Jump to navigation
2007-02-21
ケープトレビュレーションへ ~デインツリーリバーを越えて~
モスマンから約30km北へ行くと、ジャングルを流れる川にぶち当たる。
川には橋が無く、代わりにケーブルフェリーが渡し舟の役目を果たしている。
ジャングル地帯と言われるだけあって、雨季になるとこの辺りの降雨量は
半端ではなく、大雨が降ると川は度々氾濫する為、橋梁であれば、その都度
修繕しなければならないのでケーブルフェリーが最も適した交通機関なのだ。
川の名前はデインツリーリバー。
川はジャングルを流れる他の川がそう見えるように、透明度が低いせいか、
流れも遅く見え、水面は常に深い緑色に染まり、この川がクロコダイルの
生息地として有名であることに疑いを持つ者は誰一人としていないだろう。
河畔にはマングローブなどの木々が密集し、川面を見えにくくさせている。
ここを訪れた人は、クロコダイル見たさに、つい川岸に近寄りたくなるが、
オーストラリアの川においては、それこそが最も危険な行動なのである。
クロコダイルは案外賢くて、そういう人間が現れるのをてぐすねひいて待ち
構えているのだ。
ワニは獲物を一撃で仕留めず、生かしたまま川に引きずり込むらしい・・・
クックタウン近辺のクリークでは、ワニに襲われて死に至らしめられるまで、
30分間も生かされ続けたという、地獄絵図のような話もある。
安心してクロコダイルを観察したければ、リバークルーズに参加することだ。
うれしいことに、そういう観光地としての機能は持っている。
ケーブルフェリーで対岸へ渡ると、橋を伝って来たのとは違って、何となく
今までと違い、随分と奥地へ入り込んだような錯覚におちいる。
たった今通って来た道が、この川で寸断されてしまい、簡単には後戻りでき
ないような気になり、川を渡った旅人は、少なからずここで一旦向こう岸を
振り返り、思わず武者震いしてしまうことだろう。
いよいよ、この向こうは世界遺産に指定されている「湿潤熱帯地域」だ。
川には橋が無く、代わりにケーブルフェリーが渡し舟の役目を果たしている。
ジャングル地帯と言われるだけあって、雨季になるとこの辺りの降雨量は
半端ではなく、大雨が降ると川は度々氾濫する為、橋梁であれば、その都度
修繕しなければならないのでケーブルフェリーが最も適した交通機関なのだ。
川の名前はデインツリーリバー。
川はジャングルを流れる他の川がそう見えるように、透明度が低いせいか、
流れも遅く見え、水面は常に深い緑色に染まり、この川がクロコダイルの
生息地として有名であることに疑いを持つ者は誰一人としていないだろう。
河畔にはマングローブなどの木々が密集し、川面を見えにくくさせている。
ここを訪れた人は、クロコダイル見たさに、つい川岸に近寄りたくなるが、
オーストラリアの川においては、それこそが最も危険な行動なのである。
クロコダイルは案外賢くて、そういう人間が現れるのをてぐすねひいて待ち
構えているのだ。
ワニは獲物を一撃で仕留めず、生かしたまま川に引きずり込むらしい・・・
クックタウン近辺のクリークでは、ワニに襲われて死に至らしめられるまで、
30分間も生かされ続けたという、地獄絵図のような話もある。
安心してクロコダイルを観察したければ、リバークルーズに参加することだ。
うれしいことに、そういう観光地としての機能は持っている。
ケーブルフェリーで対岸へ渡ると、橋を伝って来たのとは違って、何となく
今までと違い、随分と奥地へ入り込んだような錯覚におちいる。
たった今通って来た道が、この川で寸断されてしまい、簡単には後戻りでき
ないような気になり、川を渡った旅人は、少なからずここで一旦向こう岸を
振り返り、思わず武者震いしてしまうことだろう。
