2005-06-11

ケープヨークの向こうへ

オーストラリアといえば、かわいいコアラやカンガルーなどの動物、
さわやかな東海岸の都市やグレートバリアリーフなど、
やさしく美しいイメージが先行し、日本人のハネムーン先という
イメージが長く定着している。

しかし、実のところ大陸の大部分は過酷な環境にある砂漠や
ブッシュ、レインフォレストなどで占められ、
国内の旅行者はそういった地へ探検家にでもなった気分で、
バスやキャンピングカーを使って旅をする、という、また違った
オーストラリアの旅スタイルを楽しんでいる。

バスは大陸の主要部分を網羅しており、世界各地から来た若者が、
半年かけて大旅行をすることも多く、ワーキングホリデーで渡豪して
いる日本人の中にもこの手の旅行をする人達がいる。

また、大陸には多くのオートキャンプサイトがあり、リタイヤした
オージーが、家を売ったお金を元手にキャンピングカーを購入、
日々の生活費には年金を充て、友人や夫婦連れ立って生涯
放浪生活をする人達がいるのには驚くばかりだ。

こんなに多くの旅スタイルを可能にさせる国はそう無いのではないか?

元来、アボリジニはアジアから渡ってきた狩猟民族であり、
オーストラリア開拓の基礎をつくったのはジェームスクックという探検家で、
イギリスからの流刑囚やゴールドラッシュで移民してきた人々が
「スワッグマン」と呼ばれる、旅する渡り労働者になっていったように、
旅人が集まって作った旅人の国なのだ、と聞かされると納得させられる。

だからオーストラリアの旅って気楽なんだなー、きっと。



◆ケープヨークとは?