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2006-07-10

世界で最も住みたい街パース

ロングステイ財団の統計では、長期滞在希望国第1位はオーストラリアである。
また、イギリスの最も有名な調査機関の「世界で最も住みやすい都市はどこ?」
では、ベスト10位以内にオーストラリアの都市が、4~5都市は選出される。
その中でも、パースは特に世界各地を旅した人からの人気が高いらしい。

パースという名前は、今でこそ旅行好きの日本人に知られてきたが、
シドニーやメルボルンと比較すると、まだまだ、辺境にある知られざる都会だろう。

オーストラリアを旅しようと考えている旅人から、「パースってどんなところ?」
と、よく尋ねられる。「歴史は?自然は?特徴は?」と。
そんな時、私は「世界の桃源郷のような場所だ」と答えるようにしている。

パースはオーストラリア大陸の西の端に飛び地として存在する。
オーストラリア大陸は東海岸と南海岸に都市が集中しており、
後はからっぽ、と言って良いくらいなので、
西海岸にへばりつく大都市パースはオーストラリアでも異彩を放っている。

大陸を東西真っ二つに分けると、
西半分の人口はオーストラリア全体のわずか10%でしかない。
そのうちの約70%がパースに集まっているのだ。
・・・と言うことは、大陸の西半分のパース以外の土地では、数ヶ所の町を除けば
ほとんど人は住んでおらず、車で走っていても人に会うことはほとんどない。
西海岸線では、歩いている人に出会うより泳いでいるイルカに出会う確立の方が
高いと言っても、誰も言いすぎだとは言わないだろう。

パースから最も近い都会を探したところ、何と、2000キロ以上も離れている。
人口100万人を越える都市の周りに、わずか10万人を越える都市が、
2000キロ以上も離れた場所にしか見当たらないというのは、
世界にパース以外にもあるのだろうか?
パースを取り囲む過酷な気候のアウトバックは、外部からの多くの進入を拒み、
大自然のバリケードとなって、パースを俗世間から守っている。

反面、パース周辺だけは、1年中温暖な地中海気候が、燦燦と輝く太陽と、
青く澄み切った空、そしてパールブルーの海を保障しており、
パースの真ん中をインド洋に流れ込むスワン川が土地を肥沃にし、
確実に美味しい料理やワインをも保障している。
そして海岸線のビーチの美しさはオーストラリア随一と言われ、
夕方になると、線香花火が燃え尽きる時の火の玉のような真っ赤に燃える太陽が、
はるかインド洋上に沈んでゆく様をほとんど毎日見ることのできる保障もある。

辺境地パースは現代の桃源郷のようだ。
旅人は、少なからず旅に桃源の地を求める。
旅人は、そんなパースを「世界で最も住みたい場所」と位置付けるのである。

perth
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categoryパース  time01:44

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