2007-03-15

ケープトレビュレーションへ ~ケープトレビュレーションの向こう側~

ケープトレビュレーションへ着いたら、かなり遠方へ来たような気がする。
リゾートを境に、これより先へ行こうとする旅人を拒絶するかのように、
道が舗装道からオフロードへと変わり、僻地を感じさせるからかもしれない。
そう言えば、信号機もパームコーブを過ぎた辺りからは、見かけなくなる。

とは言え、オーストラリアのクイーンズランド州はここで終わりでは無く、
更にクックタウン、そしてケープヨーク半島という「オーストラリアの角」
とも思えるような魅力的な辺境の地へと続いてゆく。

ほとんどの旅人にとって、ケープトレビュレーションはノースクイーンズラ
ンドの終点に位置付けられている(日本人観光客にとってはポートダグラス
辺りだが・・・)が、ケープヨークに住むアボリジニからすると単なる入り口
に過ぎないのだろう。

世界には未知なる場所があってこそ、旅の魅力は永遠と続く。
私にとってのケープトレビュレーションは、このケープヨークを残すことに
よって魅力が増し、そして魅力は保たれるのである。

キャプテンクックは、航海途中で座礁したこの岬を「苦難の岬」と名付けた。
私がこのまま更に北へ北へと旅していたならば、ケープトレビュレーション
という場所が単なる通過点でしか無くなり、キャプテンクックと同じ印象で
記憶されていたに違いない。

capetribulation

2007-03-05

ケープトレビュレーションへ ~世界遺産の熱帯雨林生い茂る場所~

デインツリーリバーを渡った対岸からはケープトレビュレーション地域だ。
ただ、ここはまだ、「ケープトレビュレーション“地域”」であって、
「トレビュレーション岬(ケープ)」はまだ35km先である。
この小さな“岬”が、ここら一帯の地域の名称となっている。
そして、目的地「ケープトレビュレーションリゾート」のある“岬”へは、
熱帯雨林が群生する山々を縫うようにして、あと少しだけ走ることになる。

残り35kmロードから見える山々や木々は、遥か1億年以上前から残る
世界最古の熱帯雨林で覆われ、それらは世界遺産に登録されている。
また、この辺りは熱帯雨林と海が最も接近した地域としても珍しいそうで、
途中のアレキサンドラルックアウトからの風景が、それを証明している。

アレキサンドラルックアウトの風景は、レインフォレストとコーラルシー、
それにデインツリーリバーと、100%ピュアな熱帯造物のコントラストを
創り出している。

この、デインツリーリバーからケープトレビュレーションリゾートまでの
道のりは、オーストラリアで最も贅沢なヒーリングロードだ。

alexandra