2005-06-20

シュバルの理想宮

朝日新聞の日曜版に「奇想遺産」というコーナーで
「シュバルの理想宮」が紹介されていたのをご覧になりましたか?
TVなどでも何度か取り上げられているので、
ご存知の方も多いと思いますが、
フランスの片田舎に現れた奇妙な建造物です。

シュバルの理想宮

この奇妙な建造物を造ったのは、たった一人の郵便配達人。
彼の名はフェルディナン・シュバルといいました。
シュバルはある日、石につまずいて転びそうになり、
その石を掘り起こしてみると、
そろばんの玉が重なったような不思議な形をしていました。
その石の形がおもしろいことに魅せられ、
その日から配達の途中に見つけた石を持ち帰っては、
それらの石を使って建物を造り始めました。
石につまずいたとき、シュバルは43歳でしたが、
毎日、毎日、石を拾ってきては積み重ね、
とうとう33年間かかって写真のような
建物を造り上げてしまったのです。

当初、村人からは変わり者として笑われていましたが、
新聞などで紹介されると
各地から見物するひとが訪れるようになり、
今では重要建造物に指定されています。

ここを訪れるためにはレンタカーが一番便利ですが、
車がなくても、列車、バスを利用して行くことができますよ。
でも、ローカルバスは一日数本なのでご注意を。

2005-06-13

感動のフォーシーズンズ・ジョルジュサンク・パリ

皆さんは憧れのホテルってありますか?
ホテルのサービスに感動した経験をお持ちですか?
仕事柄、よいホテルってなんだろうと考えることが多いですが、
私が体験した「グッときた」ホテルをご紹介します。

george v

もう随分昔の話ですが、
添乗でパリの5つ星ホテルジョルジュサンクに泊まったときのことです。
パリの5つ星ホテルに2連泊して、朝食はルームサービスで、
というのが「売り」のコースでした。
当然、お客様はほとんどがハネムーナー。
パリでの2日目は終日フリータイムで、オプションなどもなく、
皆さんご自由にショッピングにお出かけになる予定でした。
朝食がルームサービスなので、私もゆっくりと09:00に朝食を
ルームサービスでお願いすることにしました。

パリ1日目はリドのナイトショーへ行かれるお客さまが何組かおられ、
その送り迎えをしたりして、結局、お部屋に戻ったのは、夜中12時半ごろ、
それから、同じホテルに別の添乗員が泊まっていたので、
シャンゼリゼのカフェへでかけました。
明日はフリータイムという安心感で、明け方4時ごろまでおしゃべりしてしまい、
部屋に戻った後は、夜更かしと添乗疲れで爆睡してしまいました。
朝、部屋のチャイムがなり、ベッドからやっとのことで、はい出してドアを開けると
09:00と指定した朝食が運ばれておりました。
私の眠そうな顔を見て、ルームサービスのお兄さんが
「大丈夫ですか・・・・?」「朝食は後ほどにしましょうか?」
と聞いてくれたのです。
よほど、ひどい顔をしていたのでしょうね。
私もあまりの眠たさには勝てず
「そ・そうしてもらえるとありがたいわ・・・。」
「では、10時半ごろお持ちしましょうか?」
「ええ、よろしく。」
再度、ベッドで爆睡。
10時半になり、2回目の朝食が運ばれて来ました。
ああ、今度こそ、起きなくっちゃ!
「もう、大丈夫ですか?」とニコニコと入ってきたお兄さんの笑顔と
目玉焼きにカリカリベーコン、クロワッサンにシナモンロール、フルーツにヨーグルト、
フレッシュジュースに紅茶etcの豪華なフルブレックファーストに
目もすっかり開いて、食欲がわいてきました。
ルームサービスの伝票にサインをして、お兄さんが去っていった後に、
ふと、疑問が・・・
9時にも、これと同じように温かい料理は温かいままに、
冷たいジュースは冷たいままに出来たてを運んでくれたのよねぇ。
これは2回目だから、朝食は2回分チャージされているのかしら・・・・?
あの当時でもジョルジュサンクの朝食は5,000円ほどしていましたので、
すこし、心配しながら、でも、私の勝手で、2回分作らせたのだから、
仕方ないかあとあきらめておりました。
少し、ドキドキしながら、チェックアウトすると、
なんと、2回目の朝食はチャージされていないではないですか!

1度目に「大丈夫ですか?」と聞いてくれたホスピタリティーと
2度手間をかけさせたにもかかわらず、チャージしなかったことに
2回も「ググッときた」体験でした。

お部屋のよさもさることながら、超一流ホテルにもかかわらず、
スタッフはフレンドリーで、しかも、ベタベタはせず、でも、
常にお客様の立場にたった心温まるサービスに、
我が家にいるような安心感をおぼえたのです。

皆さんもこんな「グッときた」ホテルをお持ちですか?

2005-06-06

Shall We Dance?

先日、「Shall We Dance」を見ました。
「あ~やっぱりリチャード・ギアは、なんて素敵なのかしら~!」
「あんなにカッコ良くて、浮気をしない夫っているかしら?」
という率直な私の感想は別として・・・

市街地に電車が走る街が少ないアメリカで、
あの映画の舞台はどこになるのかしら?
と想像していましたが、やはり、シカゴでしたね。
実際の撮影はカナダのウィニペグでしたが・・・
シカゴ中心部には、「L」と呼ばれる高架鉄道が高層ビルの間をぬって走っています。
シカゴの街は高層建築の宝庫。
シカゴ建築財団では、高層建築を巡るウォーキングツアーを主催しています。
建築に興味のある方は、ぜひ、シカゴを訪れてみてください。
首が疲れるかも・・・・

blackpooltower ballroom

ジェニファー・ロペス演じるポリーナが失敗をしたコンテストは
イギリスのブラックプールでのこと。
ブラックプールは社交ダンスの聖地で、
毎年、5月下旬にダンスフェスティバルが開かれます。
実際のダンスフェスティバルが開かれる会場は別ですが、
邦画「Shall We ダンス」の冒頭でも出てきた華やかなボールルームは、
ブラックプールのシンボルでもあるブラックプールタワーのボールルームです。
あなたもブラックプールで「Shall We Dance?」してみませんか?