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2005-12-05

ラリックの鳥

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    威嚇と主張と孤高性と…
  激しいまでのカリスマを冠にしたら、
 きっとこんな風になるんでしょうね…

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 まるで、体毛まで逆立っているのでは、と思わせるような細やかな表情。とさかは毛細血管まで張り裂けんばかりの緊張感でもってしつらえられています。








 カッと見開いた瞳で睨みつける形相は、まるでメドゥーサのごとく、真正面から見るものを釘付けにしたことでしょうね。




 これが下品な印象に堕ちてしまわないとこに、ラリックの精巧な技術とセンスの高さをみることができると言えるでしょう。


                      



 この作品に出合ったのは、以外にも?ポルトガルのグルベンキャン美術館 Museu Calouste Gulbenkianで。いくつか並んでいる作品の中の一つだったのですが、アール・ヌーボーが大好きな私にとっては、冒頭に記したように目が釘付けになってしまったと言うワケです。



 だから、ラリックの作品だと知った時にはまたまたビックリ…。ラリックと言えば、半透明のガラスに優しく浮き上がる手法の作品でしょう?まさか、こんな強さを前面に押し出した作品も作っていたなんて思いもよりませんでしたから。

    
 それにしても…。
結い上げた額の上にこの髪飾り(と言うには存在感がありすぎますが)が乗っていると思うと…。

 残念ながら展示品だったので持ち帰ることは出来ませんでしたが、せめてミニチュアでもいいからギフトショップに置いて欲しかったな~、と思うアイテムでした。


ラリックオフィシャルページ
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