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2008-08-29

奈良県>奈良市>燈花会



闇に陰影が生まれる時
古の時間が流れ出す


日が落ちるのと前後して
静かに浮かび上がる古都の面(おもて)は
静かで穏やかで慈悲深い



 迎え盆の日、私は仕事で奈良におりまして、暑くて長い1日を終えた後、たまたま立ち寄ったバーでこのイベントを知ったので、ちょっと寄り道してみることにしました。

 奈良駅から、なだらかな上り坂(三条通)をゆくと猿沢池や興福寺、春日大社などがあり、その各スポットが温かな灯りで縁取られていたり、ちょっとしたデザインが施されていたりしています。

 ぼんやりと灯る灯りが人を優しくするのでしょうか。

 道ゆく人々もとても静かで、ゲタやヒールの踵を打ち鳴らして歩く人もいなければ、大声で騒ぐ輩もいない。
 交通整理のオジサンの張り上げる声もなく、ただ心地よいざわめきだけがすれ違ってゆきます。


 京都・東寺の五重塔に次ぐ高さを誇る興福寺の五重塔もライトアップされていて、1300年の時を経ても尚、揺るぎなく精巧な設えを今に残すその姿はさすが世界遺産。
 それはそれは見事でした。

 燈花会のイベントエリアとしては、これらの先にある浮見堂など奥深く広がっているのですが、今回はここまで。

 『燈花』とは、灯心の先にできる花の形のかたまりのことで、これができると縁起が良いと言われているそうです。

なら燈花会 公式HP
ライトアップ・プロムナードなら
続きがあります
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