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2004-05-12

食後にカプチーノは飲まない

イタリアでレストランなどで食事をするときに、やらない方がいいことがあります。
それは。。。

「食後にカプチーノを飲まない」

です。

イタリアではカプチーノは、ペイストリーなどど一緒に朝食にとるもので、昼食や夕食後にはエスプレッソ(あの小さいデミタスカップで飲むもの)を飲みます。イタリア人にしてみると、「食事のあとに、ミルクがたっぷり入ったカプチーノを飲むなんて。。。
ウヘェ」といったところです。最初にパスタ、そのあとに肉や魚といったメインディッシュをとるイタリア料理。確かにそんなヘビーな食事のあとで、ミルクがたっぷり入ったカプチーノは胃に重たいかもしれません。

これは日本人観光客に限らず、ドイツ人やアメリカ人観光客もやってしまいがちなことです。私たち日本人も含め、彼らもコーヒーにコーヒー用のミルクを入れて飲む習慣があるからでしょうね。観光客慣れしたレストランならば、食後にカプチーノを頼んでも問題ないですが、観光客相手ではない、いわゆる「地元の人」相手のレストランで食後にカプチーノを頼むと、「え、カプチーノ?」というような驚いた顔をされることがあります。
(ま、それでも持ってきてはくれるかと思いますが。。)

どうしてもコーヒーにミルクを入れたい方は、「カッフェ・マッキアート」を頼むといいでしょう。「カッフェ・マッキアート」とは、直訳すると「シミの付いたコーヒー」、つまりミルクを少したらして
コーヒーに「シミを付けた」ということです。

普段コーヒーをブラックで飲んでいる方も、エスプレッソは砂糖を入れたほうが、エスプレッソの味が引き立ちます。私も日本ではブラックでコーヒーを飲んでいましたが、エスプレッソには砂糖を入れます。

他にもカフェインを摂りたくない人のために、麦を炒って作った麦コーヒー、Caffe d'orzo(カッフェ・ドルゾ)(日本の麦茶のコーヒー版ですね)カフェイン抜きのコーヒーもあります。

イタリアでは「カッフェ」と言えば、エスプレッソのことで、日本人のお茶のように、イタリア人の生活になくてはならないものです。オフィスにもエスプレッソの自動販売機やエスプレッソマシーンが置いてあることが多いです。日本のオフィスに給茶機があるようなものですね。

イタリア人は、「アメリカンコーヒーは、色の付いた水であってコーヒーではない。エスプレッソこそが真のコーヒーである」と思っています。

エスプレッソとカプチーノは、もはや日本でもコーヒーショップチェーン店で見かけますが、イタリアに来たら、ぜひ本場のエスプレッソとカプチーノを味わってみて下さい。
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