2005-08-04

サン・ポール・ド・ヴァンスの鳥



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蜂蜜色に輝きだす夕暮れの鳥たち

サン・ポール・ド・ヴァンスの村には、
道ゆく人を、家に訪れるお客様を
幸せな気分にしてくれるアイテムで満ち溢れていました。

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 真冬と言えども、地中海にまで下りてくると昼間はコートがいらないほど気温があがります。訪ねた日は時折薄日の差す曇り空でしたが、歩き回るにはまずまず快適な感じで、聞こえるのは自分の足音くらい?と言うような静かな静かな石畳の街並みをゆっくりゆっくり歩いて回りました。


 ウインドウのディスプレイもさることながら、道ゆく目を楽しませてくれるのが、それぞれ趣向を凝らした看板です。壁自体には穴が開いていたりするのに、ディテールへのこだわりは譲らない…。



そしてふっと見上げると、高い石垣にはこんな案内板が…。



 まるで街と言う空間に、思い思いの作品を展示しているようでした。あの路地を曲がったら何があるんだろう?このお店には何があるんだろう?…。決して華美な印象ではありませんが、発見する、覗き込んで見つけると言った楽しみに惹かれて、ワクワクしながら歩いたことを覚えています。

 さて、冒頭の鳥さんですが、大きさは20センチ強のセラミック製。そう言えば玄関先などに飾られていたっけ~とお店をのぞいたときに目を引いたのがコレでした。

 お買い上げの決め手となったのは、「これはハンドメイドでね…」、と説明してくれたお姉さんが、この鳥さんを指で弾いて見せてくれたとき、とってもきれいな音がしたこと。

 でも、これって結構重くて、「もう一つ、つがいのように向き合った鳥さんもどう?」と勧められた時には、残念ながら「重いから~」と丁重に辞退させて頂くことに…。

 夕暮れ時に雲の合間から光が射し、これらのモチーフがぱ~っと輝きだす様は、石畳の街に艶と彩りを加えるだけでなく、遊び心までもが浮かび上がってくるようでした。