2006-05-20

長崎県>雲仙>地獄めぐり

強い雨が打ちつける中にあっても
悠々と立ち上る地獄の煙

木々の葉に降り注ぐ雨音が
耳に優しい「地獄めぐり」も
また違った趣があって
イメージとは違った姿に
触れることができるかも知れません。


 台風1号の影響で、時折、雨足が厳しくなる中、長崎へ向かうアクセスに熊本から島原へとフェリーで渡り、雲仙で休息を取るコースをチョイス。雲仙に着いたのは夕方5時でしたが、せめて「地獄めぐり」だけは…、と荷物を持ったまま訪ねたのでした。



 温泉神社のわき道にも入り口がありますが、訪ねた時は工事中で閉鎖だったため、湯けむり橋からアプローチ。風向きによっては煙によって遊歩道が淡く見え隠れする中、ゆっくりとその先を目指します。



 なだらかな斜面、ちょっと険しい斜面の合間に、すずめ地獄にお糸地獄、
大叫喚地獄と、大小の地獄が湯煙りをあげています。


- お糸地獄 -
江戸時代、お糸という女性が亭主殺しの事件を起こした頃にできた地獄で、その教訓のため、彼女の名前が付けられたとか。








- 真知子岩 -
映画「君の名は」の撮影舞台となり、岩には記念の石版が埋め込まれています。








  - 大叫喚地獄 -


 人間の存在なんて
本当にちっぽけなもの
ですね。








 


こちらは工事中のため、見ることのできなかった八万地獄あたり。


 脇を流れる水も、モチロン温泉。

 昭和12年(1937)5月30日に訪れた奇跡の人、ヘレン・ケラー(米)は、「地獄では元素と元素がぶつかりあって激しくお湯を噴出させていましたが、この自然の驚異が一方では物を破壊し、他方では人の心と癒すという矛盾が面白い。」と、感想を述べたそうです。

散策の後は足湯も…。 

 すぐ脇を走る道路にも地獄の煙は流れ出しているので、雨天など、天候が悪い時には視界が一瞬にしてうばわれてしまうため、ドライバーは注意が必要です。





 現在、宝原(ほうばる)や池の原ではミヤマキリシマが全開。
(映像は>雲仙観光協会<からどうぞ。)
原生沼ではこれから咲き誇ってゆくカキツバタが目を楽しませてくれることでしょう。

 源泉37本、約400トン/日の湧出量を誇り「九州の軽井沢」と呼ばれる雲仙へ、貴方も出かけてみませんか?



 雲仙岳をはじめとする1,000メートル級の山々に囲まれて、標高700メートルの地に湧く雲仙温泉は、日本初の国立公園に指定された温泉保養地で約350年の歴史を誇る古湯。江戸後期から明治にかけて、長崎に出入りする外国人のリゾート地として発展しました。

………………………………………………………………… information ………

雲仙観光協会
島原半島 三湯物語 > 島原半島MAP

……… access ………

from / to 熊本   熊本港シャトルバス         産交バス
   熊本 ⇔ 島原 九商フェリー  熊本フェリー
          島原 - 雲仙 - 諫早 島原鉄道バス路線図

from / to 長崎   長崎空港 ⇔ 雲仙         県営バス
長崎市内 ⇔ 雲仙    県営バス 観光特急




もらもらさん

こんにちは、もらもらさんは、本当に自然の美しい日本の名所をよく巡られていますね。
お写真もとってもステキ!
九州は、関東に実家がある私にとっても
とっても遠いので、なかなか行けないでいますが、あ?この湯けむり、、たまりませんね?。今が真冬じゃなくてよかった、
真冬だったら、すっかりホームシックに
かかっていました。

同じ地球上にこんな自然の恵みでいやされる
地があることに、本当に驚異を覚えます。
それにヘレンケラー女史も訪れていらっ
しゃったんですね。
彼女の言葉が本当にとても印象的です。
category仕事のついでに行ってみた…  time22:42  authoratsumi 

Comments

M.Nakajima さんのコメント:

もらもらさん

こんにちは、もらもらさんは、本当に自然の美しい日本の名所をよく巡られていますね。
お写真もとってもステキ!
九州は、関東に実家がある私にとっても
とっても遠いので、なかなか行けないでいますが、あ?この湯けむり、、たまりませんね?。今が真冬じゃなくてよかった、
真冬だったら、すっかりホームシックに
かかっていました。

同じ地球上にこんな自然の恵みでいやされる
地があることに、本当に驚異を覚えます。
それにヘレンケラー女史も訪れていらっ
しゃったんですね。
彼女の言葉が本当にとても印象的です。
2006-05-21 time04:06

渥美 寿美 さんのコメント:

ぺこさんへ

お久しぶりです~!

>もらもらさんは、本当に自然の美しい日本の名所をよく巡られていますね。

ハードな移動も、これがあるからやってられる!と言う感じです。

今、山肌を彩っているミヤマキリシマ(ツツジ)は、
花がとても小ぶりなので、優しく可憐な雰囲気。

地獄めぐりや雲仙普賢岳の土石流れなど、
訪ねる前はどちらかと言うと荒々しい(男性的な)印象しかなかったのですが、
女性的な優しい一面を見ることができましたような気がします。

雨女の私。
でも、フィルターにかかった風景も、
しっとり素敵な記憶として心に残っています。

ペコさん、間もなくご出産ですね。

上げ膳据え膳の優雅なマダムライフを楽しんでくださいね。
2006-05-21 time10:47

うり坊 さんのコメント:

もらもらさん

地熱で温まったお湯が吹き出ていたり、煙が立ち昇っていたり、地球が生きていることを感じることのできる場所なんですね。

ヘレン・ケラーが来日していたこと、知りませんでした。ちょっと調べてみたら、3回も来日されていたんですね?!驚きでした。

福祉活動だけでなく、政治活動もしていたヘレン。
彼女の言葉を読んで、同じ体験も、受け取り方次第で、大きく変わるものだということを感じました。
2006-05-26 time06:27

渥美 寿美 さんのコメント:

うり坊さんへ

>地球が生きていることを感じることのできる場所なんですね。

そうですね。
それもとっても安全な形で触れられる場所の一つではないでしょうか。
実用的だし。(^^)

>同じ体験も、受け取り方次第で、大きく変わるものだということを感じました。

同感です。
これからも感性のアンテナをフルに働かせて、
多角的に立体的に物事を捉えてゆきたいと思っています。
2006-05-26 time22:00