2005-08-31

兵庫県>播州赤穂>伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)

ご本尊
 赤穂の御崎(みさき)には、瀬戸内を見下ろす温泉宿が集まっていて、伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)もその一角に海に向かって鎮座しています。

 興味を引いたのは、ただ海に向かって鎮座している…と言うだけでなく、本堂、鳥居、そして海に向かっておりている階段が一直線で結ばれていると言うこと。
つまり、海の神様がす~っと海からあがってご本尊へ行き来できるような造りになっているのです。

…海に向かって立つ鳥居…海に向かって立つ鳥居(神社側から)


そして、その鳥居の前には海へと続く階段が…    階段を降りると…

魚釣り
 下を見下ろすと、赤い帽子の男の子を連れた家族連れが釣りをしていて、のんびり、ゆったり流れる夏休みの1日がそこにはありました。






階段の両脇に生える草の香りと磯の香りが回顧な気分に…
岩場

下から見上げるとこんな感じ…
神様もこうしてやってやってくる?

海に向かって立つ鳥居
 さてこの神社の「いわく」を紐解いてみるとまた面白く、かつては日本海々戦の勇将東郷平八郎元帥を始め歴代連合艦隊司令長官の崇敬厚くしばしば艦隊を率いて帝国海軍の勇士が参拝し、現在でも船員漁師など航海安全と大漁祈願はあとをたたない、と言う男性的な側面と、古くから若き男女による姫神信仰が盛んで、縁結び或いは恋人を得るにご利益のある『姫守』をうける人が多いと言った女性的な面を持っているとのこと。

 もとは海に浮かぶ岩礁の上に祀られていたものを、浅野内匠頭長矩が現在の地に移したのは天和3年(1683)のこととして伝えられています。

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 この日はまず簡保の宿がある保養センターまで行って、御崎までの道のりを歩いてきました。アップダウンはそれほどきつくないのですが、人によってはちょっと距離があるかも知れません。(私は歩くのが好き)

 また、私は遠くに瀬戸内の海を見下ろし、木々のトンネルや民家、旅館などチラ見しながらの一般道を歩きましたので、時間帯によっては、途中で日帰り湯の楽しめる旅館の露天風呂で一汗流してまた歩く…と言うことも可能です。



より海を感じたい…と言う方は、海に面した遊歩道をどうぞ。

 春には一目5千本の桜が瀬戸内の海と空に彩を添える赤穂御崎。
人工的に遊ぶ施設は無いけれど、関西圏及び岡山方面からの「日帰り湯治&ハイキング」として、充分楽しめるスポットではないでしょうか。

>>> 赤穂観光協会 >>> http://www.ako-kankou.jp/