いよいよ、この向こうは世界遺産に指定されている「湿潤熱帯地域」だ。
2007-02-13
ケープトレビュレーションへ ~モスマン渓谷~
数年前までは、日本人観光客がポートダグラス以北を旅することはほとんど
無かった。
日本人観光客にとってポートダグラスは、東オーストラリアの北限だった。
ケアンズ空港からの日本語ガイドによる送迎が、ポートダグラスを最北の地
としていることが理由で、この先へ行く日本人はめっきりと減ってしまう。
送迎に関しては今でも変わらないが、最近は旅行者が旅慣れて来たので、
レンタカーや定期バスで北部を旅する人も、少しずつではあるが増えてきた。
ポートダグラスから北へ20分ほど行った目と鼻の先に、「モスマン」という
町があり、そのモスマンに息をのむほど美しい渓谷がある。
ケアンズからポートダグラスまでの数々のリゾートは、全てビーチリゾート
なのだが、このモスマンは唯一の熱帯雨林生い茂るリバーリゾートで、
渓谷のあちこちに見られる自然の天然プールは透明度抜群で瑞々しい。
また、渓谷の石や岩にはイグアナが日向ぼっこしている姿も良く見られる。
モスマン渓谷には一軒のリゾートホテル「シルキーオークスロッジ」があり、
この一風変わったホテルが、モスマンへの観光客誘致の吸引力になっている。
シルキーオークスは渓谷の斜面に高い足場を組むように設計されており、
川側から見ると、まるで木の上に建物が乗っかっているように見えるのが
特徴で、例えは良くないが、“鬼太郎の家”の豪華版と言ったような感じだ。
この部屋を「ツリーハウス」と言い、部屋からの眺めが熱帯雨林の枝にでも
部屋が設置されているような感覚になる、稀有な造りとなっている。
因みに部屋の周りの熱帯雨林は世界最古のものである。
オーストラリアを良く知る人には「一度は泊まりたいホテル」として名高い。
無かった。
日本人観光客にとってポートダグラスは、東オーストラリアの北限だった。
ケアンズ空港からの日本語ガイドによる送迎が、ポートダグラスを最北の地
としていることが理由で、この先へ行く日本人はめっきりと減ってしまう。
送迎に関しては今でも変わらないが、最近は旅行者が旅慣れて来たので、
レンタカーや定期バスで北部を旅する人も、少しずつではあるが増えてきた。
ポートダグラスから北へ20分ほど行った目と鼻の先に、「モスマン」という
町があり、そのモスマンに息をのむほど美しい渓谷がある。
ケアンズからポートダグラスまでの数々のリゾートは、全てビーチリゾート
なのだが、このモスマンは唯一の熱帯雨林生い茂るリバーリゾートで、
渓谷のあちこちに見られる自然の天然プールは透明度抜群で瑞々しい。
また、渓谷の石や岩にはイグアナが日向ぼっこしている姿も良く見られる。
モスマン渓谷には一軒のリゾートホテル「シルキーオークスロッジ」があり、
この一風変わったホテルが、モスマンへの観光客誘致の吸引力になっている。
シルキーオークスは渓谷の斜面に高い足場を組むように設計されており、
川側から見ると、まるで木の上に建物が乗っかっているように見えるのが
特徴で、例えは良くないが、“鬼太郎の家”の豪華版と言ったような感じだ。
この部屋を「ツリーハウス」と言い、部屋からの眺めが熱帯雨林の枝にでも
部屋が設置されているような感覚になる、稀有な造りとなっている。
因みに部屋の周りの熱帯雨林は世界最古のものである。
オーストラリアを良く知る人には「一度は泊まりたいホテル」として名高い。
2007-02-04
ケープトレビュレーションへ ~ポートダグラスの蜃気楼~
カーブを曲がる度に南太平洋が毎回違った顔を覗かせる。
何とも贅沢なパシフィックハイウェイのポートダグラスまでの道のりだが、
気が付くと、道路はユーカリの木々に囲まれるように走っている。
