2007-04-25

宮崎県>高千穂>ひむか街道・アマテラス神話の里

 天照大神「岩戸隠れ神話」が残る天岩戸(あまのいわと)神社は、ひむか街道の起点、
高千穂にあります。










 古事記に記されている古代神話への入り口は、突き当たりがL字に曲がる道の角。生い茂る木々の葉に守らるように、木で作られた鳥居が静かに佇んでいます。






「道中安全」と刻まれた灯篭の上では、ふくろうがちょこんと座って参拝客をお出迎え



こちらがオオヒルメノミコトを祀る西本宮




長野県諏訪との2ヶ所にしか
確認されていないと言われている古代銀杏


「実の形も変わってるんですよ」と
説明途中に宮司さんが袖から出して
見せてくださいました












  シンプルで清々しい設えですね












神楽が奉納される神楽殿



にぎやかな色彩からは
その楽の音まで聞こえてきそうです









「くろうま」って
宮崎のお酒だったんですね


 御神体の天岩戸は西宮殿裏手の遥拝殿から岩戸川越しに眺めることになるため、社務所の宮司さんの案内が必要となりますが、一人でも快く案内して頂けますので是非!

 下には岩戸川の渓谷が、そしてご神域も含めて青々と生い茂る木々のその向こうに、あるのであろう洞窟を思い浮かべることしかできませんが、それが返って古代へ思いを馳せるひとときとなってくれるでしょう。

 さて、参拝が済んだら次は八百万の神が思案に暮れたと伝えられる天安河原へ。神社の入り口を背に奥へ奥へと進みましょう。



 一旦、一般道へ出ることになりますが、そのまま進むこと数分で右手に遊歩道の看板が見えてきますから…

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…道に任せてつづら折に降りてゆきましょう













柔らかい陽射しとマイナスイオンの海に下りてゆくような心地良さ




足取りも自然と軽くなります






 この道標を過ぎると、これまでと少々違った光景が広がりますので…












…世俗の世から離れてゆくような感覚をも楽しみながら…



…いよいよ岩戸川へ。




 清らかなせせらぎにはヤマメの姿も見え、この渓流を愛でながら歩いているうちに、意外とあっけなく天安河原に到着することになるのでした。












     

 石を積み重ねて祈願すると願い事がかなうと言う慣習からとは言え、一面に敷き詰められたその光景にはちょっと足のすくむ感じもしますが、畏怖の念に打たれると言うことは、こう言う感覚なのかも知れません。

◇◆◇




天岩戸神社の「大祓い」

形代に自分の名前と住所を書き、三度息を吹きかけて箱に納めるとお祓いしていただけると言うもの (200円)

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= にちりん = 大分駅      JR九州
       ↓             
約2時間 ↓ 3790円(自由席)
       ↓             
     延岡駅           
       ↑             
約1時間 ↑ 2520円(自由席)
       ↑             
     宮崎駅           

 宮崎駅、及び宮崎空港駅発着のJR往復割引券も発売されていますが、単純往復に比べて1000円以上割高なので、日帰りの利用ではタクシー観光(1割引)をなさる方でないと、モトは取れないかも知れません。

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宮崎交通バス  延岡駅 → 高千穂 
            1700円(片道) 
  1時間半      2000円(1日フリーパス)










 お天気も良く、花に彩られた爽やかな車窓にうつらうつらしかかった時、「ぶん」と柔らかく弾けとける甘い香りに起こされました。



 何だろう…、と眼下に目をやると、水菜のようにシャキっ!と、まるで太陽に近づかんばかりに咲いているれんげ畑が…。

 幼い頃のれんげ畑のれんげ達は、どちらかと言えば華奢でしなやかなイメージだったので、風に乗ってバスの中まで入り込んでくるほどの芳香を放っていることにとても驚きました。

 あらゆる色彩の花が咲き、水と草木の息吹が解け合う薫風の中を、バスは軽快に走ってゆくのです。



延岡駅から高千穂へ向かう時には、五ヶ瀬川の風景が楽しめる左側の座席がお勧め



 少しずつ高度を上げながらバスは進みますが、五ヶ瀬川には色とりどり、スタイルとりどりの橋が架けられていて、目を楽しませてくれます









 地図の上では延岡駅から高千穂駅まで、高千穂鉄道が走っていますが、、2005年9月6日の台風14号による増水で橋梁が流失するなど全線にわたって甚大な被害を受け、現在は運行を休止しています。

 深角~天岩戸間の高千穂橋梁(全長353m)は日本一高い鉄道橋としても有名で、水面からの高さは105mある。そのため、旧国鉄時代から同橋梁上では乗客に対して眺望や高さを堪能させることも目的とした徐行運転を行っていました。(『Wikipedia』より

 今後は「神話高千穂トロッコ鉄道」として、部分的な再開を試みながら、全線の開通を目指してゆくそうです。頑張れ!


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