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2007-03-15

ケープトレビュレーションへ ~ケープトレビュレーションの向こう側~

ケープトレビュレーションへ着いたら、かなり遠方へ来たような気がする。
リゾートを境に、これより先へ行こうとする旅人を拒絶するかのように、
道が舗装道からオフロードへと変わり、僻地を感じさせるからかもしれない。
そう言えば、信号機もパームコーブを過ぎた辺りからは、見かけなくなる。

とは言え、オーストラリアのクイーンズランド州はここで終わりでは無く、
更にクックタウン、そしてケープヨーク半島という「オーストラリアの角」
とも思えるような魅力的な辺境の地へと続いてゆく。

ほとんどの旅人にとって、ケープトレビュレーションはノースクイーンズラ
ンドの終点に位置付けられている(日本人観光客にとってはポートダグラス
辺りだが・・・)が、ケープヨークに住むアボリジニからすると単なる入り口
に過ぎないのだろう。

世界には未知なる場所があってこそ、旅の魅力は永遠と続く。
私にとってのケープトレビュレーションは、このケープヨークを残すことに
よって魅力が増し、そして魅力は保たれるのである。

キャプテンクックは、航海途中で座礁したこの岬を「苦難の岬」と名付けた。
私がこのまま更に北へ北へと旅していたならば、ケープトレビュレーション
という場所が単なる通過点でしか無くなり、キャプテンクックと同じ印象で
記憶されていたに違いない。

capetribulation
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