時折ブッシュファイヤーの炎が林の中でチラチラ見える。
最初はいささか驚いたが、これがオーストラリアではごく普通の自然の
摂理だと知り、いつしか慣れた。
ユーカリ林を抜け、畑が現れるとポートダグラスは目と鼻の先だ。
過去に、ポートダグラスとケアンズはリゾート地としての競争をしたが、
国際空港のあるケアンズに軍配が上がり、ポートダグラスは巨大リゾートに
成りそこなったという経緯がある。
成りそこなったと言うが、ケアンズのような節操の無いリゾートにならずに
済んだ、と言う言い方もありだろう。
例えば、ポートダグラスを代表するホテル「シェラトンミラージュ」は、
ケアンズには類を見ないオーストラリアでも有数の豪華ホテルとして、
昔からポートダグラスの価値を高めるごとく君臨し未だ色褪せることは無い。
このホテルにも象徴されるように、ケアンズよりもリッチなリゾートなのだ。
ミラージュのロビーカフェで取る、アフタヌーンティーは私のお気に入りで、
知り合いが訪ねて来る度に、ケアンズからわざわざここまでお茶をするため
だけに連れて来たものだった。
広いロビーには、いくつかのシーリングファンがクルクルと回っている。
南国の焼け付くような暑い昼下がりにこのホテルを訪れると、とても心地よい。
ロビー入り口を奥へ進むとラグーンへと繋がっており、
ラグーンからロビーに向かってひんやりとした風の通り道になっている。
その中間に位置するカフェには、ラタンのソファーが並べられ、涼しげだ。
昼間、ホテルの宿泊客はこぞってグレートバリアリーフかレインフォレストの
ツアーに出かけるため、カフェにはほとんど客はいない。
そして、いかにも退屈を持て余していたようなスタッフが、私達に目を留めて、
半信半疑で迎えてくれる。
「コーヒー?紅茶?それとも迷ったの?」と・・・
何とも贅沢なパシフィックハイウェイのポートダグラスまでの道のりだが、
気が付くと、道路はユーカリの木々に囲まれるように走っている。
時折ブッシュファイヤーの炎が林の中でチラチラ見える。
最初はいささか驚いたが、これがオーストラリアではごく普通の自然の
摂理だと知り、いつしか慣れた。
ユーカリ林を抜け、畑が現れるとポートダグラスは目と鼻の先だ。
過去に、ポートダグラスとケアンズはリゾート地としての競争をしたが、
国際空港のあるケアンズに軍配が上がり、ポートダグラスは巨大リゾートに
成りそこなったという経緯がある。
成りそこなったと言うが、ケアンズのような節操の無いリゾートにならずに
済んだ、と言う言い方もありだろう。
例えば、ポートダグラスを代表するホテル「シェラトンミラージュ」は、
ケアンズには類を見ないオーストラリアでも有数の豪華ホテルとして、
昔からポートダグラスの価値を高めるごとく君臨し未だ色褪せることは無い。
このホテルにも象徴されるように、ケアンズよりもリッチなリゾートなのだ。
ミラージュのロビーカフェで取る、アフタヌーンティーは私のお気に入りで、
知り合いが訪ねて来る度に、ケアンズからわざわざここまでお茶をするため
だけに連れて来たものだった。
広いロビーには、いくつかのシーリングファンがクルクルと回っている。
南国の焼け付くような暑い昼下がりにこのホテルを訪れると、とても心地よい。
ロビー入り口を奥へ進むとラグーンへと繋がっており、
ラグーンからロビーに向かってひんやりとした風の通り道になっている。
その中間に位置するカフェには、ラタンのソファーが並べられ、涼しげだ。
昼間、ホテルの宿泊客はこぞってグレートバリアリーフかレインフォレストの
ツアーに出かけるため、カフェにはほとんど客はいない。
そして、いかにも退屈を持て余していたようなスタッフが、私達に目を留めて、
半信半疑で迎えてくれる。
「コーヒー?紅茶?それとも迷ったの?」と・・・