刻の3時間前!
マっまずい…寝坊した…しかも何も用意していない…。
家から成田まで急いでも1時間半はかかる…。
とりあえず、必要最低限の衣類とカメラを出し、シャワーを浴び、
化粧をしている間に(時間ないのに…)妹に荷物をリュックに詰めてもらった。
出発まで残り2時間半。

急いで電車に乗り、成田へ。まだ昨夜のワインが抜けてない…。
電車で仮眠しつつ、約45分前に成田到着。やった!間に合った!でももうすぐ搭乗時間だろうなぁ?
まず予約していた携帯借り、換金し、カンボジアのビザ用写真を撮らなくては!(それすらも撮っていなかった)
順々にこなし、チェックインカウンターへ行くと大変!
某航空会社のカウンターが長蛇の列に!エエエッ?何でこんなに混んでるの?
まずい、間に合わない…。
イライラしつつ、ビザ用写真もまだ撮れず、やっとチェックインできたのは出発時刻の約20分前。
もう搭乗始まってる…。どうしよう!おいてかれる!
カウンターの人も今からチェックイン?と大慌て。
すぐにチェックインできるかと思いきや、中々できず、待っていると、
どうやら、他の人を間違えてチェックインしてしまったらしい…。
同じ苗字の夫婦がいたらしく…?ん?夫婦?私たちは姉妹(妹のキャンセルはしていなかった)
何故間違えるんだ?あっ!私の名前が男性と間違われた!ひどいわ…。ちゃんとフルネームで確認してよ。
MSって書いてあるのに・・・。
「SHINOBU」って男性にもいますから…よく間違われます。

なんだか、カウンターもバタバタしているし、その間にちゃっかり写真を撮りにいった。
カウンターに戻ると、片手にトランシーバーを持った係員に大きいピンクの飛行機シールを張られ、「さぁ走って!」と空港内を猛ダッシュ!
税関を優先的に入れてもらい、搭乗ゲートへ。
しかも、搭乗ゲートが1番端!もうワインが全身にまわって、クラクラ。
時計を見ると出発の1分前。疲れた。
間に合ったけど、酔いが回って倒れそう。
疲れきった私はタイに着くまで動くこともできなかった。

タイに到着後、乗継してカンボジアのシュムリアップへ。
タイ入国VISAはシュムリアップ空港で手続できる。(今もかな?)
写真を渡し、手続し、入国完了。
入国した瞬間目に入ったのは、バイクに乗せようと必死に声を張り上げる現地のバイクタクシーの方々。
ッ怖い!ガイドブックに寄ると、危険なのでやめた方がいいとのこと。
ちゃんとしたタクシー会社の受付で予約をし、ホテルまで行った。
途中、タクシー運転手は、「明日1日50ドルでタクシー貸切できるけど…」とポツリと一言。
50ドル!? 高い!歩いて周るからいいよ、と思いつつ、空港からホテルまでの距離を地図見ながら図ってみる。結構遠い・・・。
アンコールワットとその周辺を見るには、かなりの距離が…。
帰りも空港まで送ってもらえるし、1人で歩くの怖いし…。
ホテル到着後、翌日の貸し切りをお願いした。
すると、
タクシー運転手:「じゃぁ、朝5時に迎えに来るよ!」
私:「はぁ?ごッ5時?早いから8時くらいでいいよ。」
タクシー:「No!アンコールワットのサンライズ、サンセットを見なきゃダメだよ!」
私:「……分かった!じゃぁ5時ね!(不満気)」
本当に来るんだろうか?最後に50ドルもらえるなら、絶対来るだろうな…と思いつつ、
ホテルの部屋に入ると、何かが動いた!
大きいコオロギが飛んでる!
ギャー!と取り敢えず叫んだものの、叫ぶほど怖さはないので、
必死に窓の外に追い出そうしてみた。
電気の暗い部屋の中、必死にコオロギを追う私。
面倒になってフロントに電話すると、お兄さんが殺虫剤を持参。
オイオイ殺虫剤をまくの?臭くて眠れないじゃない!と私の心の声も届かず、
部屋が白くなるくらい、振りまくお兄さん。

もう、もうどうでもいいやと思い、シャワーを浴びようとした時、また何かが動いた!
動いたものは、湯船の水・・・。前の人が使ったまま、清掃してないんですけど…。
もう我慢の限界。フロントに怒りに行くと、私が怒鳴る前にお兄さんが殺虫剤を渡してきた。
・・・違うよ、虫じゃないってば!
とりあえず、部屋を替えて!と説明し、狭いけど他の部屋に変えてもらった。
やっと落ち着いて寝られる事ができる。
長い一日だった。

翌朝、5時にフロントに行くと、チャトラン(私が勝手に命名した昨日のタクシー運転手)が待っていてくれた。やっぱりちゃんとくるんだなぁと思いつつ出発。

真っ暗闇の中アンコールワットへ。
空がうっすらと明るくなるに連れアンコールワットのシルエットが浮かび上がる。
サンライズを絶対見て欲しいという、チャトランの一言がなかったら、
こんなにキレイな景色は見られなかっただろう。
くっきり浮かび上がる頃には人が増えてきた。
アジアの遺跡を白黒で撮るのってどんな雰囲気になるんだろう?
想像つかないまま、シャッターを押す。

アンコールワットを白黒で撮る

太陽が昇るまで、ずっと、遺跡に佇み、ただ呆然と景色を見ていた。

遺跡のレリーフが歴史を告げる。こんな大きな遺跡が埋もれていたなんて信じられない。
急な石段を上り、上方から見る周りの景色を堪能。
こちらの景色もやはり格別。
出発前、友達に1日ボーとしてられる場所だよ、と聞いていた。
まさにその通り。
アンコールワットの後に、アンコールトムやその周辺の遺跡をチャトランは案内してくれた。
サンセットの時間が近づくにつれ、観光客が増えてくる。
突然スコールになったが、夕日が沈む頃にはすっかり雨もやみ、
夕日に映える遺跡は、雨露で少しキラキラしていた。
完全に沈むまで眺めていたかったけど、飛行機の出発時間が近づく。
飛行機の出発時間まで、チャトランはほぼ全部を案内してくれた。

恐々とカンボジア入りをした昨日が嘘のように、恐怖感は薄れていた。
タクシーを降りるとき、チャトランの写真を一枚撮らせてもらった。
が、逆光だった為、チャトランまでがシルエットになってしまった…。
ここに掲載できないのが、残念。

アジアも奥深いなぁと感じる一日だった。



vol.7-2
少年

vol.7-3
現地ガイドのお兄さん
続きがあります
authormitamura  linkLink  comment1 
categoryPhoto Library  time00:02