2005-09-18

インディアンパシフィックとナラボー平原 Part two

インディアンパシフィックの車両クラスには3つのカテゴリーがある。
1等寝台、2等寝台、それと座席オンリーだ。
1等は個室、2等は相部屋、そして座席オンリー。
1等は基本的にトイレ・バス付、2等はトイレ・バスが共同となっている。

インディアンパシフィックは、豪華列車ではあるが、一括りにはできない。
座席オンリーでは、世界各国のバックパッカーや日本のワーホリをよく見る。
ワーホリの中には、ギネスブックにも載るナラボーの直線線路を体験するという
目的の為だけに、インディアンパシフィックに乗車する者も多い。
ワーホリ仲間達は、滞在期間中にお金をかけず、大陸のあちこちでどれだけの
チャレンジをしたか、ということがちょっとした自慢になるからだ。
これはヨーロッパから来るバックパッカーにも似たような傾向が伺える。
世界遺産ハンター同様、ギネスハンターなるトラベラーとでも言おうか。

今回、私が1等寝台を予約したのには、様々な理由が重なってのことだが、
一つだけ、私なりのオタク的な理由があった。

昔、超多忙な会社で働いていた頃、帰路の山手線の中でうとうとし、
帰宅駅に着いて、慌ててフラフラになりながら降りることがよくあった。
そんな時「このまま電車で眠り続けることができたら、気持ちいいのになぁ」
と強く思い、その欲求がずっと心に残っていた。
インディアンパシフィックの旅は、自由に好きなだけ電車で眠ることができる。
電車で眠ることだけでも快感なのに、個室のベッドで横になって眠ることができる。
ましてや4日間ともなれば、欲求を満足させるには充分過ぎる時間である。

いざ! 

車両の揺れと、走行音は、揺りかごで子守唄を聞いているような感覚だった。

Part three へつづく

australia
categoryインディアンパシフィック鉄道  time01:09  authorkawanishi 

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