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2005-07-08

ルーマニアの鳥

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      ちょっと不気味…?
   でも、トランシルバニアの森なら、
       らしいでしょ?
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 攻め入るトルコ軍に対するその残忍な手法から「串刺し公」の異名をとり、吸血鬼ドラキュラのモデルにもなったルーマニアの王「ブラド・ツェペッシュ」。

 しかし、現地の人々にとってはまぎれもなく国を守った英雄で、そのイメージが歪められていった背景を知るのも旅の道草としては興味深いですね。
【 参考URL 】  目で見る世界史「小ネタ」―ドラキュラ現る―



 私がルーマニアを訪れたのは民主化して10年、ミレニアムを目前とした1999年12月のこと。森は深く、霧のようにかかる雲の切れ間から川が蛇のようにキラリ…、キラリ…と浮かび上がる…。飛行機から見下ろす光景は、これまで訪れたどの国よりも神秘的でした。

 1等車であっても窓の枠が壊れたまま、雪が舞い込む寒~い列車が走っていたり、1stクラスのチケットを窓口で買っても、乗り込んだ列車の検札では「1stクラスじゃない」と何度も押し問答をしなければならない、などは日常レベルの光景で、ブラショフの街で停電が起こった時には、時折通る車のヘッドライトを頼りに、手探りでステイしていた民宿まで帰らなければならず、まるで白黒音声無しの映画の中に紛れ込んだような体験までしました。

 さて、このプレートですが、見た時には一瞬、ドキッとしたものの、見えない世界や大きな力(自然)に対し、何だか畏敬の念を抱くような気持ちが現れているような感じがして魔女系大好きの私は即お買い上げ。

 個人的にも、自分を鳥で表わすとしたら「カラス」と答えるので、
(光モノ大好きで好奇心いっぱいだから)
その「まがまがしい」雰囲気もたまりませんでした。

 プレートの上に刻まれている「MATHIAS REX」とはハンガリー帝国の支配者「マティアス王」を指し、その王に捧げる、と言う意味だとか。ちなみに、これは木製ではなく、素焼きの壁掛けです。
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