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2005-09-03

シドニーのタクシードライバーとの会話は大声で!

シドニーでタクシーに乗った瞬間「うわっ!」と思ったことがあった。
初めて ”保護カプセル” を見たときだ。

オーストラリアではタクシーを利用する際、助手席に乗るのが通例だ。
この日、いつも通り助手席へ乗り込もうとしたところ、運転手との間に透明
の防御壁が立ちはだかり「ここはオーストラリアと違うの?」と目を疑った。
助手席は圧迫感となにやら疎外感を感じ、後部座席へ移ることにした。

その保護カプセルは、見るからに仰々しく、オーストラリアってこんなに治安
が悪かったっけ?と車内で考えさせられた。
フレンドリーで開放的なオージーに対して、不釣合いな代物ができたものだ。

元来オージーはフレンドリーだが、それゆえ中には度を越して暴徒化する
輩も多く、酔っ払うと手が付けられなくなる無法者もいる。
タクシードライバーは恰好のターゲットになってしまうらしい。

シドニーのタクシードライバーの大半は、中国人を中心としたアジア系や
中近東の移民して間もない人達が占め、彼らを守るために設置された。
労働者の権利が強いオーストラリアならではの措置か。

移民が多くなればなるほど、より強固な秩序が必要になる。
治安の良さとフレンドリーさが特徴のこの国の複雑な一面でもある。
何はともあれ、シドニーのタクシーは先進的で一見の価値はある。

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