2005-09-09

マイセンの鳥

マイセンの鳥

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艶やかな質感と繊細な発色
10年以上の時を経ても
買ったときの気持ちを薄れさせない魅力はさすが!

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 もういつのことだか、買った場所さえ思い出せないこの鳥たちですが、購入した時のことははっきり覚えています。

 1ヶ月ほどの滞在費と目的の音楽鑑賞などの予算以外には、めっぽう締まり屋にならざるを得ないお財布事情で、高級品と呼ばれるものには縁遠かった私ですが、目の保養は別。

 歩き回っている中で素敵なお店を見つけると、その時の服装などが失礼にあたらないようならドンドンお店に入っていき、「見るだけだけどいい~?」と、いろいろ見せてもらっていたのですが、耳を済ませば何気ないオシャベリが聞こえてきそうな素敵なコミュニティスペースとでも言いましょうか、マイセンなど、高級テーブルウエアを取り扱うお店の一角に、ナイト風、道化師風、王様風…と、様々なコスチュームに身を包み表情豊かに集う鳥たちを見つけた時に、私はすっかりそこが高級店ということを忘れてしまい、(勝手に)アレコレと組み合わせてはペアの取り合わせを考えた末、(やっぱり)バランスが一番良かったこのウェディングバードに心が決まったと言うワケです。


花婿


優しく誇らしげな目元が印象的な
花婿。


花嫁



花嫁の方は、ちゃんと
ブーケを抱いているんですよ。




 気分はすっかりGet youモードながら、スタッフに値段を尋ねてみると、それは、当時の私にとってはぐっとくる魅力的なお値段!!! 加えて×2となるわけですから思わず復唱してしまったほどですが、スタッフは何ら動じることなく、ニッコリ笑って「マイセンですから」と言って、くるっと鳥を逆さまに向け、足の裏の焼印を見せてくれたのでした。

 「はぁ~…」(忘れてた…。ここは高級品を扱うお店…、でも…。)
ホテル代を削るか食費を削るか…。(すでに心は膨らんでしまっているし)
肯定的にソロバンをはじき
(私はアナログ、加えてドンブリ、だからあんまり意味がないとも思うが)
もう一つの不安、パッキングについて尋ねると
(買ったはいいが、割れてしまっては泣くに泣けない)
これまたスタッフは自信満面にパッキング材を持ってきて説明してくれ、
これが大層優れモノだったことが購入の最終的な決め手となったのです。

 そのパッキング材とは…。
パッケージ





ビニールの貼った二つ折りの台紙に商品を挟み込み、それを箱に入れるというとてもシンプルなものなんですが、これなら半分宙に浮いている感じだし、衝撃により中で動いて破損する心配も少なく、かさばらず、ゴミも少なくてスマート。「頭いい~」と関心することしきりでした。

 日本でも、最近似たようなパッキング方法を開発した…と言うニュースを聞いた記憶がありますが、10年以上も前からすでにこんな発想を持っていたドイツって、さすがエコ先進国ですね。



category旅の思い出Gallery  time18:43  authoratsumi 

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