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2005-10-01

インディアンパシフィックとナラボー平原 Part four

インディアンパシフィックのメニューはモダンオーストラリア料理だ。
日本食との融合料理なども出るので、味以外にもオーストラリア文化を楽しめる。

1等の食事時間は決まっているが、毎回車内アナウンスがある。
朝、昼、晩と、きちんとセットされている。
4人掛けのテーブルもきちんと決められており、毎回同じ場所に座ることになる。
私は、妻と妻の母の3人で乗車していたので、もう1人と相席になる予定だ。
同席相手は、パースまで息子夫婦に会いに行くご婦人だった。
毎年、これを機に乗るインディアンパシフィックの旅が楽しくて仕方ないらしい。

食事の量はさほど多くなく、若い男性であれば腹六分ほどである。
しかしこの婦人の場合は多すぎるようで、毎回必ず私にくれた。
妻の母からしても少しオーバー気味で、同じように私にくれた。
無償の親切は全て頂戴すると決めている私は、全て残さずお腹に押し込んだ。

車内では動くことが少なく、部屋でぼーっと車窓の景色を見るか、読書に耽るか、
それともバー車両で、一杯やりながら旅行談義に花を咲かせるか、くらいなので、
食事を知らせる一日三度のアナウンスに、私の空腹感は追いつかなくなってきた。

たまには、シェフ達もオージーらしく、時間にルーズになってほしい。
スタッフもオージーらしく、適当に席をアレンジしてくれてもいい。
婦人もオージーだったら、毎回計ったように同じ程度の量を私にくれなくてもいい。
母は日本人なので、毎回きちんと同じ量をくれるのは、まあ仕方ない。
そう思いながら、オーストラリアには似付かわない “きちっと感” を久振りに味わった。
インディアンパシフィックはきっと日常と違う世界を演出してくれているのだろう。
インディアンパシフィックから一歩外へ出た途端、きっと彼らはいい加減になるはずだ。

おかげ様で、シドニーからパースへの道中で、体重は3キロ増えた。
きちんとした生活で体重が増えたのは、初めてかもしれない・・・

Part five へつづく

australia
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